ブログのメールフォーム経由から
”Inateck会社営業担当の○○○(英語名)”という者から
製品をご提供するので評価レビューして欲しいというメールが来ました。
Inateckという会社も実在していてメールも怪しい感じではなかったんですが、
イマイチ気が進まずに10日ほど返信もせずにそのままにしてました。
そんなある日、同じようにINATECKの依頼で当製品をよーたんさんがレビューされていたので
それを機に返信してこの製品を提供して頂き、レビュー投稿という流れです。
因みに提供のご提案されたのは以下のような製品でした。
KT4004、KT4006、KT4007、KT4001、KT4005、KT5002、KT7001、FD1006
表は光沢のある黒くてクールな感じのパッケージデザインで、
箱を開けるとダンボールの裏側までブラックに染められていていました。
本体のを取り出した第一印象は”軽っ!”(約145g)ですね。
後ろから見るとトラックの荷台みたいでちょっと愛着が湧きましたw。
作りはオールブラックでロゴがあるところとサイドの一部が光沢のある樹脂製ですが
指紋の跡がべたべた残るような光沢ではないです。
底面にネジ穴があったのでちょっと外して中を覗いてみましたが、
1mm程度の高さの空間があるだけで何もありませんでした。
2.5インチと3.5のHDDを試しに取り付けてみました。
取り付けは壁に沿わせてドッキングすれば簡単に装着できます。
着脱するは本体をテーブル等の上に置いたままでちょっと外しにくかったんですが、
本体を両手で持って両親指をHDDに押し当ててスライドさせるとやり易かったです。
尚、HDDの後部を少し持ち上げてから引っ張っても着脱できますが、
コネクタが破損する恐れがあるので止めた方がいいと思います。
■付属品
ACアダプター・・・ 約 150 cm (コネクタの先端から先端までの長さ)
USBケーブル・・・ 約 120 cm (ACアダプタの根元からコネクタの先端までの長さ)
取扱説明書・・・・・一冊
ACアダプターの長さは充分な長さでしたが、USBケーブルは個人的にはもう少し長くても良かったですね。
あと、何て言うか分からなかったので取扱説明書と記載していますが、
不具合があった場合の各国のサポート情報だけでそれ以外のことは何も記載されてませんでした。
■稼動させてみた!
HDDを何も乗せない状態でACアダプターを接続してスイッチオンするとブルーのLED点灯し、
続いてUSB 3.0のケーブルを本機とパソコンを接続するとグリーンのLEDが点灯。
パソコンの画面には「USB 大容量記憶装置」「ASMT 2105 USB Device」の
ドライバのインストールされ、再起動の必要もなく使用できる状態になりました。
この状態で古いDeskstar製3.5インチHDD(HDS721032CLA362)を接続すると、
USB 3.0のグリーンのLEDが消灯してHDDを認識しませんでした。
余談ですが、この手の製品にHDDを取り付ける際には初期不良で
HDDを道連れに壊れる恐れがありますので、初回は余っているHDDを接続することをオススメします。
一旦、本機の電源を切って再び電源オンしても認識しなかったので
USBケーブルの抜き差しをしてみたところ、無事に認識させることが出来ました。
認識すると、「このデバイスはさらに高速で実行できます」というメッセージが表示されました。
Windows 7ではA、Bどちらの方法でも認識しなくてUSB 3.0のケーブルの抜き差しで認識しました。
また、Windows 8.1ではA、Bどちらの方法でも10秒程度で認識しました。
[A]
A.ACアダプターを接続
B.電源オン
C.USBケーブルを接続
D.ドッキングステーションにHDDを装着
[B]
A.ACアダプターを接続
B.USBケーブルを接続
C.ドッキングステーションにHDDを装着
D.電源オン
着脱する場合は、Windowsの「ハードウェアの安全な取り外し」から行います。
尚、デバイスマネージャ → ディスクドライブ 該当ディスクのプロパティ → ポリシーの
取り外しポリシーにある「クイック削除」にチェックが入っているディスクの場合は
読み書きが終了したら「ハードウェアの安全な取り外し」から削除しなくても
すぐに削除しても問題ないみたいです。要はキャッシュが無効だとすぐに着脱可で、
キャッシュが有効の場合は書き込み時間にタイムラグがあるので
「ハードウェアの安全な取り外し」から取り外した方が安全ということみたいですね。
■熱について
本体の底には小さなスリットがあり、そこから排熱される仕組みになってますが、
構造的に底面に空気の流れる隙間がほぼ無いのでHDDの熱が気になったのでちょっと調べてみました。
計測は、SATA接続(PCケース取付)とUSB 3.0接続とでCrystalDiskMarkのベンチ前とベンチ後の温度を計測してみた。
[計測状況]
HDD: WD20EARX[2TB]
O S: Windows 7 HomePremium [64bit]
室 温: 28度
温 度: CrystalDiskInfo(ver.5.6.2)
※ 計測機器 ・・・ 赤外線放射温度計AD-5617
[SATA接続(6Gb/s)]
計測前 31度
計測後 34度(基板裏の実測値 37度)
[USB 3.0接続]
計測前 34度
計測後 38度(基板裏の実測値 42度)
使用したWD20EARXのスペックシートによると動作時の耐熱温度は0~60度までなので気にする温度ではないですが、
本機の方が4~5度くらいの高い温度を示しているので底面には熱が篭りやすいのは明らかなのですね。
HDDの寿命を考えた場合には常時接続での使用は避けた方がいいかも知れませんね。
尚、自分はパーツの温度については結構気になるので底面にゴムを付けて少し空間が出来るようにしました。(o^-^o)
■速度について
これまでの記事の内容はWindows 7上での操作だったんですが、
UASP(USB Attached SCSI Protocol)を使うには
Windows 8以降じゃないとダメみたいなのでWindows 8.1に接続して計測してみました。
HDDには、Western DigitalWD20EARXを使用し、
Windows 7(Z77)でSATA(6Gb/s)接続とUSB3.0接続時の速度をCrystalDiskMark(ver.3.0.2)で計測し、
その後、Window 8.1 Pro(H67)にUSB3.0で繋ぎ直して速度を計測しました。
リンク先に計測結果をまとめた高解像度の画像があります。
パープル・・・[Windows 7 SATA接続]
オレンジ・・・[Windows 7 USB 3.0接続]
グリーン・・・[Windows 8.1 SATA接続]
ブルー・・・・[Windows 8.1 USB 3.0接続]
[Read]
Seq : 86.94 | 42.60 | 106.0 | 108.9
512K : 34.51 | 25.17 | 29.53 | 29.87
4K : 0.530 | 0.546 | 0.316 | 0.317
4KQD32: 1.506 | 0.516 | 0.889 | 0.907
[Write]
Seq : 83.95 | 38.31 | 103.4 | 102.6
512K : 55.43 | 38.05 | 59.38 | 59.30
4K : 1.038 | 1.079 | 1.176 | 1.161
4KQD32: 1.030 | 0.972 | 1.040 | 1.111
まぁ~、色んな条件が違うので簡単には比較できませんが、
Windows 7のSATA接続とWindows 8.1のUSB3.0接続ではほとんど差がないというか、
リードの512K、4K、4K QS32以外の値はすべてUSB3.0の方が上回ってますね。
USB 3.0といっても実作値はさほどスピードが出ないので期待してなかったんですがUASPとは素晴らしいですね。
メイン機をWindows8.1に変えようか本気で迷ってます~w。
尚、できればSSDで計測したかったんですが予備パーツが手元に無かったものでご勘弁を。。。m(_ _)m
ではまた何かありましたら追記します。
ではでは…。
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