エンジニア ネジザウルス PZ-67 購入レビュー VP-4

投稿日:2025/11/26 更新:2025/11/26 コメント 0件 工具 , , , , ,


アマゾンでオートアジャスト機能搭載のバイスプライヤー「ENGINEER エンジニア ネジザウルスVP-4 なめたネジ/潰れたネジ/錆びたネジ φ3~9.5mm用 PZ-67」を買ってみました。価格は2,536円。

 

エンジニア ネジザウルス PZ-67 購入レビュー

段ボール箱を持ったら中身がガタガタ言っていたので嫌な予感がしたんですが、再生紙が2枚入っているだけの梱包で案の定パッケージが割れていました。昔は複数の商品が入っている場合は動かないようにシュリンクされていましたが年々は配送が雑になっていきますね。

使い方。

台湾製。

初めて使った時にかなり硬かったのでこんな感じで持って握り込んだら手のひらの肉を思いっきり挟んでそのまま手から離れなくなりました。

慌てて解除したらちょっと血が滲んでおり、数分したらでっかい血豆が完成してました。皮が破れて完治するまで10日ほど掛かりましたが、けがをした理由についてはのちほど考察しています。

解除レバーを開くとロックが解除されますがその際に勢い良く広がるので近くにコップ等を置いておくと破損したり、周りのものが飛んでいく可能性があります。

90度以上に広がります。ちょっとエヴァっぽいですよね。

一般的なのかは分かりませんが所有しているバイスプライヤー(3.Peaks S-130T)と比較すると倍くらい開きます。3Peaksのバイスプライヤーも解除レバーを引くと勢い良く広がりますが、ふり幅全く違うので破壊力が異なります。

大きさは一回り大きくらいなので使い勝手は良さそう。

中央に見えるのが噛み込む力を設定する「調整ネジ」です。

緑の柄に付いているのが黒いのが解除レバーです。

バイスプレイヤーあるあると思いますが、工具箱に入れておくと勝手に開いていることがよくあるんですが、それがこの製品には起きにくいです。理由は解除レバーが固いからです。因みに解除レバーの硬さは調整ネジの締め具合でかなり変わり、掴む力を上げると解除するのにも力を要します。

先端の噛み合わせにズレがあったり、なかったりして精度は宜しくない感じです。

黒と緑のグリップは太さが異なります。黒い方が太く、緑の方が一回り小さいです。

下図は保持力を一番弱くした状態なんですがそれでもかなり強いです。樹脂とかを軽く掴むのにも使おうかと思っていたんですがこの保持力では傷だらけになりそうなので使う気にはなれません。因みにネジは逆ネジになっています。

ネジを緩めると保持力が強烈に増します。ネジを一周くらい回すだけでもかなり保持力が異なりますし、画像のように緩めると握り込むことさえできません。また、保持力を強くすると解除レバーを解除するのにも力が要るようになります。

もっと細かく調整できるかと思っていたんですが、個体差を調整するためのネジみたいなものでほぼ使えないと思っていた方が良いかも知れません。

ここまで広げても刃は開かないのでちょっと使いにくいです。

肉を挟んだ部分は最初、何のためにあるのかが分からなかったんですが解除レバーのストッパーみたいです。

WAVEの丸棒(外径4mm)を掴んでいる様子。

最弱にしているんですがそれでも樹脂だと結構な傷がつきます。ただ、保持力は強いです。

てっきりエンジニアが開発した製品だと思っていたんですが、「SK11 ロッキングプライヤー SRA-250」や「C.H. HANSON オートマチックロッキングプライヤー 6CJ」など色んなメーカーから発売されており、刻印まで一緒だったので完全にOEM製品ですね。ハッキリ言って見た目は好きじゃないので機能が同じならSD11の方がデザインが好きだったのでそちらにしておけばよかったと思いました。

 

 




ネジ掴み検証

そもそもネジ外し用に買った訳ではないですが、トラスネジへの食い付き具合について3.Peaks S-130Tと比較してみました。

トラスネジ(ステン)は約9mm径のもので下図のような状態です。(硬度が高いものには使用しないで下さいとあったんですがステンレスが該当するかは不明)

3.Peaksの方はほぼ一発で掴めました。

それに対してエンジニアの方はネジに対して先端の角度を合わせると下図のようになるので力を垂直に入れずらくて掴みづらく何度も失敗してようやく掴めた感じです。

この角度を見ても分かるように3.Peaksのバイスプレイヤーはほぼ垂直に立てられるので掴みやすいし、掴んだ後も回しやすくなっています。こうして比較すると3.Peaksの良さが改めてよく分かります。

 

 

保持力を更に弱くする

半田付け時のサポートとしても使いたかったんですがこのままでは力が強過ぎて無理なのでちょっと弄りました。弄るといっても調整ネジに付いているバネを外してネジを最後まで締めただけです。

これでかなり軽くなりますし、コネクタのピンも潰さずに保持できるようになりました。

パチンと強力に締まらないので安心して使えるようになったんですが、ただ、解除レバーを引いてもロックが解除されなくなったので手動で開かなればならなくなりました。

調整ネジのバネを外してネジを締め切るとグリップの間隔が変わったんですがこれはネジが解除レバーのバネに当たって本来収まるべきところに収まらなかったので隙間が空いてしまったようです。

 

 

 

 




怪我をしたのは何故なのか?

こちらの動画はロック時とロック解除の風景です。因みに調整ネジは最弱にセットしています。

グリップを握り込んでロックされるとパチーンと音が鳴って締まるんですが、この締まる力は調整ネジの締め付け具合によってかなり異なり、初期状態ではネジは中間ぐらいにあり、かなり固めに設定されていました。

 

位置的にみどりの出っ張り部分で挟んだようです。

公式動画を見ても同じように深く握っているので握り方に問題があるとは思えませんが、唯一の違いは筆者左利きということとみどりのグリップの方を親指側に来るように持っていました。黒いクリップの方が太いのでその辺の構造によるものかも知れません。

両グリップが正常に取り付けられていなければ挟み込む可能性はあるかもと調べてみたら、ちょっと左の方に偏っていました。

緑色のグリップは左右に動かすとかなり遊びがあり、パチンと締まる構造とグリップが左に偏ったネジザウルスを左手で持ったために余計に左に傾斜したために起こった事故のようです。

その後の仕様では手のひらを挟む感じにはならなかったんですが、色々と検証したところ、下図のように手のひらに押し付けて持つと挟む危険性が大いにあります。尚、取扱説明書には持ち方に関する注意書きは一切ありませんでした。

解除レバーのストッパーがあったために手のひらを挟んだ訳ですが、3.Peaksの製品にも解除レバーがありますがストッパーが無くても機能しています。

横から見ると1mmほどしか隙間がないのでここで肉を挟んだと思うとちょっと怖いです。

調整ネジを緩めてくれていれば力強く握り込むこともなかったので痛い目に合わなかったかも知れません。テンションただ下がりですし、また忘れた頃に挟むんじゃないかとちょっと怖いです。

先端の噛み合わせもちょっとズレてますし、またグリップをかなり開かないと掴めないのが致命的に使いにくので一時は返品しようかとも思ったんですが、返品するのも面倒ですし、いつか役に立ちそうなのでこのまま使おうと思います。

 

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