今まではCore i5-2500Kリテールクーラー(銅芯)を使ってたんですが、
耳障りな音とリテールのダサさとプッシュピンでの取り付けの頼りなさから解消を目論んでます。
ケースが超スリムなASKTECKNT-TX1000BKということで搭載できるCPUクーラーが絞られることと、
マザーがMiniITXサイズのASUSP8H67-I PROということでメモリ等に干渉することも考えられるので
購入を躊躇してたんですが、とある情報でこのCPUクーラーをP8H67-I PROに搭載している文章を読んで
載せられるという確証が取れたので買ってみました。
■外観
低いですねッ!
ノーマルのメモリやバックパネルのUSBコネクタなどの部品とほぼ同じ高さです。
NCUなどを除いて、これを取り付けてパネルが閉められないケースはまず無いと思いますw。
アルミフィンとアルミフィンは蛇腹のように繋がったような構造になってるので
横のところはアコーデオンにように少し伸び縮みしますw。
■ファン
ファンは厚み1cmほどでフィンが直径7.5cmぐらいです。
2か所のネジで固定されているだけなので
簡単に取り外せるのでメンテナンス性は悪くないです。
また、静音性についても静かですね。
フル回転でもそんなに耳障りではないので個人的には合格ラインです。
風量がイマイチのような気もしますが、
その時は、これを取り外して別のファンにすることもスキルがあれば簡単にできると思います。
気が向いたらGELID SILENTの7cmか8cmファンに交換しようかなぁ~とか思ってます。
7cmは加工せずに取り付けられそうですが、8cmのものはアルミフィンに干渉するので加工が必要です。
■取り付け
黒いパックプレートに片側が六角のメスネジの金具を取り付けてからゴムパッキンをセットすれば
メスネジの金具もバックプレートと一体化して外れないようになるのであとはネジを締めるだけですね。
ネジはある程度締めるとそれ以上回らなくなるんですが、それ以上回そうとすると
メスネジが回ってバックプレートのプラスチック素材の縁が削られますのでご注意を!
あと、バックプレートの側の金具の高さがスペーサーと同じ高さの6mmなので
ケースによっては接触するかもしれません。
実際自分の持ってるASKTECKNT-TX1000BKには干渉するので特殊な取り付け方法をしてます。
ASKTECKNT-TX1000BKのスペーサーの高さが4.5mmしかないのが問題なんですがねぇ。
■ASKTECKNT-TX1000BKへの取り付け
ASKTECKNT-TX1000BKはスペーサーの高さが4.5mmしかないので
バックプレート(六角メスネジと同じ6mm)と干渉しまくりです。
無理して取り付けようと思えば付けられますが、マザーとケースが歪むのでそれはヤバイデスヨネ。
最初は底面に穴を開けようかとも思いましたが、超面倒な上にのちのち後悔することも考えれるので
マザーに取り付けられたクーラーを眺めながら考えていたら、閃きました。( ̄ー ̄)ニヤリ
バックプレートを取り付ける穴付近に半導体などの小さな電子部品がなくて平らだったのと
構造上、このバックプレートは六角メスネジが空回りしないようにしているだけの部品のように見えたので
「これ、無くても付けられるじゃねぇ~!」と思い立ち、絶縁ワッシャー(赤いヤツ)、
金属ワッシャー、六角ナット(M3サイズ)の順に取り付けました。
取り付け後のCPU温度も異常な数値を示してないので問題ないみたいです。ヽ(´▽`)/
ただ、変則的な取り付け方なので真似される方は自己責任でお願いしますね。
■PC構成
まず、PC構成は下記のような感じです。
【CPU】intelCore i3-2100
【M.B】ASUSP8H67-I PRO
【MEM】CFDW3N1333Q-2G[2GB×2]
【SSD】Crucial M4CT064M4SSD2[64GB]
【HDD】WesternDigitalWD20EARX
【ケース】ASKTECKNT-TX1000BK
【PSU】ABEEAC130-AP02AA
【Cooler】PCCOOLER S85
【O.S】Windows 8.1 Preview
■CoreTemp比較
PCCOOLER S85、SCKBT-1000、Core i5-2500Kリテールクーラー(銅芯タイプ)の3つのCPUクーラーで
TMPGEnc Video Mastering Works 5(以下 TVMW5)でエンコード時のCPUの温度を計測してみました。
クーラー以外のグリスや計測状況などはすべて同一環境での計測です。またPC構成は下記に記載してます。
テスト環境は室温25度、使用したファイルは3.0GB程度のm2tsの動画ファイルをMP4(1pass)に変換し、
ハードウェアエンコード(QSV)とソフトウェアエンコード(H.264)の温度を計測しました。
QSV時のCPU負荷は38%前後、H.264時の負荷は常時90%オーバーの状態です。
▲1位 KABUTO
QSV : 42-45
H.264 : 47-50
▲2位Core i5-2500Kリテールクーラー(銅芯)
QSV : 48-52
H.264 : 51-56
▲3位 S85
QSV : 58-61
H.264 : 64-66
■総評
リテールより冷えなさ過ぎでちょっとビックリです。
やっぱりヒートシンクが小さいからでしょうか、
ちょっとソフトを起動するだけでCPU温度が乱高下しますね。
冷えない理由は圧倒的に小さなヒートシンクだと思います。
これの重量が195gでリテールの重量が248gでした。
また、KABUTOに至っては746gと約3.8倍ほどありました。
(※クーラーを取り付けた状態での重さです)
重さと冷え方が比例するかどうかは良く分かりませんし、
構造などの違いでも多少異なることもあると思いますが、
一般的には重いほうが熱を吸収する量が大きいので冷えやすいということは言えると思います。
室温25度で60度を越えてくるとなると夏場の運用はちょっと考えものですね。
静音性を解決するためのクーラー交換だったので本来の目的は達してるんですが、
別の心配事が増えちゃったみたいです~w。
寸法などについて質問がありましたらお気軽にどうぞ。
(レビューから時間が経ってすでに所有してない場合はゴメンナサイ)