エンジニア マルチワイヤーストリッパー PAW-01購入レビュー 左利き

投稿日:2025/1/8 更新:2025/1/8 コメント 0件 工具 , , , ,


エンジニアのマルチワイヤーストリッパー「PAW-01」を買ってみました。価格はヨドバシ.comで2,930円(10パーセントポイント付)でした。

 

左利きユーザーのエンジニア マルチワイヤーストリッパー PAW-01購入レビュー

前々から興味があったんですが左利きだと使えないというレビューを見て躊躇していたんですが、実際のところ使ってみないと分からないので買ってみました。

台湾製。

まぁ、第一印象はかなりブッ太くて重たいです。あとちょっと油臭がします。

バネは「BP-04 PAW-01用コイルバネ」という商品名でオプション販売されているみたいです。ただ、めっちゃ固くて傷を付けずにはとても外せそうなかったので止めました。因みに後で分解したんですが中にもう一つ同じようなバネがあります。

平板のバネみたいです。

切り刃は「BP-06」という型番で売っているそうです。

数本被覆を剥くくらいなら大丈夫でしょうけどかなり力が要るので大量に被覆を剥く時は利き手じゃないとしんどいと思います。

切り刃での切断面はこんな感じです。

ネジ径はM3。

 

 




被覆を剥がしてみる

まずは外径 1.25 mm ほどのヨリ線の被覆を剥いでみました。

左の方から差し込んで被覆の長さをストリップゲージ(樹脂製)に当てます。あとはしっかりと握り込むだけですがかなり力が要ります。ハンドグリップを使っている感覚なので非力な方では使いこなせないかも知れません。

構造的には右のパーツで切り込みを入れ、左のパーツで被覆をしっかり手掴んで引き千切る感じなので切り口はキレイじゃないです。

そんな感じなのでどうしても左の掴む方のケーブルに大きな傷がつきます。外径が大きいケーブルなら気にならないと思いますが、極細の電線では致命的な傷になりかねないかもとは思いました。

2本のヨリ線(LANケーブルを分解した時に中に入っていた電線)を同時にやってみました。因みに左利きなので逆手に持ってやっています。

2本の電線を同時に剥けるって結構感動的ですね。ただ、やはり切断面は汚いですね。

こちらは昔バラしたATX電源のケーブルです。多分、「ENERMAX EES350AWT」だと思います。

AWG18サイズ。

余談ですが熱収縮チューブで保護された部分があったので剥がしてみましたんですがなんか見たこともないような金具で圧着されていました。

こんだけのケーブルをまとめて圧着するとかちょっと抜けそうで怖い感じです。

しっかりとキズが付きますがこのくらいのケーブルが一番剥きやすい感じです。

左利きなので左手でもって作業するとどうしても右手と交差して使いにくいのでガイドを外して反対側から挿して剥いてみました。

この方法だと剥いた被覆の方にキズが付くので残った電線がきれいなままです。左利きなのでこのようにして使ったんですが、これは思いがけない発見だったかもしれません。右利きの方はちょっとやり辛いかも知れませんが被覆に傷を付けたくない場合は右からセットするのが良いと思います。ただ、右から差し込むとガイドは使えませんし、そのほかにもデメリットもあります。

続いて、断面積 1.25 mm の平型ビニールコードVFF-10LH(W)を剥いてみます。1.25スケアともいうみたいですがよくテレビなどの家電で使われているよく見るサイズのヤツです。

外径 約 3.2 mm、横幅は 約 6.2 mm。

右に差し込む長さが短すぎるとうまく掴めず滑ってしまいますので下図くらいまで差し込む必要があるようです。筆者は被覆を剥いてからニッパーで芯線の長さを調整するようにして使っています。

こちらはロジクールのゲーミングマウス G300に使用されている5芯タイプのUSBケーブルです。

このくらいの外径のものなら丸いケーブルでも剥けるようです。

外径 約 0.65 mm の芯線の被覆を剥いてみます。

仕様だと断面積0.05平方メートルまでイケるみたいですが一応剥けました。

よく見ると銅線が何本か切れてました。

微調整ノブで掴む力を変えてやれば何とかできそうですが電線によっては被覆の厚みも異なるのでうまくいかないものもあるでしょうねぇ。

6芯あるフラットケーブル。

左の引っ張る方が滑ってしまい無理っぽいです。

微調整ノブを最後まで締めたら2本だけ剥けました。

何度かやっていたら4本まで剥けることもありました。あと手前より奥の方がちょっとだけ掴む力が強いようです。

AWG18クラスの電線だと電線に残った被覆を抜き取るのにも手では無理だったりするのでラジオペンチなどに使うんですが、その手間が面倒なので被覆を掴むところがあるとかなり使い勝手が良くなるのになぁ~とは思いました。

1.6mm 2芯のVVFケーブルも外皮はギリギリ、内皮は普通に剥けます。

ただ、切り口が汚いです。右から入れてカットしたので剥がした被覆が傷付いただけですが、普通に左から入れて使うと残った被覆に傷がついたままになるので個人的にはちょっと気になります。

 

 

微調整ノブの仕組みを調べる

グリップを握ると引っ掛かりのような抵抗を感じたのと微調整ノブの仕組みが全く分からなかったので分解してみました。

黒い部分は樹脂製です。

黒い弧状のパーツはしっかりとした金属板です。

 

穴の中に黒いものが見えますがこれが微調整ネジで調整しているパーツです。グリップを握って黒いものが穴から外れてい時に強い抵抗を感じます。

これらのパーツを取り外すと抵抗が全くなくなりました。

黒いパーツは先はとんがっています。

表面を分解してみます。六角レンチは対角2mmのものを使用。

ガイドはC型のリングで外れないようになっています。

ラジオペンチでは無理っぽかったので3.Peaksの「トラスねじバイス DS-130T」で掴んで外しました。

Cリング?スナップリング?

ガイドを右側にセットできないかと試しましたが形が特殊なので無理でした。ただ、ガイドくらいは自作できそうです。

話がちょっとそれますが先の尖った方が摩擦の元になっているグリスを塗布してみましたがグリップ時の抵抗が弱まることはありませんでした。

微調整ノブを回すことでバネの強さを調整されている訳ですね。ただ、微調整ノブを回すと半円形の鉄板を押す力を変えることができるんですが、それがどうして電線を掴む力に変わるのか分かりません。

あと分解したあとにVVFケーブル(1.6mm x 2)を切断しようとしたんですが、なんか刃の噛み合わせが狂ったのか、最初からなのか分かりませんが切断できませんでした。

 

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