1.CM候補検出風景
2.TVMW5でのCMカット作業風景
今年一発目のレビューは、
2013年の年末にペガシスから発売されたTMPGEnc Video Mastering Works 5(以下 TVMW5)用のプラグインで
「TMPGEnc Movie Plug-in Commercial Candidates Detector for TVMW5」のレビューになります。
このソフトは、CMをわりと早く見つけるTVMW5用プラグインです。
まず、製品のレビューの前に名前が何とかならなかったのかというのが一番ですねw。
ちょっと長すぎるのでレビュー内では"このソフト"で通しますw。
実行ソフトには、TPCDforTVMW5_Retail_1.0.0.1_setup_ja_2.exeとありましたので
TPCD for TVMW5とでも略するんでしょうすかねぇ。
■購入理由
体験版をダウンロードして30分のアニメのCM検出をしてみたんですが、
その時は、ソコソコ使えたんですが2,780円の価値を見出せなかったのでアンインストールしてました。
ところが、映画や年末の長い番組のCMカットが大変だったことを思い出して、
あったらそれなりに便利なのでやっぱり買っちゃいました。
■CM検出精度とあれこれ
番組本編が始まる前と本編が終わった後のCM検出精度はあまり良くないみたいですね。
しかし、それ以外はかなり高精度で検出されていて、CMを探す必要はなくなりました。
CMの位置もほとんど1フレームもずれることなくピッタリと検出されますが、
CMと本編の繋がり部分に前のCMの残像が1フレームだけ残ることがあります。
ただ、そんな時も、キーフレームの右クリックメニューにある「1フレーム前に移動」、
或いは、「1フレーム後に移動」で修正すれば簡単に修正できます。
アニメなどの短め番組の場合は、このソフトを使っても大幅な時間短縮にはなりませんね。
このソフトが一番活躍するのが映画や箱根駅伝、年末のガキ使などの長い番組だと思います。
それらの番組はCMの位置が不特定というか読めないので今までは早送りしながら確認していましたが、
このソフトを導入したことにより、時間短縮だけでなく手間が省けてかなり楽になったことから
CMを探す作業でかなりストレスを感じていたことが分かりましたw。
CM検出しても最終的に目視で確認しないといけないので
時間的に手動でやってる時とそれほど時間短縮はできないと思いますので
時間短縮のためだけに購入しようと思ってる方は体験版を使用してみたほうがいいですね。
体験版の使用期間は14日間ですが、機能制限版とかじゃないのでフルに体験できると思います。
あと、TVMW5が無くてもTVMW5の体験版をインストールしてこのソフトを使用できるみたいですよ。
CM検出は一度、行なっておけば、元動画ファイルを削除しても
ジョブから削除しない限り何度でも使用できるのも地味にありがたいですね。
CMの位置が分かってるだけで編集のストレスがかなり減ったので
この点だけでも購入した大いに意味はありましたね。
余談ですが、音声データの無い映像素材には使用できないみたいです。
それからCMの無い番組の場合は、「CM候補は検出されませんでした。」と表示されます。
■TVMW5のタイムライン編集
タイムライン編集モードのタイムラインにCM検出候補を表示することはできませんね。
タイムライン編集は余り使ったこと無いので良く理解してないんですが、
元からタイムライン編集モードはカット編集の目的で使うものではないなく、
ピクチャーインピクチャーやテロップ挿入などを行なうためのモードだからですかね~。
尚、タイムライン編集でもクリップ編集から立ち上がる別ウィンドウで
CM検出候補を利用したカット編集を行なうことはできます。
■バッチジョブ方式とは名ばかり?!
製品説明欄にデカデカと「編集時間を無駄にしないバッチジョブ方式を採用」と記載されているので、
編集中にバックグラウンドでCM候補検出を行なってみましたが重たいですね。ε- (´ー`*)フッ
タスク優先度の設定は、デフォルト設定の「アクティブ時‐通常」で、
CPUはCore i5-2500K、メモリ8GB、グラボなしの環境です。
(※PCスペックの詳細は一番下にあります)
CM検出自体のCPU負荷は20~50%程度の範囲を乱高下している感じなんですが、
他の作業にも特に支障がある感じでもなくて快適でした。
ただ、複数のジョブを登録してCM検出が終わったファイルから
TVMW5で編集しようとしたらめちゃ重くなりましたね~。ε- (´ー`*)フッ
環境によるとは思いますが、そんな感じなので、
検出が終わるのを待ってから作業した方が快適に作業できると思います。
■CM検出に要する時間
CM検出時間は、30分の番組で30秒程度、3時間の番組で3分以上かかりましたので
検出時間はファイルサイズに比例するみたいです。
動画の前半でCM候補検出の作業風景がありますので興味がある方はそちらをご覧下さい。
■CMカット作業
CM検出結果を編集画面に読み込むには、
「クリップ分割点読み込み」または、「キーフレーム読み込み」のいずれかを行ないます。
最初は「キーフレーム読み込み」にしてカット作業をしてたんですが、
「クリップ分割点読み込み」でやった方が一括削除できるので楽というか慣れたら簡単でしたね。
動画の後半に、TVMW5に読み込んでCMカットをしている風景を撮影してますのでそちらをご覧下さい。
■改良してほしいところ
<改良点1>
レビューを書いてる時は、ver.1.0.0.1ですが、作業工程が多いですね。
作業工程は下記のような感じなんですが、
CM候補を検出したら自動的にTVMW5に読み込んだりして、
2~4までの工程は1クリックで行えるようにして欲しいですね。
1.TVMW5に動画ファイルを取り込む
2.右クリックメニューなどからこのプラグインソフトに「CM候補検出バッチ登録」
3.CM候補検出(設定による登録と同時に検出可能)
4.TVMW5の編集画面にて、「CM候補検出結果の読み込み」
5.検出結果の確認と修正
6.クリップ分割点で削除
<改良点2>
1フレームだけCMの残像が残ることが結構あるので
その辺を”CM候補位置から1フレーム余白を取る”みたいな設定項目があるといいかも。
<改良点3>
ジョブからTVMW5にドラッグ&ドロップすることは出来ますが、
Windowsのフォルダからジョブに直接ドラッグ&ドロップできないのでできるようにして欲しいですね。
あと、CMのほかに歌の部分も検出も可能になるともっと使いやすくなると思います。
■総評
このソフトでCMカットに費やす時間を大幅に改善したい人にはどうかなぁ~という感じですね。
CMの場所が分かっても最終的な確認作業やCMの残像などの修正に時間が掛かるので、
結果的にはそれほど時間短縮にはならない気がします。
CMを探すお手伝いをするソフトという感覚で使用したほうがいいと思います。
このソフトのお陰でCMを探す必要がほぼ無くなっただけでもかなり編集が楽になりました。
今までは、「CMカットしなきゃ~ε- (´ー`*)フッ」という感じから
「CMカットって楽しいっ!」という感情に変化しましたね。
それくらいの違いがあったので買った価値は大いにあったと満足してます。
TMPGEnc Video Mastering Works 5
■メイン機のPCスペック
CPU | Intel Core i5-2500K BOX |
CPUクーラー | Scythe APSALUS3-120 |
マザーボード | BIOSTAR TZ77XE4 |
メモリー | 2GB x 4枚[Corsair CMX4GX3M2A1333C8&SiliconPower SP004GBLTU133V21] |
SSD | [SSD]Crucial CT064M4SSD2 [Crucial m4 64GB] |
HDD | WD WD20EZRXWD WD20EARXWD WD40EFRX |
ケース | ZALMAN Z9PLUS/Z9+初期不良編改造編 |
電源 | ENERMAXERX530AWT |