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enermax erx530awt

[電源ユニット]
ENERMAX/エナーマックス

ERX530AWT [Revolution-X’t 530W]

購入価格:¥0 購入日:2014年4月27日 購入店:体験レビュー

満足度:5 star rating

価格 星
容量 星
コネクタ数 星
安定性 星
静音性 星

★追記有★ 初!ゴールド電源 【祝・体験レビュー】

高級感、80+GOLD、静か

直結ケーブルの構成、塗装が剥げやすい、ファンが擦れる音

このレビューはconeco.netの体験レビューです。

このレビューにはメーカー保証が切れる行為についての記載がありますのでご注意下さい。


昨年の体験レビューでレビューさせて頂いたENERMAXERX530AWTのフラットケーブルが
気に入ったのと未体験の80+ゴールド認証電源と言うことで応募しました。


<もくじ> ※1~4が公約です。
 1.コイル鳴きやファンなどの動作音の静音性について
 2.ENERMAXERX530AWTとの消費電力比較について
 3.フラットモジュラーケーブルの取り回しについて
 4.ヒートガードシステムについて
 5.緩衝材にビックり!
 6.製品の外観と作り
 7.プラグインケーブル
 8.直結ケーブル
 9.付属品
10.スペック
11.あとがき
12.追記について(あくまでも予定)



<動画について>
動画の内容はフラットケーブルの柔軟性を表現したものと
ヒートガードシステムの駆動状況を撮影したものの2本立てです。






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1.コイル鳴きやファンなどの動作音の静音性について
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コイル鳴きと思われる音は特に無いみたいです。
この電源のファンは139mm静音ツイスターベアリングファンということでとても静かだったんですが、
ケースに取り付ける前に起動させた時にはファンと何かと擦れているような小さな音がしてました。
ケースに取り付けてからは他の音にかき消されてその音もしなくなったのかなぁ~と思ってましたが
電源切った時に皮肉にもヒートガードシステムのお陰で回っているファンから擦れるように音がしてました。
ただ、PC起動中の駆動音は個人的には全く気にならないレベルの音量です。

あと、羽の色はブラックで透過性のある素材なので柔軟性のあるプラスチックと言うよりは
CDケースに近い硬い素材のプラスチックなので強度の面で少し不安が残ります。





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2.ENERMAXERX530AWT(80+Bronze)との消費電力比較について
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シャットダウン、アイドル(※1)、スリープ、x264エンコード(※2)時の消費電力を計測しました。
計測機器はSANWA SUPPLY TAP-TST8というワットモニターです。

PC構成やファンの回転数やLEDの明度はすべて同じ条件による計測ですが、
唯一、異なることが異なることはERX530AWTのリテールファンは取り外して
GELID Silent12に交換してます。尚、給電はマザーから行っていました。


※1 Windowsが起動して5分後に計測
※2 TMPGEnc Video Mastering Works 5でm2tsファイルをmp4(デフォルト設定)にエンコード


青 →ERX530AWT  赤 → 本機

シャットダウン  : 1.51.3
スリープ    : 2.32.2
アイドル    : 53.051.2
エンコード   : 117.0108.0   ※ 単位:W(ワット)

シャットダウンとスリープの時の消費電力はほとんど差がないみたいですが、
アイドル時で約2W、エンコード時には約10Wほどの省電力化ができました。ヽ(´▽`)/
あと、各数値の振れ幅は、± 0.2(W)程度でした。
尚、計測機器が何も接続しない状態で0.3~0.8(W)程度を消費していたのでその程度の誤差があります。

余談ですが、計測は2画面出力(表示画面を拡張する)の状態で計測したんですが
1画面出力(デスクトップを1のみに表示する)にすると4.0Wほど消費電力が下がりました。
これは2画面目のディスプレイの電源をオン・オフに関係なく、
解像度の設定を2画面出力にしているだけ余計に電力を消費してるみたいです。





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3.フラットモジュラーケーブルの取り回しについて
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ケーブルについてはERX530AWTとほとんど同じ印象ですね。
硬い柔らかいで表現すると人によっては異なるので言い表現はないかなぁ~と考えていたんですが、
一番シックリきた表現は、折り曲げると形状がある程度固定されると言う感じですね。

そんな感じなので形を決めやすいので3.5インチシャドウベイで使用する場合には、
「く」の字に折り曲げてHDD間の隙間に押し込めば見た目をスッキリさせる事もできます。
また、折り曲げた部分を結束バンドで固定しておくのもいいと思います。[画像]
ただ、HDDの裏には基板が抜き出しになっていることが多いので自己責任で行って下さい。

あと、ここからは完全に保証外の行為ですが、
SATA電源コネクタをケーブルから分離させてコネクタの取付位置を変更することも可能です。






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4.ヒートガードシステムについて
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ヒートガードシステムとは、PCシャットダウン後、システム内に残った熱を排出するために
約30~60秒間冷却ファンが回転し、システム内に残った熱を排出し、製品寿命の向上をシステムらしいです。
(本家サイトより引用)

マザー無しでも電源を起動できるフリーダム ATX電源基盤 PDS-ATXに繋いだりして、
ファンが停止するまでの時間を色んな条件で計測してみました。

①電源のみ起動させて数秒でシャットダウン ※ 動画あり
ファン停止までの時間 : 40秒

②5分間エンコードしてスリープ ※ CPU使用率ほぼ100%
ファン停止までの時間 : 41秒

③1時間30分間エンコードしてスリープ ※ CPU使用率ほぼ100%
ファン停止までの時間 : 41秒



上記のような感じで3回ほどテストしてみしたがファンが停止するまでの時間はどれも40秒程度でした。
因みに電源本体の電源を切ったら当然ですがこの機能は働きませんでした。





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5.緩衝材にビックり!
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まず、箱の開け方が正面から見て横から上に開ける仕組みの箱でちょっとビックリ。
また、箱の深さが今までに体験したことがないほどの深め(約13cm)の箱だったので
惑々しながら箱を開けたんですが、本体はデッカイ緩衝材で包まれていました。[画像]
その緩衝材は袋状に溶着されて本体がすっぽり収まるように専用に作られたものでした。





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6.製品の外観と作り
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本体の外観は砂を吹きつけたような塗装で高級感があり好感触だったんですが、
テーブルの上で数回向きを変えただけですが砂のようなものが取れてテカッてました~w。[画像7]
かなり脆そうな外観なので布やダンボールなどの上に置いてそれごと動かすようにしたほうがいいみたいです。

また、電源の筐体はコの字型の鉄板を組み合わせて箱の形状にしてあるんですが、
組み合わせた部分の間隔が一定でない部分がありました。
ERX530AWTではファンの磁石にネジが付いている(画像)と言う
とんでもない状況だったんですが、コチラの製品の組み立ての品質はあまり良くないようですね。
尚、製造はメイドイン中国です。

あと、本体の赤いプラグインコネクタはグレードが上の製品と同じ部品を使ってあるんだと思いますが、
使えないコネクタがあるってどうなのって感じですね。せめてカバーとかあると嬉しいかも。





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7.プラグインケーブル
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▼ SATA電源コネクタの構成
コネクタ数 : 4個
入数 : 2本
間隔 :コネクタ - 45.0(L型) - 14.5(L型) - 14.5(L型) - 14.5(I型)

2本のケーブルの長さは同じでしたが、コネクタの間隔には5mmほどの誤差がありました。


▼ ペリフェラル電源コネクタの構成
入り数 : 1本
間隔 :コネクタ - 50.0(4pin) - 15.0(4pin) - 15.0(4pin) - 15.0(4pin) - 15.0(FDD)


リンクスの付属品の項目の画像に赤いGPU用のケーブルの 画像 が掲載されてますが
そのケーブルはこの機種には無く、上位機種にしか付属していませんのでお間違いのないように。

あと、ERX530AWTに付属していた赤いプラグインコネクタ(2x6pin)を流用できるかもしれないと思い、
途中までは挿さりますがオスピンとメスピンがうまく噛み合わない感じで奥までは挿さりませんでした。
中のピンの形状やピンの径とかが微妙に違うのかもしれませんね。
→ 挿さりました。詳細は追記にて。
尚、ERX530AWT付属の黒いプラグインコネクタ(1x5pin)は問題なく流用できました。

各コネクタの形状についてはERX530AWTと殆ど同じでしたのでそちらのレビューを参考にして下さい。
尚、違いは24pinコネクタが20pinと4pinに分離できなくなっているだけみたいです。





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8.直結ケーブル
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<ケーブル長>
メインケーブル(24pin) : 約60cm ※ 20pinと4pinに分離不可
CPU(4+4pin) : 約60cm
PCI-E(6+2pin) : 約50cm


メインケーブルが6線のフラットケーブル4本(6x4=24)、CPUが4線のフラットケーブル2本(4+4=8)、
PCI-E(6x2=12)というバラバラなフラット線の集合体なので第一印象はなんかゴチャゴチャした感じで
なんかスッキリしませんね。あと、CPU(4+4pin)の2本のフラットケーブルのうちの1本がメインケーブルと
絡まっていると言うかリングみたいに中を通っているので分離できなくてちょっとイラッときました。

ケーブルレイアウトまで調べてなかった自分が悪いんですがPCI-E電源コネクタ(6+2pin)も直結されてました。
リンクスの製品ページには「必ず使用する直付ケーブルに加え・・・」とありますが、
自分の環境ではグラフィックボードを載せていないのでPCI-Eケーブルは必ず使用するケーブルではないです。
この部分こそ、使わない人もいると思うのでプラグイン形式にして欲しかったですね。
プラグインタイプの電源なのに必要ないケーブルが存在するというのはどうだかなぁ~という感じです。





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9.付属品
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■ACコード
長さ : 約 170cm

アース付きの一般的な電源コードです。


■取扱説明書
取扱説明書は11のマルチ言語対応のもので日本語もあります。
内容は自作やってる方なら分かるような内容の注意書きやケーブルの説明程度の内容です。


■ケーブルポーチ
大きさ : 約14 x 13 cm

材質は良く分かりませんが、よくある化学繊維の普通の巾着型の袋です。


■コードガード
電源コードが抜けないようにするために金具です。
取り付ける向きが2通り考えられますがファンが付いてない方に
デッパリが来るように取り付けるのが正しい取り付け方法みたいです。


■取付ネジ
インチネジ : 4本(シルバー)

シルバーのネジって、本体外観へのこだわりとは異なり、
センスを疑うような付属品の色でした。


■マジックバンド
2個入り

マジックテープ、面ファスナーという呼び名の方が分かりやすいですね。


■ステッカー
大きさ : 約1.4 x 4.5 cm

黒地にゴールドでENERMAXと書かれたロゴステッカーです。





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10.スペック
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【CPU】intelCore i5-2500K
【M.B】BIOSTARTZ77XE4
【MEM】CMX4GX3M2A1333C8 &SP004GBLTU133V21
【SSD】Crucial m4CT064M4SSD2
【HDD】WesternDigitalWD20EZRX
【HDD】WesternDigitalWD40EFRX
【ケース】ZALMAN Z9PLUS/Z9+初期不良編改造編
【PSU】ENERMAXERX530AWT→ 本製品
【Cooler】SCYTHEAPSALUS3-120
【O.S】Windows 7 HP [64bit]





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11.あとがき
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裏配線に拘っている自分にとっての電源交換はかなり面倒な作業ですが、
ケースを掃除するには絶好のチャンスなのでついでに大掃除も敢行しました。
今までの電源(ERX530AWT)は昨年の2月に設置(ファン下向)して一度も掃除してなかったんですが、
ケースから取り外すとその下にはかなりのホコリが積もっていました~w。

最近のケースは裏配線のスペースがあるものが多いので裏配線側にケーブルの出口があるものとか、
プラグインコネクタの規格を統一すると電源交換がとても楽になるなぁ~とか、
規格の統一すれば電源のみの販売で済むのでコストダウンによりもっと安価になるのでは…とか、
色々と妄想していますが、この妄想が実現するといいなぁ~。

余談はこの辺までとして、まだ、一週間しか使ってませんが、
今のところは特にトラブルもなく電源としての基本的な性能は静音で省電力な感じでかなり良さそうです。





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12.追記について(あくまでも予定・・・)
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分解してヒートシンクに温度センサーを取り付けようと思ってましたが、
分解による故障で体験レビューを続行できなくなる可能性があると言われたので、
追記の内容がまとまったら分解してヒートシンクに温度センサーを取り付けたいと思います。
あと、取り付け1ヶ月後のホコリの付着状況と濡れた布で拭いたりしたらどうなるのか、
などの追記レビューができればと思っています。






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追記 2014年5月26日
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■安定性
使用開始からちょうど1ヶ月になりますが、
その間、ブルースクリーンなどが起きたりするなることもなく、
めちゃくちゃ安定してました。



■電気代
取り付けからずっとワットモニター経由で給電していたので1か月の電気料金を調べることができました。
4/27の電気料金が316円でスタートして、5/26が727円だったので1か月の電気代は411円ということでした。
この電気料金が高いのか低いのか比較対象がないのでよく分かりませんが、
年間に換算するとPCのみでも約5000円ほどの電気代が掛かっているということなので
今後の参考資料として有意義に使いたいと思います。




■ヒートシンクの温度を計測!
分解してヒートシンクに温度センサーを取り付けてみました。
せっかく分解したので写真も撮ったのでWebに公開してますので興味がある方はご覧下さい。

以前のものはファンの固定ネジも取り外さないと分解できなかったんですが、
この製品は本体のネジを外せばそれだけで分解できます。


<室温 17℃>
ウェブ閲覧や動画視聴などの軽めの作業 24.2℃ (+7.2)
負荷100%のエンコード(1時間) 26.6℃ (+9.6)

<室温 23℃>
ウェブ閲覧や動画視聴などの軽めの作業 32.0℃ (+9.0)
負荷100%のエンコード(20分間) 35.3℃ (+12.3)

<室温 27℃>
ウェブ閲覧や動画視聴などの軽めの作業 34.8℃ (+7.8)
負荷100%のエンコード(15分間) 37.9℃ (+10.1)


ヒートシンクの温度は軽めの作業時で室温プラス7~9℃
高負荷時で室温プラス9~13℃という感じでした。
この感じからすると夏場の35℃以上とかの環境で高負荷な作業を行うと
50℃近くまで上昇することが考えられるのでちょっと心配ですね。


--- 2014.7.17 追記 ---
室温29℃の中、TMPGEnc Video Mastering Works 5でレンダリングしてたんですが、
レンダリング開始から約1時間後にヒートシンクに取り付けた温度センサーの温度は50.2℃を示していました。





■雑な仕事ぶり発見!
またもや雑な仕事ぶりを発見しました~。
分解したら、基板のスルーホールから何か黒い物体がニョロニョロッと伸びていたので
何かなぁと思って見たらなんと木綿らしきの黒い糸が生えていましたw。(・_・)エッ....?


あと、誰かのレビューでも指摘されてましたが、
リンクスの製品ページのある画像(黄色いヤツ、トランス?)にホコリらしきものが付着した画像が
ありましたが、分解したらその画像通りにホコリが付着していました。




■ファン音について
あと、ファンが擦れる音についてですが、
分解したついでにファンを単独で起動させてみましたが、
電源内の何かに擦れて音が出ている訳ではなく、
ファンの中心部分から音がしていたので仕様みたいです。




■ケーブルの流用
本文には、ENERMAXERX530AWTに付属していた赤いプラグインコネクタ(グラボ用)が固くて
コネクタにはまらないと記載してましたが何度がやってたらはまりました。




■体験レビュー製品の保証について
ふと、体験レビュー製品の保証はどうなっているだろうかと思ったんですが、
応募要項に「体験レビュー完了後、製品保証はつきません。」ときちんと書いてありました~w(;´Д`)。




■濡れたティッシュで拭いてみた!
凸凹した塗装面をマジックリンを付けて拭いたところ、ティッシュのカスが見事に残りましたね。
一般的なフラットな塗装ならティッシュでサッと拭いて終わるところがこの製品にはそれができません。
尚、布ならまた違った感じになるとは思いますがちょうどいい布切れが無かったので今回は試してません。