【i9-9900K】#0 プロローグ 5年ぶりにメインPCを組む
投稿日:2018/11/22 更新:2020/12/29 コメント 0件 自作パソコン BIOSTAR TZ77XE4, Core i7-2600K, core i9-9900K, edius, HITFILM, PIX-DT460, Windows 10, Z77, 地デジチューナー, 検索2018年10月20日にインテルから8コア16スレッドの「第9世代CPU core i9-9900K(巷では「Coffee Lake-S Refresh」と言われている)」が発売されました。発売とはいっても実は2回も発売延期になって実際に国内で販売されたのが11月2日だったんですが…w。
目次
動機と現状
core i9-9900Kは発熱や消費電力がヤバイそうなので当初はcore-i7 8700で組む予定でしたが、9月の終わりの頃は3万5千円ほどだった価格が10月になって4万3千円くらいまで急上昇し一気に買う気が削げちゃいました。
また、先人の方のレビューはとても参考になったんですが、普段使用するEDIUS、Hitfilm、TMPGEnc Video Mastering Works 6(※QSVによるハードウェアエンコードを使用)、TMPGEnc MPEG Smart Renderer 4、AfterEffects(CS6)、Photoshop、Illustratorなどのソフトで実際に使ってみないと分からない部分が多々ありますし、新しい規格(H.265など)に対応できないというのもあります。あと流石に5年前に組んだパーツなのでそろそろガタが来てもおかしくない時期なのでそうなる前に取り敢えず「core i9-9900K」で組んでみることにしました。
実はこの記事を書いている時点ではもう手元にあるんですが電源がまだ届いていないのでまだ組んでいません。サッカーボールとか言われていたのでもっとデカいと思っていたら意外に小さいですw。
年明けるとKなしモデルが出るような情報もあったんですが本格的に寒くなったら静電気が発生しやすくなりますし、寒いとコタツで丸くなっているので今回のタイミングを外すと春まで何もしないと思うんですよね。
因みに一番重たい作業をしている時はEDIUS、Hitfilm、AfterEffets、Photoshopなどを同時に起動させて編集しつつ、裏でMastering Works 6でレンダリングとYouTubeにアップロードしている感じですね。Core i7-2600Kでもそんな感じで使っていてもQSVを使ったレンダリングだったりするのでCPU使用率が100%に張り付くような負荷ではないので普通に動画編集はできていました。
クロックダウンも視野に入れていますが殻割りするつもりはないので手に負えなかったら売却ということも十分に考えられますw。あと新製品ということで致命的な不具合がないとも言えないですし、他のパーツの初期不良も考えられるので旧PCは解体せずにそのままサブPCに移行する形で使うつもりです。
で前置きが長くなってしまいましたが今回はi9-9900Kで組む前に5年間お世話になったメインPCの思い出とともに現状の改善して欲しいポイントについて記しておこうと思います。
Z77マザーとCore i7-2600K
CPUは最初は第2世代のSandy Bridge Core i5-2500Kで組んでいたんですがCore i7-2600Kの中古が17,280円という特価で売られていたので乗せ換え、メイン機にCore i7-2600K、サブ機にCore i5-2500Kという、不具合があった時に動作確認がとりやすい構成にしてました。
近頃では「Sandyおじさん」と揶揄されることも多いみたいですがソルダリングということで発熱(Maxでも50~60℃程度)も少なく、消費電力(高負荷時にPC全体でも150W程度)も低いのでまだまだ現役で使える素晴らしいCPUです。
BIOSTARのマザーボード「TZ77XE4」は当時ハイエンドクラスのマザーボードではあったんですがミドルエンドやローエンドの価格帯では青や茶色いプリント基板が主流でロー価格帯には珍しい黒い基板に一目惚れして買ったんですよね。13フェーズ、固体コンデンサを100%使用、POSTコードを表示するDebug LED搭載で九千円を切る価格で手に入る自作PCには優しい時代でした。
Hitfilm パーティクルが重たい
動画素材サイトで公開している動画は9割がたHitfilmで作成しているんですがあの程度の動画の作成なら大して重たくありません。ただ、流石に3D空間に1000個とかのパーティクルを生成しだすとかなると重たくなります。
というかそもそもCore i7-2600Kのオンボード機能であるIntel HD Graphics 3000がHitfilmにサポートされていません。なのでMSI GeForce GTX 1050 GAMING X 2GやQuadro 2000などのグラフィックボードを取り付けていないと使うことも出来ません。
EDIUS H.265出力と起動が遅い
EDIUSでも長尺のクリップを使っていないというのもあるんですが部分レンダリングをすればさほどストレスを感じることはありませんでしたし、エクスポートもQSV(クイックシンクビデオ)が効いているので動画の尺の半分からそれ以下の時間でエンコードできていました。
ただ、CPUがH.265/HEVCでの出力に対応していないのでEDIUSの機能をフルに使いこなすことも出来ませんし、Hitfilm Igniteというプラグインは使い勝手が悪い上に重かったのでほとんど使っていませんでした。あとMyncがOpenCL ランタイムをインストールしないと機能しないことがあります。
あとIgniteとEDIUS OFX BridgeをインストールしてからEDIUS9の起動が劇的に遅くなりました。下記の表は同一プロジェクトの起動時間を簡易的に計測したものです。尚、計測した時期がかなり違うので参考程度に見て下さい。
EDIUS Version | 起動時間(秒) |
Pro 8 | 20 |
Pro 9 (OFX Bridge + Ignite) | 42 |
Pro 9 (OFX Bridge) | 33 |
Pro 9 | 32 |
Neo 3.5 | 21 |
Pro 9 (※解像度を4Kにアップ) | 84 |
Windows10の検索が遅い
現在はSSD(SATA接続)にWindowsをインストールし、HDDにデータというハイブリットな感じで運用していているんですが、動画のサムネイル表示が遅いのが気に入らなかったんですがサムネイルキャッシュが削除されないようにしているのでそれに関しては快適なんですが一番不満があるのが検索機能です。
Windows10のエクスプローラーに検索機能がありますが、インデックスを作成していてもとにかく遅いですし、検索結果がある筈なのに表示されないことが多々ありました。CrystalDiskInfoが黄色信号が出ているのでHDDが逝かれている疑惑もあるんですが…。
地デジをサブディスプレイで視聴できない
デュアルディスプレイ環境で使用しているんですが、ピクセラの地デジチューナー(PIX-DT460)の画面をサブ側に映すことができません。デュアルディスプレイ環境で視聴画面を移動させるには同じ出力系統からメインとサブのディスプレイに映像を出力していないとできない仕様のようです。メインはGPU、サブはCPU(オンボード)から出力しているんですがそのような環境ではサブディスプレイにTVを映すことができません。
追記
新環境でメインディスプレイをオンボード出力、サブディスプレイをグラボ(GeForce 1050)から出力すると普通に地デジのウィンドウをサブに移動させても映りました。(・_・)エッ….?
GPUから2系統出力すると今度はQSV(クイックシンクビデオ)が使えなくなるのでその選択肢はありませんし、GPUは本来、TMPGEnc Video Mastering Works 6(以下、TVMW6)でH.265/HEVCで出力するためだけに取り付けたんで外すことも出来ません。GPUから両ディスプレイに出力し、さらにオンボードからも出力すればできるような気はするんですがそれもうまくいきませんでした。
その他
時々、外付けのブルーレイを利用しているんですがそれを接続していると下図のような「Reboot and Select proper Boot device or insert Boot Media in selectted Boot device and press a key_」というメッセージが表示されて確実に起動に失敗します。いつも接続していたことを忘れるので定期的にこのメッセージを見ることになりますw。
起動時間メモ
- デスクトップ画面が表示されるまでの時間 約42秒
- 常駐ソフトやサイドバーガジェットなどがすべて起動するまでの時間 約65秒