半田ゴテなしでマウスのチャタリングを修理する方法 G300s編

投稿日:2017/11/12 更新:2021/3/9 コメント 0件 PC周辺機器 , , , ,


マウスの右クリックボタンに割り当てているマウスジェスチャーでの「進む・戻る」の動作がなんかおかしいのでもしかしてチャタリングかも知れないとMouseTestで動作確認したら1クリックの操作で2クリックしているような動作をしていました。左ボタンならまだしも使用頻度が少ない右ボタンでチャタリングって思いましたがよく考えたらマウスジェスチャーする時に頻繁に右クリックボタンを押していたからかも知れません。

 

半田ゴテを使わない修理方法

マウスのボタン不良はほとんどが接点不良によるチャタリングなので接点復活剤を噴霧してやれば接点部に付着したカーボンなどの汚れを除去して復活することが多いです。

そもそもチャタリングとは、出力信号が短時間に「ハイ」と「ロー」との間を行き来することで電子機器が誤作動したり、制御が利かなくなる状態のことを言います。
B2B用の電子機器などはチャタリング防止のためのコンパレータが組み込まれていますが、家庭用のマウスなどはチャタリング防止部品を搭載しているのもが少ないため、このような現象が起こることがあります。

※コンパレータをオンラインで購入する場合はアールエスコンポーネンツが便利です。規格ごとに検索ソートがかけられ商品選択がしやすく、業者価格での部品購入が可能です。

ただ、実はマイクロスイッチの交換しかやったことがなかったのと知り合いのぶっちさんのブログでランドが剥がれてお気の毒な状態になられていたので接点復活剤の噴霧で直らなかったらスイッチ交換という流れで作業することにしました。

ロジクール ゲーミングマウス G300s チャタリング発生!

尚、マイクロスイッチのボタンの隙間から接点復活剤を噴霧するやり方もありますが接点はそこにはありませんし、スイッチ内に残った接点復活剤にホコリが付着して動作がおかしくなることも考えられるのでここではマイクロスイッチのカバーを外して患部に直接噴霧するやり方を紹介します。

上部カバーを外します。詳しい分解方法はリンク先に記載しています。

ロジクール マウス「G300s」分解&マイクロスイッチ交換!

底カバーから基板を取り外します。

基板裏のパーツがぶらぶらするのでマスキングテープなどで固定しておきます。

こちらが修理するオムロンのマイクロスイッチ「D2FC-F-7N(10M)」です。白い出っ張りがマスクをクリックしたときに実際に押されるボタンになります。このボタンは中の板バネとカバーによって保持されているだけなのでマイクロスイッチのカバーを外すとバラけて元に戻す時に面倒なんですよね。

なのでカバーから外れないようにテープでしっかりと止めておきます。

ケーブルが邪魔な時はコネクタから外します。

マイクロスイッチのカバーは両サイドにあるツメで固定されています。

ツメの部分にカッターなどで差し込んで広げてやれば簡単に外れます。

白いボタンがカバーから外れないように保管しておきます。

赤丸の部分が接点なんですがクリックすると中央にある板バネが押され下部の接点に接触し、クリックをやめると上部の接点に接触するといった仕組みです。マスクをクリックしたときにカチッと音がするのはこの接点に当たっている時の音です。

ボタンと接点に位置関係です。板バネの細い部分がちょうどボタンが押し込んだ時に押される部分になります。

接点復活剤スプレーには「KURE 接点復活スプレー #1424 220ml」を使用しました。

周りに飛び散らないように軽~く噴霧しただけでも溶剤でペッチョリです。ボタンの隙間からスプレーを噴霧したらこの中がどんなことになるか容易に想像できると思います。

コヨリをよって余分な溶剤を吸い取ります。

あとはカバーをカチッというまでしっかりと嵌めてマウスを元に戻せば完了です。一応、チャタリングは直ってましたがすべてのマウスでうまく行くとは限りませんし、分解すると保証が無くなりますのですべて自己責任でお願いします。

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