Intel製M.2 SSD(NVMe) 760pの発熱を調べてみた… 2018冬
投稿日:2018/12/14 更新:2019/8/1 コメント 0件 自作パソコン 760p, asrock, ASRock Z390 Phantom Gaming 6, m.2, NVMe, SSD, サーマルスロットリング, ヒートシンク, 発熱, 赤外線放射温度計Intel製のPCIe(NVMe)接続のM.2 SSD 760p SSDPEKKW256G8XTの発熱をASRock Z390 Phantom Gaming 6に付属するM.2用シートシンクありなしで調べてみました。
2019夏に再度、温度を計測してみました。
計測状況
計測はCrystalDiskMark(6.0.2)で1GiBの読み書きを5回行い、その時の温度をCrystalDiskInfo(8.0.0)で計測しました。ただ、CrystalDiskInfoは最短でも1分間隔でしか更新できないようなのでファンクションキーのF5キーを随時押して更新して調べました。因みに計測時の室温は13℃です。
使用するマザーボードはASRock Z390 Phantom Gaming 6で純正のM.2用ヒートシンクのありなしで計測しました。
裏面には約1ミリ厚のサーマルパット(熱伝導シート)が貼られています。
金属製のヒートシンクは一番厚いところで3mmほどありそれなりに重量感を感じます。ヒートシンクの重量は約25gありました。
計測前のヒートシンクの表面温度を赤外線放射温度計 AD-5617で計ったら23℃ありました。因みにDr.Debug(LED)の上あたりにあるチップが一番発熱するみたいです。
因みに計測前の760pの温度はCrystalDiskInfoで27℃を示していました。余談ですがBSOD(Blue Screen of Death)が3回発生したんですがその回数が「アンセーフシャットダウン」の回数としてSSDに記録されるですね。
下記は760pをASRock Z390 Phantom Gaming 6に取り付けた時の動画です。
ヒートシンク有り
ヒートシンクを取りつけてCrystalDiskMark(1GiB:5回)を走らせました。
温度は最高で36℃を示していました。
チップの表面温度で計ったら31℃を示していました。
ヒートシンク無し
CrystalDiskInfoでは最高54℃を示していました。CrystalDiskInfoによる警告音が鳴ったので一時的に55℃(温度の背景色が赤になる)を超えたのかも知れません。
チップ表面温度は62℃を示していました。仕様を見ると動作温度が0°C to 70℃ということなのでサーマルスロットリングは発生していないと思います。
サーマルスロットリングが発生していないのでヒートシンク有る無しでも速度的にも誤差程度の差しかありませんでした。
まとめ
ヒートシンクありが36℃でヒートシンクなしが54℃となりました。両社を比べる18℃も異なるのでASRock Z390 Phantom Gaming 6のM.2ヒートシンクはよく冷えるようです。ただ、室温が13℃なので+20℃の真夏になると単純に計算してもヒートシンク有りでも56℃とかになると動作温度内(0°C to 70℃)ではあっても常駐しているCrystalDiskInfoの警告音が鳴る温度なので風を当てるなどの対策が必要になるかもしれません。
後日知ったんですがASRock Z390 Phantom Gaming 6のヒートシンクは鍛造で鋳造に比べて良く冷えるそうです。
ヒートシンクテスト経過10分後
弊社鍛造ヒートシンクアイドル温度40℃
某社鋳造ヒートシンクアイドル温度50℃ちなみに鋳造ヒートシンクのほうがサイズ倍くらい大きいっす。
ASRock製品はすべてM.2は鍛造なのでコスパ最強っす。— ASRock Japan (@AsrockJ) June 26, 2019