壊れかけのHDD RMA申請、梱包、発送、代替製品が届くまで!2019年版

投稿日:2019/3/27 更新:2020/12/9 コメント 0件 自作パソコン , , , ,


関連記事に書いたように3TB HDD(WD30EZRZ)がWesternDigitalの公式ツール「Windows用Data Lifeguard Diagnostic(DLGDIAG)」でエラーが出たので返品保証のRMA(Return Merchandise Authorization)申請をしてみました。

ちょっと前までは海外に直接発送しなければならなかったのでちょっとハードが高かったんですが現在は国内の倉庫に送ればいいので送料も安く手軽にRMAできるようになりました。尚、RMAとはメーカーが再整備した代替製品が送られてくるのがほとんどで決して修理されて戻ってくるわけではないのでご注意下さい。

 

 

RMAに必要なものと作業の流れなど

RMAに必要なものと作業の流れなどは以下の通りです。

RMAに必要なもの

  • 保証が残っている不良HDD
  • HDDのシリアルナンバー
  • 国内の倉庫までの送料
  • プリンター

作業の流れ

  1. WDアカウントの取得
  2. RMAするHDDの製品登録
  3. RMA申請
  4. RMA書類の印刷
  5. 梱包&発送
  6. 受け取り

RMAが無効になる条件

  • 梱包不備により輸送中に製品が破損している場合
  • 製品に破損、改変、キズが見られる、または製品が開けられている場合
  • 1枚または複数のWDラベルが剥がされている、または破れている場合

世界における保証の方針と制限

詳しくは下記の梱包手順に記載されていますが外付けのHDDケースに入っているHDDはケースから取り出すとRMAを受けられなくなるようなのでご注意下さい。

梱包手順

 

 




WesternDigital アカウント取得

WDサポートポータルのアカウントがない場合は新規作成します。アカウントを取得した時に住所登録しておくとRMA申請時に住所入力の手間がなくスムーズに行えます。

住所の記載方法は下図のような感じでローマ字で記載してちゃんと代替HDDが返送されてきたのでこれで問題ないと思います。

この住所は海外から日本に返送されてくる時に利用されるので住所ライン1、郵便番号が間違っていなければたいがいは届くと思います。あとゆうパックで戻ってきたので電話番号もアカウント画面から登録していた方がいいと思います。

例) 〒112-0004 東京都文京区後楽1丁目3−61

 

 

RMAするHDDの製品登録

RMAしたい製品を登録するんですがここでは例として返送されてきた代替HDDを製品登録しています。

WDサポートポータルのトップページにある「製品(複数可)を登録する。」をクリックすると以下のような画面が表示されるのでHDDの表面に記載されているシリアルナンバー(S/N:xxxxxxxxxxxx)、購入日を入力して次に画面に進みます。

購入日が分からない場合はHDD表面に記載された製造年月日よりあとの日にちを記載しておけば大丈夫たと思いますが、購入日と製造年月日が掛け離れていると保証が切れている可能性もあるのでサポートに連絡した方が良いかも知れません。あと購入経路は特に必要ないみたいです。

シリアルナンバーはCrystalDiskInfo(CDI)などのソフトなどでも確認することができます。CDIで表示されるシリアルナンバーを参照する場合は「WD-」を除いた部分のナンバーを入力します。

登録されると保証が残っている場合は赤字で失効日と残りの日数が下図のように表示されます。失効日が残っていない場合はRMAできません。

製品登録するとメールが届きます。このメールにはシリアルナンバーが記載されているので普段、CrystalDiskInfoなどのソフトを使用してない方は保存しておくといいかと思います。

 

 




RMA申請

製品保証(In Warranty)の失効日が残っている場合は「RMAの作成」をクリックします。同じ型番の製品を複数登録している場合はRMAするHDDを間違わないように注意が必要です。

RMAしたい製品だけにチェックを入れて不具合の理由をリストから選択します。今回は公式ツール「Windows用Data Lifeguard Diagnostic(DLGDIAG)」でのエラーだったので「診断エラー」を選択しました。

「RMAオプション」で「標準RMA」にチェックを入れて次の画面に進みます。

RMAしたい製品のシリアルナンバーを間違っていないか確認し、配送先住所にチェックを入れて次の画面に進みます。

下図のような画面が表示されてRMA番号が表示されていればOKだと思います。

Your RMA has been created.
An email with your RMA details will be sent within the next 24 to 72 hours.
The RMA expires thirty(30) days fromr creation date.
Please wait 3 to 5 hour to check your RMA status.

あなたのRMAは作成されました。
RMAの詳細が記載されたEメールが次の24〜72時間以内に送信されます。
RMAは作成日から30日で期限切れになります。
RMAのステータスを確認するには、3〜5時間待ってください。

「WDによるRMAの確認」という件名のメールが届きます。顧客情報の国名がちゃんと「Japan」になっているかだけは確認していた方がいいと思います。もし記載内容に誤りがある場合はこのまま進めずに問い合わせして確認することをお勧めします。

 

 

RMA書類の印刷

メールにある「発送ラベル」と「RMAの手順」のリンクを開いてそれらのページを印刷します。尚、メールに記載されたリンクからログインすると英語だったりしたので日本語のWDサポートポータルにログインしてRMA履歴から確認した方が良いかも知れません。

発送ラベル

メールにある「発送ラベル」のクリックすると下図のようなバーコードなど記載されたRMAラベルのページが表示されるのでこのページを印刷します。ヤマト運輸などの発送伝票がない場合は赤枠の発送先住所が記載されたところを切って段ボールに貼り付け、発送伝票がある場合は青枠のバーコードのみを段ボールに貼り付けます。

 

RMAの手順

「手順」のページには「このRMAラベルを輸送品に添付する必要がある…」と記載されていますが、”このRMAラベル…”が指すのが前述のRMAラベルのことなのか、このページのことなのかハッキリしなかったのでサポートに連絡して確認したところ、「手順」のページを印刷して通関情報のところにある署名と署名した日付を記載してHDDと一緒に送ってほしいということでした。

なので署名のところまでを印刷して署名&日付を記載します。あと”$1.00″と記載されているところがありますが特に請求させるようなことは無かったです。因みに署名は日本語で行いました。

あと「正しい生産国(COO)が、配送文書に示されていることを確認してください…」のところの”配送文書”が何を指しているのかもよく分からなかったのでそちらについても聞いてみました。

配送文書とは署名して印刷されたページのことで矢印のところに記載された原産地(Thailand)とHDDのシールに記載された製造国(Product of Thailand)が一致していることを確認するだけだそうです。異なっている場合はサポートに連絡した方がいいかと思います。

あとプリペイドラベルとは日本でいう着払いのようなものだと思います。尚、「RMAラベルの印刷」をクリックすると前述のバーコードのページが表示されます。

 

 




梱包と発送

梱包方法は以下のような感じです。

  1. ESD(静電気防止)袋に入れて頑丈に梱包する
  2. RMA番号を段ボールの3方向に記載する
  3. 署名したページを同梱する

元箱と梱包材をそのまま保存していたので送られてきた時のように梱包しました。静電気防止袋がない場合はアマゾン等で数百円で売られています。

適当な箱に署名した手順書を入れて梱包。

段ボールには下図のように2面にRMA番号を記載し、一辺にRMA番号が印字されたRMAラベルを貼りました。RMAラベルには擦れて剥がれたりしないように幅広のOPPテープを上に貼り付けておきました。

ヤマトの伝票に品名を精密機器(HDD)として下記の住所に送りました。ただ、いつも同じ住所かどうか分かりませんのでご注意下さい。

〒108-0022
東京都港区海岸三丁目29-1
三菱ロジスティクス株式会社
東京支店C倉庫
WD RMA 宛て
電話番号:03-5442-2098

あとはヤマト運輸の受付でRMA番号が伝票で隠れないようにだけ伝えました。あとは代替製品が届くのを待つだけです。因みに送料は60サイズで1400円ほどでした。

梱包手順

 

 

ベトナムから日本へ輸送中

3/17(日)に発送して3/25(月)に「WDによるRMA受領確認」のメールが届きました。これから海外から発送されるだろうなぁ~と思っていたらその日にゆうパックで代替HDDが届きました。(・_・)エッ….?

下図はRMAステータスです。行番号2にあるのが送ったHDDの情報で行番号4にあるのが代替品のHDDの型番です。

ヤマトの伝票によると三菱ロジスティクスの倉庫には3/19(火)に着き、到着した翌日に受領確認とほぼ同じタイミングで代替HDDが発送されているので海外に送って動作確認してから代替品を発送しているという訳ではないようですね。

FedExの追跡番号が書かれた紙が入っていたので履歴を調べてみました。

これを見るとベトナムのダナンからスタートしてなんと5か国を巡って大阪府泉南市(関西空港そばの都市なので航空便だと思います)に送られてきたようです。その後は「DELIVERED BY JP POST」とあるので日本郵便が受け取って配達されたという感じみたいです。

  1. ダナン(ベトナム)
  2. ホーチミン(ベトナム)
  3. ジャカルタ(インドネシア)
  4. シンガポール
  5. サムットプラーカーン(タイ)
  6. 広州市(中国)
  7. 大阪府泉南市(日本)

 

 

代替HDD(Recertified)

こんな感じで届きました。

裏面にはゆうパックの伝票。

パウチ(インボイス納入袋)?に書類が入っています。

なんかいろいろと書かれてます。

更にラッピングされています。

やっと箱にお目見えしましたw。

箱の内側にはWestern Digitalのロゴが…。

新品の時と同じように乾燥剤入りの密封された静電気防止袋に入っていました。

型番は「WD30EZRZ-00GXCB0」、3TBの文字に上に「Recertified」とあるのでWDの再認定品、つまり再生修理品ということみたいです。

 

 

代替HDDの製品登録

前述していますがシリアルナンバーが変わったので製品登録したらちゃんと登録できてました。保証期間はRMAに出したHDDが2019/04/21だったのが2019/07/19になっていたので3ヶ月ほど伸びた感じですね。因みにRMAに出したHDDは製品登録のリストからなくなっていました。

 

 

代替HDDのベンチマーク

PCに接続しても認識されずに焦ったんですがSATAのデータケーブルがちゃんと挿さってませんでした。そのせいかもしれませんがCrystalDiskInfoのスピンアップ時間の生の値が異常に高い数値を示しているのがちょっと気になります。

CrystalDiskMarkも正常値というかシーケンシャルリードはもうすぐ200MB/sに届きそうなスピードですね。

かなり長い記事になってしまいましたが送料のみでしかも一週間程度で代替HDDが戻ってくるなら使わない手はないですよね。

 

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