アサシン3のLGA1700用リテンションキットでEnermax ETS-T40-TBを取り付けてみた!

投稿日:2022/4/9 更新:2022/5/1 コメント 2件 自作パソコン , , , , , , , , ,


DEEPCOOL ASSASSIN III(アサシン3)はセンタープレートでヒートシンクを固定しているんですが、同じような固定方法のCPUクーラーにアサシンのLGA1700用リテンションキット(パックプレート)が使えるかを第12世代以前のインテルCPU対応クーラー「Enermax ETS-T40-TB(2012年購入)」で検証してみました。これが上手くいけばLGA115xなどに対応した古いCPUクーラーを有効利用できます。

 

アサシン3 センタープレートを取り外す

アサシン3は図のような感じでセンタープレートとヒートシンクが固定されています。

ヒートシンクを取り外すとこんな感じで固定されています。両サイドの金具を横向きにして向きを変えることができます。ただ、今回使用しているB660M AORUS PRO DDR4 (rev. 1.0)は下図の向きでしか取り付けられません。

アサシン3のセンタープレートは六角のネジ(T2のトルクスドライバーで開けられます)で止まっています。

因みにセンタープレートのネジを取り外すには、L字型の六角レンチではスペース的には難しい位置にあるのでエクステンションホルダー(AKL-150)にジョイントして外しました。

センタープレートを固定しているネジは「#6-40」のインチ規格のユニファイの細目(UNF)ネジが使われています。ユニファイネジにはネジピッチ(ネジ山の間隔)が異なる並目(UNC)ネジもあります。実はネジの規格を調べるのに苦労しました(;´д`)トホホ…。

ユニファイネジは「#6-40x5/8」などと表記される

#6 ・・・ 呼び径(ネジ山部分の外径) ※No.6と表記されることもある。
40  ・・・1インチ(約2.54mm)中のネジ山の数 ※#6-32とかは並目ネジになる
5/8 ・・・ネジの長さ(インチ) ※5/8は1インチの5/8を表す

ネジの脱落防止ワッシャーが設置されています。

ネジ山はプレートから約 7 mm ほど出ています。

外側のネジピットは約 67 mm、内側のネジピッチは約 38 mm ほど。

クーラーなしで設置するとこんな感じです。

下図にあるのが「Enermax ETS-T40-TB」です。

普通に固定できました。

マザーボードが水平になるような設置状況であればこのままでも問題ないとは思いますが、立てて使用する場合は重力でズレてくることが考えられるのでCPUクーラーとセンターパーツをネジ等で固定する必要があります。

位置的にはねじ切りタップでネジ山を作ることも難しいですし、そもそも加工までして使いたくないので簡単に固定できないか試行錯誤しました。まず考えたのが既存の穴を利用する方法です。

ETS-T40-TBにもアサシンと同じようにセンターにプレートを置いてヒートシンクを固定しているんですが、そのプレートにはズレないようにするでっぱりがあり、ヒートシンク側にはそのでっぱりが嵌る穴があります。尚、奥に2つ穴があるように見えますが手前のはマジックで書いているだけです。

片側の穴にボルトを通します。尚、アサシンのプレートの穴と位置が合わないので1点固定になりますし、クーラーを少しリア側にオフセットした位置に固定することになります。

穴は貫通しているので六角ナットで固定。

白いのはマスキングテープで黒い線がヒートスプレッダーの位置を示しています。これはヒートシンクがヒートスプレッダーの上にちゃんと設置されているか確認するための目印です。

偶然にも虎徹マーク2のようにリア側にオフセットされているのでファンとメモリの干渉には役立ちます。ただ、1点固定なのでクーラーが斜めになる恐れがあります。

オフセットしているために1本だけヒートパイプ(ヒートパイプダイレクトタッチ)とヒートスプレッダーと接してないようです。

下図はETS-T40-TBのセンタープレート(正式名称…プレッシャーマウント)なんですが、アサシンの金具とネジ穴がぴったり合うのでユニファイネジの「#6-40」を手にいれば固定できそうです。

ということでネジ専門店で「#6-40×5/8(約15.88mm)」と「#6-40×3/4(約19.05mm)」をゲットしました。

仮りの取り付けでは問題なし。尚、ユニファイネジは六角穴もインチ仕様(#6-40は7/64インチ)になっています。

ちょうどネジが出る部分にコンデンサなどがあると接触する可能性があるのでそこだけは注意が必要です。図では5/8(約15.88mm)のネジを使用しています。

幸い、B660M AORUS PRO DDR4 (rev. 1.0)では大丈夫でした。

測ったら 3 mm までネジを出してもいい感じだったのでセンタープレートの厚みが約 9 mm、ヨコのプレートの厚みが約 2 mm、ワッシャーが約 1 mm なので 13 mm(1/2インチ) くらいのネジがピッタリなようです。インチ表記だと「#6-40×1/2(UNF)」のユニファイネジがベストなようです。

 

因みに「#6-40×5/8(約15.88mm)」では5mmほど飛び出します。

実際にグリスを塗ってCineBench R20を走らせても最高でも50℃くらいだったのでちゃんと取り付けられていると思います。

 

 




LEPA LPANL12にも使えた!

ETS-T40-TBのセンタープレートは「LEPA LPANL12」というCPUクーラーでも使えました。

「LEPA LPANL12」のセンタープレートです。

ネジ穴には「#6-40」のネジが嵌りました。

プレートを設置するところにはズレないように突起があります。

アサシンのセンタープレートは幅があって嵌らないんですがETS-T40-TBのプレートはちょうどいい感じに嵌ります。

 

2 件のコメント

  • 同じクーラーをLGA1700のマザーボードにつける方法ないかとwebで検索し、貴ホームページを見つけました。取り上げられたリテンションキッドが販売終了で、他のは無いかと探し、ダメもとで以下を購入しました。
    「Scythe Intel LGA1700用マウンティングキットサイズ製CPUクーラー向け SCMK-1700B」:amazon
    取り付けたところ、バッチリでした。リテンション側のネジ穴位置と、クーラー側のネジ止めの穴は少しずれてますが、ねじがM4で穴より細いので問題なく取り付けできます。高さ関係もクーラー側が高くなるため、CPUを抑えられます。
    いい情報をあげて頂き有り難うございました。感謝感謝です。

西野 敦夫 へ返信する コメントをキャンセル

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