QSV vs Quadro 2000 ~レンダリング比較~
投稿日:2014/6/15 更新:2019/3/22 コメント 0件 自作パソコン GPU, Quadro 2000Quadro 2000を取り付けたのでEDIUS Neo 3.5で使ってみたんですが、
プレビュー再生についてはオンボードのIntel HD Graphics 3000(CPU : Core i5-2500K)と
さほど変わらない感じというか、体感では違いがまったく分からなかったので色々と調べてみました。
計測はビデオフィルターのみのシーケンスとGPUトランジションのみのシーケンスで調べました。
ビデオフィルターのみのシーケンスは、図1、2、3のような2つのクリップで構成される10秒間のシーケンスで、
GPUトランジション(チューブ)のみのシーケンスは、図4のようなチューブを適用した12個のクリップに
In/Out点で設定した10秒間のシーケンスを使用しました。
GPUの切換にはVirtu MVPを使い、
Intel HD Graphics 3000(i-mode)とQuadro 2000(d-mode)を切り換えて
プレビュー再生に掛かる時間とレンダリング時間の比較しました。
また、レンダリングでは「ハードウェアエンコードを使用する」にチェックを入れた状態(QSV有効)と
入れない状態(QSV無効)での計測もしました。
■プレビュー再生比較
<ビデオフィルターのみのシーケンスの場合>
Intel HD Graphics 3000 ・・・・ 0:45 秒
Quadro 2000 ・・・・・・・・・・・・・・ 0:45 秒
<GPUトランジションのみのシーケンスの場合>
Intel HD Graphics 3000 ・・・・ 2:03 秒
Quadro 2000 ・・・・・・・・・・・・・・ 1:22 秒
10秒のプレビューに掛かる時間から見てもかなり高負荷だというのはお分かりだと思いますが、
まず、ビデオフィルターのみを使用したシーケンスのプレビュー再生は、
オンボード(Intel HD Graphics 3000)もGPU(Quadro 2000)もほとんど差がない状態でした。
実際、GPUの使用率は5~10%の間を推移していてほとんどGPUの恩恵を受けてないみたいですね。
続いて、GPUトランジションのみのシーケンスのプレビュー再生は、
GPUの恩恵を受けているみたいでプレビュー再生に掛かる時間が3/4ほどになっていました。
この時のGPUの使用率は50%前後とフル活用というわけではないですがかなり使用されているみたいです。
今回のような短いシーケンスの場合はさほど恩恵を受けることはないですが、
2時間とかのシーケンスだと30分ほど時間短縮できる効果があるみたいですね。
(あくまでも憶測です・・・)
■レンダリング比較
<ビデオフィルターのみのシーケンスの場合>
Intel HD Graphics 3000(QSV無効) ・・・・ 2:08 秒
Intel HD Graphics 3000(QSV有効) ・・・・ 0:53 秒
Quadro 2000 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 2:10 秒
<GPUトランジションのみのシーケンスの場合>
Intel HD Graphics 3000(QSV無効) ・・・・ 2:47 秒
Intel HD Graphics 3000(QSV有効) ・・・・ 2:01 秒
Quadro 2000 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 1:29 秒
レンダリングはH.264/AVCでmp4に出力しました。
ビデオフィルターのみを使用したシーケンスのレンダリングではQSVの恩恵をもろに受けてる感じですね。
しかし、GPUトランジションのみを使用したシーケンスのレンダリングでは
そのQSVの恩恵よりもGPUの働きが大きいですね。
まぁ、実際の作業ではビデオフィルターのみ使用するとか、GPUトランジションのみ
を使用するという状況は少ないと思いますのであまり参考になる結果ではなかったですが、
EDIUSにおけるGPUの使われかたを知る上ではとても有意義な実験でした。
あと、レンダリング比較は動画にもしてますが本文の内容と大して変わりませんw。
EDIUS Intel HD Graphics 3000 vs Quadro 2000
(o^-^o)