7000MB/sの劇速M.2 SSD「Plextor PX-512M10PGN」レビュー

投稿日:2021/12/14 更新:2022/3/7 コメント 2件 自作パソコン , , , , , , , ,


Core i9-12900KでメインPCを組み直したんですがそれ用にGen4タイプのM.2 SSDを購入したので読み書き速度などのベンチ計測と発熱具合を調べてみました。

開封模様はパーツ購入編にあります。

Plextor PX-512M10PGNのデータシートです。

  • シーケンシャルリード・・・7,000MB/s
  • シーケンシャルライト・・・4,000MB/s
  • MTBF(平均故障間隔)・・・250万時間
  • TBW(最大総書き込みバイト数)・・・320TBW
  • 動作温度・・・0~70℃
  • 保証期間・・・5年 ※320TBWを超えていると5年以内でも有償修理

 

 

 

開封レビュー

代理店はDEEPCOOL ASSASSIN IIIと同じアユート(aiuto)でした。

基板の色が緑と今となってはちょっと珍しいかも…。こちらの緑はヒートシンクで隠れるのでメモリのようには気になりません。

固定用のねじが1本付属してました。

裏面は何もなく片面実装タイプのものでした。

接点異常なし。

 

 




CrystalDiscMark

CrystalDiskMark 8.0.1での計測データです。

ベンチテスト中のパフォーマンスタブの様子です。

室温17℃のなか、「SEQ1M Q8T1」と「SEQ128K Q32T1」の書き込み時にMAX55℃まで上昇し、書き込み時も50℃前後まで上昇していました。

M.2のヒートシンクに触るとあったかい程度で赤外線放射温度計で計測すると35℃前後を示していました。マザーボードはMSIの「MPG Z690 EDGE WIFI DDR4」です。

ベンチとは直接関係ないですがチップセットと繋がっているヒートシンクの表面温度は26℃ほどでした。

一番下の奴がさらに低く、23℃ほどでした。面積的にはチップセットと繋がっている2番目のヒートシンクの方が冷えそうに思ったんですがやはりチップセットの熱を吸収しているのでそれなりに発熱しているみたいです。

PX-512M10PGNのデータシートによると動作温度は0~70℃と結構高めなのでこのまま常用できそうです。

 

 

CrystalDiskInfo 総書込量(ホスト)が異常に多い

CrystalDiskMark作者様より直々にコメント頂きこの状況について説明して貰いました。

CrystalDiskMarkは、テストファイルに対して指定時間ひたすらリード/ライトテストを行うため、高速なストレージで実行した場合、大量に読み書きを行うことになります。

ということなので総書込量(ホスト)を気にする場合はあまり頻繁にCrystalDiskMarkを走らせないことです。

 

これ以降の内容は上記のようなことを理解していな状態で書いたものです。

 

CrystalDiskInfo 8.10.0(※途中から8.13.0) でチェックしたらおかしい点がありました。

この製品の保証(RMA)ではTBW(Total Bytes Written)、つまり総書込量(ホスト)の数値をもとに保証対象に該当するかどうかを判断するそうでが、Windows 11をインストールして数時間ですでに315GBも書き込んでいるというのがなんか腑に落ちない状態でした。

使用領域は90GBも行ってません。

ちゃんとモニタリングしていた訳ではないのでCrystalDiskMarkのせいかどうか分かりませんが、その後、この記事を書くためにこのソフトの1GiB(5回)のテストを6回ほどしたら1871GB(1.8TB)となっていました。

OSを入れ替えた時に面倒にならないようにユーザーフォルダは使わないようにしますし、ダウンロードファイルなどはデータ用ドライブに落ちるように設定しています。バックアップしたりクローンを作ったりもしてませんし、使用するアプリをインストールしてベンチソフトを動かした程度です。

使い方や使用するソフトは全く変わっていないのに買って2週間ほどで2TBも書き込むとは明らかになんかおかしいですね。変わったことと言えばWindows 11 Proにしたことぐらいです。

更に3度、CrystalDiskMarkを走らせたら388GBほどの増えて2259GBになったのでCrystalDiskMarkが原因の可能性が高いと思います。

別のPCでGen3タイプのM.2 SSD(WD Black SN750)の総書込量を調べたところ、1GiB(5回)のテストを1回すると10GBの総書込量(ホスト)が増加していたので3回でも30GB程度の増加しない筈なので10倍以上の増加量になっているということでしょうかねぇ。

動画素材用に1万時間ほど使っているM.2 SSD(SN550 WDS100T2B0C)でさえ、2TBイッてません。

新品で購入しWindows 10をクリーンインストールしてちょうど1年ほど使用しているCドライブでも11TBほどです。

4.8GBの動画データをデスクトップにコピーしたらちゃんと5GB増加していました。

全く詳しくないんですが、「総書き込み量(NAND)」が実際の書き込み量で「総書き込み量(ホスト)」はOSが指示した書き込み量ということみたいなのでWindows 10で計測するとまた違ったデータになるのかも知れません。

CrystalDiskInfoも世界中で発売されているすべてにストレージに対応しているわけではないと思いますし、CrystalDiskMarkのデータがおかしいことはたまにあるのでそれはそれでいいんですが、保証対象を総書込量(ホスト)の数値をもとに判断するのであれば、ソフトのバージョンもちゃんと指定してほしいですね。

「M8V Plus」シリーズ、「M9P Plus」シリーズ、「M10P」シリーズ製品保証内容変更のお知らせ [製品保証]

余談ですが製品ページにバージョン1.01のファームウェアが公開されていましたがすでにアップデートされていました。

製品ページ

 

 




まとめ

CrystalDiskInfoの総書込量はちょっと気になりますが今ところ、CrystalDiskMark以外では異常な書き込み量にならないようなのでしばらく様子を見て数値がおかしいようならサポートに連絡してみようかと思います。

Windows 11 の起動時間は高速スタートアップを無効にした状態で15秒程度です。

速度はGen3の「WD Black SN750(WDS250G3X0C-EC)」に変えても速度的な速さは体感できませんでしたがこれに変えたらちょっと体感できました。OSをクリーンインストールしたことも影響があると思いますがこれに変えてアプリの起動時間が目に見えて速くなりました。

※ EDIUSはプロジェクト選択画面までの時間でいずれのソフトもプラグインはまだインストールしてない状態での起動時間です。

  • PhotoShop(CS6) ・・・・・・・・  4秒 (2回目は2秒)
  • AfterEffects(CS6)・・・・・・・・ 12秒 (2回目は4秒)
  • EDIUS X  ・・・・・・・・・・・・ 7秒 
  • EDIUS 9  ・・・・・・・・・・・・ 11秒
  • EDIUS 8  ・・・・・・・・・・・・ 9秒

 

2 件のコメント

  • CrystalDiskMark作者です。

    CrystalDiskMarkは、テストファイルに対して指定時間ひたすらリード/ライトテストを行うため、高速なストレージで実行した場合、大量に読み書きを行うことになります。

    • 作者さん直々にコメント有難うございます。(o^-^o)
      CrystalDisKInfoとCrystalDiskMarkをいつも愛用しています。

      この計測結果は正常であり、
      CrystalDiskMarkの不具合でも何でもないということですね。
      一応、記事の方も修正しておきます。

      ありがとうございました。

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