Thermaltake A500 TG レビュー #1 ~First Impression【自作PC】PCケース

投稿日:2019/2/28 更新:2019/6/30 コメント 0件 自作パソコン , , , ,


2018年11月16日に発売されたメインPC用の新ケース「Thermaltake TT Premium A500 TG Aluminum(CA-1L3-00M9WN-00)」を購入したのでそのレビューです。かなり長くなったので3回に分けています。今回は外観、付属品の紹介などを中心にレビューし、次回以降は実際に組み込んだ感想を中心にレビューしています。尚、写真がブレブレだったり映り込みが酷くて使えないものが多かったのであまり情報が出回っていない細かいところを中心にレビューします。外観などは海外のレビュー動画を見て下さい。

製品ページ

購入理由はリンク先の記事に記載しています。

 

 

開封

配送業者の方が玄関までのスロープが狭くて運べないかも知れないとかいうので駐車場の車を移動させてから運んでもらったんですがそれほど箱がデカいです。三辺を計ったら「幅35 x 高63 x 横68cm」とヤマトの宅急便(三辺合計160cm以内)では運べない大きさでした。

因みに重量は15KgはあるようですがH440(約10Kg)も組んだ状態だとそれに近い重さがあったのであったのでそれほど気になりませんでしたが、組み込んだら20Kg近くになると思われます。

助っ人がいない状況だといわゆる「ショップ開け」という言われる箱をひっくり返して箱を引き抜くといったことをしないと容易には取り出せないと思いますw。

この時に箱の持ち手を凹っこましておくと途中で引っ掛かって取り出せないのでご注意を。実際この過ちをやってしまったんですが持ち手を外側から引き出すのが難しかったので横着して下から手を入れてやったのでスジを痛めそうになったのでもしやってしまったら横着をせずに箱を上向きに戻してからやった方がいいと思いますw。

フロントパネル側が下になる向きで梱包されてしました。

突然ですが大きさを比較してみました。左からZ9 Plus(464mm)、A500(560mm)、H440 (510mm)です。A500は公式では560mmとなっていますがゴム足の分だけ5mmほど高くなっていました。

このケースのゴム足は吸着性が良いんですが悪く言えば滑りが悪いのでテーブルなどの滑りがいいところで組む場合は作業前に脚の間隔サイズ(約45x23cm)の段ボールを自作して敷いてやると容易に向きを変えられるのでお勧めです。

 

 




ロック兼取っ手

強化ガラスを開けるロック兼取っ手です。ちょっとプラスチックっぽく見えますが金属製です。不満を言えば高さが低いのでネジを回す時にガラスに触れて指紋が付着してしまうことがあることと外径20mmと結構デカいです。

下図は取っ手の裏側です。取っ手を回すとこの部分も一緒に回ってシャーシ部分に引っ掛ってロックが掛かる仕組みになっています。この金具と取っ手にあるマイナスの切り込みは同じ向きになっているので中が暗くて見えない時は切り込みの角度を見れば分かります。取っ手の硬さはネジの締め付け具合で調整できます。

ロックが引っ掛かる部分は金属なのでいずれ塗装が剥げてくると思いますが見えない位置なのでまったく気にする必要もないと思います。あと色の違う出っ張ったパーツはフロントパネルの凸を固定する凹のパーツの裏側なので関係ないんですが若干当たって擦れてる感じがしますね。

パーツの上の部分がちょっとガラスの方に曲がっています。なので下が手前側に来るように回すと閉まりますが逆に回すとシャーシに当たって締まりません。直そうにも厚みが2mmほど鉄製なので手ではまず無理だと思います。

バラするとこんな感じです。

取っ手部分を外したあとの穴です。家具の薄い板などのケーブルを通す穴に取り付けるグロメット(ゴムブッシュ)のようになってます。

両方外して重ねてみたんですが明らかに歪んでますよね。

あまり開けない裏配線側の金具と入れ替えておきました。

 

 

強化ガラスの磁石

強化ガラスの隅2ヵ所に両面テープで磁石(大きさ約16x12x2.5mm)が固定されていてそれのお陰で一々ロックを掛けなくてもいいようになっているんですが、磁石が超強力なので開ける時にガラスが反る感じがしますし、閉める時にはその磁石によって引き寄せられて閉まるので結構大きな音がします。参考動画(14:40~)

いずれ割れるんじゃないかと思うほど気になったので「エーモン 内張りはがし プラスチック製ソフトタイプ 1427」を使って速攻で外しました。

指の厚みなんてものともしない超強力磁石ッ。

磁石が当たるところだけはクッション材があったんですが磁石がまっすぐ取り付けられていなかったのが一目瞭然ですよね。外観は素晴らしいですがこんな感じで細かいところの造りは雑な印象を受けました。

磁石を外すとガラスと本体が直接触れるので取り敢えず家具保護用のクッション材を貼っておきました。後日クッション材を外して隙間テープをぐるりに巻き付けたんですがいずれレビューするつもりです。

 

 




開閉に引っ掛かり

フロントから見て右の裏配線側の強化ガラスがなんか引っかかる感じで本体からガラスを取り外そうと上に持ち上げても外れなかったのでふたつのヒンジ金具のネジ(3本)を一回緩めてから締め直したら取り外せるようにもなり、開閉もスムーズに行えるようになりました。おそらく取付金具がまっすぐ取り付けられていなかったんだと思います。(※図は逆のものです)

扉の開閉は180度以上開きます。

 

 

ガラスの色

左右の強化ガラスは最初は分からなかったんですが取り外して並べてみたらかなりスモークの濃さが異なっていました。濃い方が裏配線側の強化ガラスです。

ガラスの表側は完全なフラットですが裏面の縁には黒い塗装が施されていてその厚みの分僅かに段差があります。

 

 




ヒンジ(丁番)

ヒンジ(丁番)はネジ2つでバラせます。こちら側のパーツは両面テープのようなもので取り付けられてみたいで容易は外せないようです。

ヒンジのパーツは差し込み部分は明らかに金属のようでしたがそれ以外の部分はおそらく硬い樹脂製だと思います。

左のパーツはガラスのヒンジの間に挟まっている緩衝材でシリコンみたいなぐにゃぐにゃな材質です。

取扱注意のシールを外すのに苦労しました。最初からドライヤーで温めてから外せばよかったと後悔…。

 

 

左右の強化ガラスの入替検証

強化ガラスに取り付けられているのヒンジ金具は上から穴に差し込みような形になるので左右の扉を入れ替えると差し込みの向きが上下逆になるのでそのままで入れ替えられませんが、ヒンジ金具を取り換えれば左右の扉を取り換えられるじゃねぇと試してみました。

結果的に取り付けることは可能だったんですがガラスがシャーシのどこかに当たっているのでスムーズに開閉することは不可能でした。個体差で精度が悪いだけなのか、それとも上下で形状が異なるかのいずれかと思いますが調べてないので分かりません。

事前にメーカーに問い合わせたらできないという回答が頂いていたので期待はしてなかったんですが微妙に当たるのが残念過ぎます。強化ガラスが割れた時に交換したり、濃いガラスも試してみたかったのですけどね…。

 

 

フロントパネル

フロントパネルはフロント下部を持って力を入れて引き抜くと外れます。フロントとトップパネルともに3mm厚のアルミパネルでスチール?の黒い支柱でネジ止めされているのでかなりしっかりとして造りでペラ感は一切ないです。重量感も凄くでこれをM.2のヒートシンクにしたらめちゃ冷えるだろうなぁ~って思っちゃいましたw。

フロントロゴ。

細長いスリットの裏にはフィルターが設置されています。

材質はよく分からないですが剥がそうとしたら折り目がついたのでそこで止めたんですがおそらく両面テープか何かで取り付けられていて着脱不可です。

フロントから吸気してリアとトップから排気するように使うつもりなので外側のスリット部分にホコリが付着する形にはなると思いますが、フロントのボトム部にはフィルターがないのでどれだけホコリが流入するか気になるところですね。

この凸部分がシャーシの凹部分に収まるようになっています。この着脱方法はジェラコンキャッチやジェラコンラッチなどというそうです。

凹部。

 

 

トップパネル

トップパネルの先端がフロントパネルの下に入り込んでいる先にフロントパネルを外してから外した方がいいかも知れません。

動画はLEDの点灯している模様です。

 

面取りも施されています。

横長スリットの中に見えるダストフィルター。

 

 

ボトム

取り外し可能なダストフィルターは変な引っ掛かりもなく取り外しは楽です。

ただ、停止位置にある突起が低いので固定位置に止まらなくてフロントパネルに当たることがよくありました。

 

 

内部構造

内部のシャーシ部分の作りを簡単に紹介します。

電源ユニットの設置場所にはガイドレールがあり、傷がつかないようにクッション材も敷かれていました。

金属製の電源ユニット取付用パーツ。電源を一旦これに取り付けてから本体には手回しネジで取り付けます。

樹脂製の3.5、2.5インチ共用のHDD(SSD)トレイ。

爪の部分を押し込むと広がります。

爪の部分。

ロゴのシールもない怪しげなブラックファン。付属ファンはすべてリムあり構造なのでネジを強く締め付けてもリムなし構造のファンのようにフレームが歪む心配はありません。

ファン型番 Tharmaltake TT-1225 リムあり構造 3pin仕様。

VGA縦置きパーツ(※ライザーケーブルは付属しません)。

ネジ3本で固定されているだけなので着脱可です。

 

 

付属品

付属品は3.5インチシャドウベイの収められた白い箱に入っています。

3.5インチHDDと同じ位置に穴が開いていておそらく同じ大きさかと思いますが計測してないので定かではないです。無理やり取り出したので少し破れてますが裏のツメを外してから取り出します。

白い箱に入っていた付属品すべてです。ステッカーはおそらくファンの中心の大きさにぴったりだったのでおそらくそこに貼るべきものかと思います。

ミリネジ(M3 x 5mm)などのネジセット。

電源ユニット取付用ネジ(#6-32 x 6mm)。

ファン固定用テーパーネジ(T5 x 12mm)。

スタンドオフ(#6-32 x 6mm)と書かれていますがスペーサーネジが馴染みがありますよね。内部のネジ山はミリネジです。

裏配線側に取り付ける2.5 SSD(HDD)用取付ネジ(M3 x 5mm)とラバー。

フロントファン固定用ネジ( #6-32 x 28mm)。

ビープスピーカー。

日本語がおかしい多言語マニュアル。内容はこちら(PDF)で見れます。

付属品じゃないですがリアのPCIスロットカバー。

ちょっと長くなり過ぎたので実際に組み込んでみた感想などは次回に続きます。

 

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