4ピン PWM ファン 分岐 ケーブル -BtoPlus.JP セレクション- (4分岐 35cm) レビュー

投稿日:2019/4/19 更新:2021/10/11 コメント 0件 自作パソコン , , , ,


ASRock Z390 Phantom Gaming 6のファンコネクタは5個あり、現状フロント2、リア1、CPU1と4個のファンを使用しているのであと1個しか増設することができないのでフロントファンの電力系統を一つにまとめようかと思ってアマゾンのマーケットプレイスで売っていた「4ピン PWM ファン 分岐 ケーブル -BtoPlus.JP セレクション- (4分岐 35cm)」を購入してみました。

 

レビュー

パッケージ。

アマゾンの販売ページに記載された型番(製造元リファレンスという名称)は「XF-FANSPLTn-BJP」とありましたが裏面のシールには「X000NY3RJT」という識別番号とバーコードが記載されていました。

本体と予備の両面テープが付属。製品ページの画像では3Mの両面テープが使用されていましたが何のロゴも印刷されていない正体不明のテープが貼られていました。

袋から出したら思いっ切り両面テープが剥がれてました。

スリーブケーブルはスリーブしていないケーブルに比べ反発力が大きいので両面テープが剥がれやすいことも考えられますが、もし剥がれしまった時にハンダ部分がシャーシに接触してショートしてしまうことが容易に想像できてしまうので実際に使用する際はケーブルを固定するなどの何かしらの対策をして利用しようと思います。

塗装に奥にある銅箔のパターンを見るとCPU用のコネクタのみがすべての銅箔で繋がっていてその他のFAN1~3のコネクタには繋がっていません。(最後の方で検証しています)

クッション材の厚みは3mmほどあります。接続部がもろそうと思ってたんですが後日ケーブルが断線しました。

ところどころに雑な造りが見えるんですがハンダの量が足らずにスルーホールの裏面までハンダが流れ込んでいませんでした。

また端の処理がカッターで切れ目を入れて折られたような断面で汚いです。

コネクタは4pin仕様、スリーブは伸縮性のない感じのものです。

ATX電源を単体で使用できるようにする「PDS-ATX」で全コネクタにファンを挿して動作確認したところ特に問題なく動作していました。

3つのファンを接続する予定なんですがテープが外れてショートしたりしないように使用しないコネクタには4pinのダミーコネクタを挿すつもりです。

塗装されているケースだとシャーシに触れてもショートし辛いとは思いますが以前にDVDドライブの底面にLEDテープの端子を接触させてショートさせたことがあるのでこの辺にはナーバスなんですよね。

特に4pinのペリフェラルコネクタは口径が大きいのでシャーシから飛び出したネジなどとショートすることも考えられるので4pinのペリフェラルコネクタだけはカバーはしておいた安心です。

オスコネクタ側には外れにくいように根元部分に出っ張りがあるので以前作成したヘッダーピン用のダミーコネクタのようにピンを取り付ける必要はありませんでした。

実はこの白いコネクタは電子部品ショップで購入したものなので誤挿入を防ぐガイドの位置がPC用のものとは異なっています。

動画にしてみました。

 

 

 




分岐ケーブルを使うにあたって考慮する点

冒頭にもちょっと記載しましたが筆者が利用しているマザーボード「ASRock Z390 Phantom Gaming 6」にはファン電源コネクタ(全4Pin)は5つあります。

間違っているかも知れませんが挙動を見ていると4ピンのPWMファンを接続するとPWMで速度を制御し、3ピンファンを接続すると電圧を変えることによって速度を制御されている

ようです。

マニュアルによるとそれぞれの最大電流は以下のように記載されています。

まとめると以下のような感じです。

コネクタ 最大電流(A) Smart Fan
Speed Control
CPU_FAN1 1A(12W) ×
CPU_FAN2/WP 2A(24W)
CHA_FAN1/WP ~ CHA_FAN3/WP 2A(24W)

マザーに記すと以下のような感じです。

電気にはまったく詳しくないですが、CPU_FAN1は4pinのPWMタイプのファン1機を取り付けることを想定されているので他のコネクタより少ないアンペア数になっているだと思いますが、逆にCPU_FAN2/WPやCHA_FAN1/WPなどは水冷用のポンプやファン分岐ケーブルなどを利用してより多くの電流を必要とすることが想定されているので2Aとなっているでしょうね。

1Aのコネクタを利用する場合にはファンの合計アンペア数が1Aを超えないように例えばファンの電流が0.3Aのものなら3機までとかにしていた方がいいかと思います。

あと2012年の頃の話なので最近はそのようなことはないのかも知れませんが、マザーからファンの電源を取るとオーバークロック時にシステムが安定しないということもあったらしいです。

3930Kでオーバークロック – その5:ケースFANって奥が深いんだな・・・

 

 

動作テスト

ファンコネクタのピンアサインは左からPWM(青)、パルス(赤)、プラス(緑)、マイナス(黒)となっていたと思いますが、パルスは「CPU」と書かれたコネクタにしか繋がっていないのでおそらくそこに接続したファンの回転数を制御し、他のファンは「CPU」の回転数に同調するといった感じになるじゃないかと思っています。

3パターンで検証してみました。

  1. 4PinのPWMを2機をCPUとFAN1に接続した場合はどちらのファンもマザーボードの付属のソフト「Phantom Gaming Tuning」でWindows上から制御できました。
  2. PWMファン(CPU接続)と3Pinファン(FAN1接続)するとPWMファンは制御できましたが、3Pinファンは制御できませんでした。
  3. 3Pinファン(CPU接続)と3Pinファン(FAN1接続)すると3Pinファン(CPU接続)の回転数と同調する感じで3Pinファン(FAN1接続)も制御できました。

この結果から「CPU」と書かれたコネクタにPWMファンを接続すると「FAN1~3」のファンはPWMで制御され、「CPU」と書かれたコネクタに3pinファンを接続する電圧によるファン制御が行われるものと思います。尚、使用ファンやマザーの仕様によっても異なると思うので参考程度にして下さい。

 

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