白光 ヒートガン「FV310-81」購入レビュー! HAKKO ヒーティングガン
投稿日:2023/3/19 更新:2023/4/24 コメント 0件 工具 FV310, FV310-81, ヒートガン, レビュー, 白光白光のヒートガン(工業用ドライヤー)「FV310-81」を購入しました。
ヒートガン選定理由
ヒートガンはやけに消費電力が高いものが多く、1600Wのものとかもたまに見かけますが100Vの一般家庭ではMAXでも1500Wまでなのでそんな製品は危なっかしくて使ってられないですし、個人的には樹脂の変形、熱収縮チューブ、塗装の乾燥などがメインなのでそんな出力も必要ないと思うんですよね。
あとこの手の製品って使用後はクールダウンするのが壊さずに使うためのほぼ必須条件みたいなのでその辺の使い勝手も考慮して選定しました。
条件
温度調整可能
風量調整可能
消費電力:1200W以下
ケースあり (できれば…)
基板の実装部品の取り外しでも利用しようかと思っているんですが、風量を調整できないものは部品そのものを吹き飛ばしてしまう恐れもあるのでやはり細かく風量調整できるものがベターですし、ケースも頻繁に使うものじゃないのであった方が収納が楽だと思うんですよね。
条件からリストアップすると以下のような製品がありました。製品ページにリンクあり
- 白光 FV300 (1000W)
- 白光 FV310 (1000W)
- マキタ HG6031VK (1200W) ※PDF
- ハイコーキ RH600T (1200W)
- ハイコーキ RH18DA (バッテリー式)
価格を考慮しないならハイコーキのバッテリー式「RH18DA」が一番良かったんですが、高いし、所有しているバッテリー(BSL1820M)では使用時間が10分持たない感じですし、「ハイコーキ RH600T」は背中が曲がったような形状が好みじゃないのでこれらは除外しました。
マキタの「HG6031VK(1200W)」は付属品も揃っていて価格も8千円台ととても魅力的なんですが、クールダウンの仕組みが超絶面倒臭いと思ったので止めました。
「白光 FV300」もクールダウンの仕組みがマキタ同様に2アクション必要で面倒臭そうです。
その点、「白光 FV310-81」はスイッチを「2(温風)」から「1」にすると温度調整ツマミを何度にしていても50℃に固定されるので電源を切る流れでクールダウンできるのか最高に使い勝手が良さそうなところに惹かれました。
あとヒーター(A5039)、ファンユニット(B5154)、パイプカバー(B5162)、保護パイプ(B5163)と交換部品が販売されているので長い目で見ればこちらの方がお得かなぁ~と思って「FV310-81」にしました。
FV310 (公式サイト)
白光 ヒートガン「FV310-81」開封レビュー
ヤフーショッピングのカナジンというショップで7,700円でした。
箱が思いのほかデカくビックリです。
ケースのサイズは 約 30 x 30 x 10 cm 。
中身は本体と取扱説明書だけでオプションパーツはなにも付いていません。
ケースには別途購入したノズルを入れることはできますが、保持するような機能はないので何か対策をしないと持ち運ぶ際に中でガタガタと暴れると思います。
ケース内にはヒーター交換の手順が記載。
アマゾンのレビューにもありましたが確かに留める部分が弱っちい感じがします。
サイズは電動ドライバー(DS18DD)と同じような感じですね。
マレーシアで製造されたもので製造年月日までチキンと記載。
シリアルナンバーもあります。
吸気口は斜めスリットになっているんですが立てて置いた時にほこりなどを吸い上げにくいようにされているでしょうかねぇ。
立てた時に底に付く部分にすべてラバーが付いています。
立てると高さは 24cm ほど。
ケーブルの出口もラバー製で立てた時の足もなりますし、引っかけられるような穴も付いています。
ケーブルはつや消しの太めのものが使用されています。
「0」でオフ、「I(1)」で送風(50℃)、「II(2)」で熱風です。
スイッチを切る動作の流れでクールダウンできるのが最高に使いやすいです。因みに「スイッチ1」にすると温度を変えても変わりませんが風量は変えられます。
視認性はちょっと悪いです。
調整ツマミは「無段階コントロール」とありますが完全に無段階ではなくピタッと止まるところがあります。3段階回すと半分の「・」のところまで回るので6段階回すと数字がひとつ上がる感じです。
使用する度に90秒以上クールダウンしないと故障リスクが高いようなのでが90秒タイマーが有るといいかも…。
熱風が出る先端部分(多分スチール製)です。
吹き出し口は2段になっていて太い方の外径が 約 38.3 mm。
先端の細い方の外径は 約 31.0 mm。
先端カバーはひねると外れます。
消費電力を調べてみた
温度と風量のより温度を細かく設定できますが、対象物との距離で大きく温度が変わるのでこの温度は参考程度に見ていた方がいいかと思います。
風量調整ツマミ「1」が一番熱くなるので風量は「1」のまま温度だけ変えてワットモニターで消費電力を調べながら使ってみました。
因みにスイッチ1のクールダウン時の消費電力は 「79W」ほどでした。
温度調整ツマミ「1」で「78W」
温度調整ツマミ「1.5」で「141W」。
温度調整ツマミ「2」で「232W」。
参考までにCPU「Core i9 12900K」でEDIUS9でハードウェアエンコード(QSV)を使用している時で約 260 W 、QSVを無効にしても 290W 程度です。
温度調整ツマミ「3」で「469W」を超えてきました。メインPCでCINEBENCH R23をしている時でも400Wを超えないので数値で消費電力を見るとちょっとビビりますw。
温度調整ツマミ「4」で「702W」超えです。
温度調整ツマミ「5」では「881W」と1000Wまではいきませんでした。
先端は真っ赤でちょっと怖いです。
使ってみた感想
消費電力を調べた後に風量を替えたりして色々テストしてみましたが「風量 5」だとかなりうるさいです。あと「風量5」で立てて使用すると吸気口からもかなり空気を吸い込むと思うんですけど接地面にほこりやごみの一杯あるところだとそれらを吸い込む可能性があるかなぁ~とは思いました。
「B5166」というオプションのスタンドがあるのでそれを使うとそのような心配が少ないのでいいかも知れません。
アクリルやポリエチレンなどの樹脂パーツを曲げたりしてみましたが下図のように緩いカーブだっだ温度調整ツマミの2.5で均等に温めてやれば気泡もできずにキレイに曲げられます。ただ、アクリルなど樹脂を真っすぐに曲げるのであればヘラ型ノズル(N70-02)があった方が効率的に温められていいとは思います。
テーブルの角に合わせて曲げたり…。(フリーハンド曲げ)
ポケットベンダーを使うと結構な鋭角に曲げることもできます。
熱収縮チューブは今までライターであぷって収縮されていましたがやり過ぎるとちょっとススがついたりしていましたがそれがないので仕上がりがキレイです。
温度と風量の関係をピータッチ(PT-P710BT)で印刷して貼ってみました。
ただ、「風量1」以外はほとんど使わなくていい感じだったので電気を使い過ぎてブレーカーを落とさないように注意喚起として消費電力を印刷しておきました。
高いだけあって細かいところまで作りが良くて買って良かったです。ただ、ケースにはオプションパーツの入れるところを作っていて欲しかったですね。そこだけは残念過ぎます。