ホーザン絶縁閉端子用圧着工具「P-736」購入レビュー
投稿日:2025/5/28 更新:2025/5/28 コメント 0件 工具 CE1, CE2, IWISS, ホーザン, 圧着ペンチ, 工具, 絶縁被覆付閉端接続子「ホーザン(HOZAN) 圧着工具(絶縁閉端子用) 圧着ペンチ P-736」を買ってみました。価格はアマゾンで5,636円。
P-736 (商品ページ)
選定理由
趣味で使うものなので最初は中華ブランドの「アイウィス(IWISS) 絶縁被覆付閉端接続子 圧着工具 ラチェット式 JIS準拠 CE-1 / CE-2 / CE-5用 IWS-125」を買おうと思っていたんですが、結構握力が要るというレビューが気になったんですよね。
それで絶縁閉端子と裸圧着端子用が一つになったマルチタイプの圧着工具「P-746」もかなり気に入ったんですが、この製品は絶縁閉端子用の圧着マークだけが付かないので最終的に軽い力で圧着できて評判のいいホーザンの「P-736」になった感じです。
圧着工具のJIS(JIS C9711)について
JISの屋内配線用電線接続工具の規格である「JIS C9711」には、以下の事柄が規定されています。
●成形確認機構がついていること
(ダイス間が適正な圧着接続ができる距離に達しなければ接続端子を工具から取り外すことができない機構)
●圧着後の端子にサイズが刻印されること
●ダイス部の硬さが基準以上であること
●ハンドルの最大荷重が基準値内であること
●圧着成形試験により圧着成形高さが製造管理されていること
●接続性能が接続性能試験で定められた値を満足していること
その他にも、耐久性・材料・構造についての規格が設けられており、
この規格を満たし、認証を取得した製品にのみ、JISマークを表示することができます。
引用元 : https://www.hozan.co.jp/corp/r/r2503/
ホーザン絶縁閉端子用圧着工具「P-736」購入レビュー
ブリスターパックだと開封も面倒ですし、ゴミも嵩張るので好きじゃないですが、簡易梱包って感じが好感持てます。
日本製。
余談ですが圧着工具はグリップの色でどのようとなのかが分かるようになっているそうです。
黄色のグリップ・・・・・リングスリーブ用
赤いグリップ・・・・・・裸圧着端子用
水色および緑色・・・・・絶縁閉端子用(購入品)
金属に艶があり、質のいいメッキと材料が使われている感じがします。両面に絶縁被覆付閉端接続子のサイズが刻印されています。黄色なのは暗いところで視認しやすいためのようです。
金属部分は全てメッキ加工されているようです。後日、IWISSの裸圧着端子用の圧着工具を買ったんですがそちらは圧着ダイスこそメッキ加工だったんですがグリップ部分は塗装でした。
Cリング(外径:約7mm)とEリンク(外径:約5mm)で軸(ハンドル取付ピン)が固定されていますが、これらの部品とバネ、グリップは単品でも販売されています。
CE2の圧着マークを付ける刻印。
CE1、CE5の圧着マークを付ける刻印。
圧着後はここまで開きます。
替えのグリップも売られているんですがどうやって外すんでしょうねぇ。
落下防止用の穴は、本体(金属)にも穴が開けられているので安心です。
ギア部。
内部には2つのバネが内蔵されており、大きい方は本体の開閉用ですが、小さい方はギアをロックする金具に繋がっており、ギアが変わった時に当たってカチッ・カチッと鳴っているようです。
絶縁被覆付閉端接続子の圧着 CE1 CE2 CE5
中華製と思われるセット品も販売されていますが、この手の製品は難燃性と危険物質が入っていないというのが個人的には重要なのでその辺がシッカリしていそうな国産メーカーのものを選択しました。
CE1とCE2はニチフ製、CE5はほぼ使うことがないのでエルパ製の少量のものにしました。
CE1組合せ例。パッケージは保存しておきたいので密着袋タイプにしてほしいですね。
CE2組合せ例。
ニチフ製にはちゃんとCE2などと型が刻印されていますがエルパ製のものは何もなかったです。
CE1はハンドルがカチッとなる位置まで閉じても絶縁被覆付閉端接続子をセットできますがそれ以外は狭すぎてできません。
なのでCE2とCE5はハンドルを大きく開いたまま絶縁被覆付閉端接続子をセットし、その状態でハンドルをロックする位置まで閉じてやると仮押さえできます。ただ、ちょっとやり辛いです。
トグル機構採用により軽い力で圧着操作が可能だそうですが、ロック解除されるまでハンドルを締めきるんですがぬるっとした感じでそれほど力を入れている感じもなくてなんか不思議な感覚で何度も圧着したくなります。IWISSの圧着工具は片手でやると筋を痛めそうな感じがするんですがそれと比べると雲泥の差なので頻繁に使うなら断然ホーザン製のものが良いと思います。
圧着マークがきれいに刻印されています。
絶縁被覆を剥がしてみました。
ぱっと見は圧着が足りないような感じもしますが全く抜けるような感じもないですし、ホーザン製の圧着ペンチなのでこれでいいんだと思います。
ギヤが8山あるのでカチッカチっと音がして8回目でロックが解除されるんですが、ゆっくり広げると「カチカチカチ…」のあとに「パチーン」と異なる音がするとロックが解除された音が鳴ったら全開まで広げずに再圧着できます。因みにIWISSの方は全開まで開かないと再圧着できませんでした。
ハンドルの解除方法
JIS規格に沿ったものは敢えて簡単に解除できなくなっているようですが、IWISSの製品などにはハンドル解除レバーが付いているものもあります。
ギアが完全に噛んでいる状態では操作できないのでまず、ハンドルをギアが変わるか変わらないくらいの力で握ります。あとは矢印で指している部分を矢印の向きとは逆に引っ張ってやるとギアから外れるのでロックが解除されます。針金か何かを曲げたものを自作する作業しやすいと思います。