【JONSBO U4 HTPC化計画 #2】ケースの詳細レビュー
投稿日:2019/6/28 更新:2022/3/24 コメント 0件 自作パソコン htpc, JONSBO U4, PCケース, season1, TVラック, リビングPC, 横置きケース, 自作PCJONSBO U4Sが届いたので開封して細部を確認していきます。因みにアマゾンで6,987円で購入しました。
外回り(外観)
Thermaltake A500 TGと比べると箱も小さくて扱いやすいです。
扇風機などを箱にしまう時に発泡スチロールの向きがよく分からなくなるのでポスカでメモるようにしています。
強化ガラスにはガラス注意の三角形シールだけ貼られていて保護フィルムは貼られていませんでした。コスト削減なんでしょうかねぇ。
脚の高さは約 14 mm 程度。
フロントパネル下部には「JONSBO」のロゴが粘着剤で貼られているだけなので剥がすことは可能ですし、横置きにするロゴが縦になってみっともないので実際に剥がしました。その辺のことは後々の記事で紹介するつもりなのでそちらを見てください。
フロントパネルとサイドパネル。
上から電源ボタン、USB3.0、ヘッドフォン、マイク、USB3.0でリセットボタンはありません。ヘッドフォンとマイクには識別できるような印は一切ありません。
LEDは電源ボタンの周りに円形で青く光り、HDD LEDは円の上半分くらいでアクセスがある時にだけ発光します。
リア側です。
強化ガラスは10mmほどのインチネジ4本で固定されていて、後部側はアール加工されています。
強化ガラスはかなりスモークが掛かっています。
裏面です。
裏面には黒い枠が施されているのでちょっとだけ段差があります。
ネジを通す穴にはゴム素材のクッション材が嵌め込まれています。
ねじを締めても直接ガラスに当たらないようになっています。
本体側にもクッション材が接着されています。
ネジとクッション材の間に強化ガラスが嵌る感じになります。
底面です。12cmファンなどはフィルターを外さなくても取り付けできるように穴が開いています。
インシュレーターっぽい脚がついていて底面の素材は固めなスポンジのようなものなので滑りはそう悪くないです。
脚の高さは 14 mm ほど。材質はプラスチックとたぶんアルミ?です。
防塵フィルター(プラ素材)は脚のネジで止まっているのでフィルターを取外す時は脚も外す必要があります。マニュアルにはマグネットフィルターと記載されていましたが普通のプラスチックです。
内部構造
このケースは2枚のアルミ板、1枚の強化ガラス、スチールで出来ています。トップパネルからフロントパネル、底面までをコの字型に曲げたアルミ板(2.0mm厚)、そしてサイドパネルからリアに掛けてをL字型に曲げたアルミ板(1.8mm厚)、そして強化ガラス(5.3mm厚)とそれを保持するスチールのフレームいう感じの構造をしています。※厚みは0.05精度のノギスを使用
色を塗ったところがスチールの部分でそれ以外はすべてアルミ製です。要はファンホルダー(Front Fan Rack)と強化ガラスを受けるフレームのところだけが鉄でできてる感じです。
マニュアルにはHDDラック(Rack)とありましたがその3.5インチHDDトレイ兼電源などの配線を隠すカバーです。幾何学的と言っていいのかよくわかりませんがこの模様はLEDを搭載するといい感じに発光するじゃないでしょうかねぇ。
このパーツは「FRONT」と書かれた方をフロントパネル側にして取り付けます。
誤って逆向きにつけたことがあるので一応取り付けられますが凹みにちょうど収まらないのでガラスと干渉するかもしれません。
ネジ穴の上を数ミリカットしてやればどちら向きにも取り付けられるのでそのようにすればいいのにとはちょっと思いました。
HDDラックには3.5インチHDDを1個取り付けることができます。HDDラックには取付向きがあるので必然的なHDDは電源の真横に来る感じになります。
底面周りです。
既に 4 mm ほどの高さのスペーサーが取り付けられていてこれは取り外すことはできません。1枚板のアルミ板にどのようにスペーサーが取り付けられているのかとても気になっていたんですがアルミに六角のくぼみを作ってそこに接着か溶接かなんかして取り付けられている感じです。
一応、スペーサーのような形をしていますがマザーボードは別のスペーサー(約10mm)を取り付けて高さを嵩増しして取り付けます。1.8mm厚のアルミ板にスペーサーを取り付けるようとするとネジ穴が貫通して外側に飛び出してしまうためにこのような取り付け方法になっているだと思います。
あまりお勧めはしませんがスペーサーを取り付けるとマザー裏に14mmほどの隙間ができるのでフラットタイプのケーブルやCPU補助電源のケーブルなどを通すことも可能です。ただ、マザー裏にはピンがたくさん出ているので実際にやる場合はコルゲートチューブなどで保護してからやった方が安心かもしれません。
詳しくは「組み込み編」をご覧ください。
フロントパネル裏のファンホルダーは「1」と「2」と記載されたネジを外すと取り外すことができます。
奥の方は突起物に嵌っているだけなので図のようにズラすと取外せます。
突起物にゴムが装着されており、それに押し付けてフレームの下に押し込んで固定している感じです。
ファンホルダーを取外すと通気口のスリットがあります。
ファンホルダーの材質は先に書いたようにスチール製です。12cmファン2機(もしくは240mmラジエター1機)、2.5インチHDD(SSD)を2機搭載可能です。
フィルターにはマグネットシートが張られているので着脱は簡単です。ただ、ここまでアクセスするのにネジ10本外さないといけないのでめちゃくちゃ面倒くさいです。
底面。
リア側。
フロントパネル裏。
ところどころにある黒いものが気になると思いますが、これはアルミの外装を固定しているものです。外装のアルミはコの字型になっていて底面だけリベットで固定されていますが、それ以外の部分は下図のようにゴムとネジを利用して固定されています。
なので底面のリベットを取り外してネジとナットで固定できるようにすれば容易にバラバラにすることも可能なようです。
リアファン
リアに12cmファンが一機付属しています。
3pin仕様でスリーブ加工されたケーブルになっています。
型番は不明ですが使用は「DV12 0.25A 25dB」です。
PCIスロット
外側にあるので取り外しはとても簡単ですがネジを2つ外さないといけないので面倒といえばちょっと面倒ですね。使用したいスロットカバーのネジを外し、さらに上部のあるPCIカバーのネジを緩めると外せます。
PCIカバー側にネジ山が切られているのでネジ穴がある方をケースに入れ込んで固定する感じです。
ネジにはゴムワッシャが装着されています。
ドライバーをまっすぐにして使えるのでネジを舐める心配がありません。
スロットカバーはちょっと中央が湾曲した形状で光沢のある塗装が施されています。
電源部
電源はどちら向きにも付けられるようにネジ穴が設けられています。
電源を取り付ける位置にはクッション材が取り付けらています。
電源スイッチなど
電源スイッチやUSB3.0コネクタなどは黒い部分の横にあるネジなどを外すと取れます。
電源スイッチ。
電源スイッチの基板裏。
いずれのパーツも半田付けされているので外せません。
赤いのがHDDアクセスLED、クリアなのが電源用LED(青)です。
LEDの光が白いパーツを中に通って乱反射する形で発光するので眩しい光り方ではないです。
付属品
最後に付属品です。
多言語マニュアル(日本語もあります)。
ネジ類。
スペーサー(10mm)。
ファン固定用のテーパーネジ。
2.5インチHDD(SSD)固定のミリネジと防振ゴム(Gasket)。
3.5インチHDDの固定用のインチネジと防振ゴム(Gasket)。
ビープ(BEEP)スピーカーと結束バンド。
マザーボード固定用のインチネジとワッシャー。
ケーブルを止めるフックも大小2個ずつ付属しています。
まとめ
価格が安く質感もよく外観もとてもカッコよくていいんですがコストカットされた分、面倒くさい部分も多少ありました。ただ、7千円を切る価格の割にはすべてのストレージにちゃんと防振ゴムで取り付けるようになっていますし、裏配線(マザーの裏を通す)もケーブルの形状によってはできるのでよく考えられたケースです。
残念だったポイントは以下のようなところです。
防塵フィルター
防塵フィルターはフロントと底面に付いているんですがフィルターの交換がめっちゃ面倒です。底面はインシュレーターぽい脚を4本外さないと着脱できませんし、内側の奴は強化ガラスのネジ4本、続いてHDDトレイ兼電源隠しのネジ4本を取りはずし、更にファンホルダーのネジを2本を外さないアクセスできません。
磁石がつかない
ほとんどアルミなので磁石が付きません。LEDテープやファンコンなどで磁石式がありますがそれが使えないシーンとかありそうです。
ヘッドフォン端子がわからない
リセットボタンは特にいらないというか、リビングで使うのでなくてよかったんですが、ヘッドフォンとマイクの端子がどちらか分からないのは地味に使い勝手が悪いですね。毎日使うなら覚えてしまうと思いますが年に数回しか使わないとかだと筆者の記憶力だと100%どっちか分からなくなると思いますw。
吸気が心配
ファンホルダーの上側に 20 mm、下側にも 30 mm 程度の隙間があるのでケース内に空気を循環しているだけでちゃんと通気口から吸気できているか疑問が残る構造です。