プラスチック亀裂をハンダゴテで修理!
投稿日:2017/10/24 更新:2023/3/24 コメント 0件 分解&修理 プラスチック, プラ修理, 亀裂, 修理, 半田ゴテ, 自己融着テープ状況説明
2016年2月頃に購入した蛇口シャワー「三栄水栓 蛇口シャワー キッチンシャワー PM207」の接続パーツに亀裂が入ってシャワーをちょっと傾けるとそこから水が漏れるようになりました。画像の白い部分にある亀裂が今回の水漏れ部分です。
この蛇口シャワーはレバーで直水とシャワーを切り替えられるほかに角度をちょっと変えられるので使い勝手がとても良かったので新しく同じものを買っていいんですがまた2年持たずに壊れる可能性があるので修理してみることにしました。
半田ゴテによる溶着
修理方法は接続パーツは樹脂製だったのと亀裂が入っているところがちょうどゴムパッキンの横辺りで水圧がもろに掛かっている感じのところじゃなかったのでこれなら半田ゴテで溶着すれば何とかなるだろうと試してみました。
半田ゴテによる樹脂の溶着は、接着剤の接着力では強度的に心許ない時などに昔から何度もやっていたんですが、このやり方は樹脂を溶かした時にどうしても凹みが出るので要らないプラスチック片を樹脂チップのように細かく切断したものを溶かしてパテ代わりに埋めて亀裂を修理したりしていました。
ただ、今回は取り敢えず水漏れさえ直ればいいのでプラスチック片を追加せずに亀裂部分を溶かして溶着させました。尚、この作業をするとコテ先に変な膜が付くので溶着用として古いコテ先を使います。あと保持具としてペンチに輪ゴムを取り付けて作業すると楽です。
同じところにコテ先を当て続けると樹脂が焦げてくるんですが亀裂部分だけはしっかりと溶かすとより強固に補修できると思います。ただ、コテ先を強く当てた部分はどうしても凹んでくるのでほかのところから樹脂を寄せてくる感じで表面をならします。
注意点としてはやり過ぎると口径が歪んでしまったり、内側のネジ山が溶けてなくなってしまう恐れがあるのでその辺は状況を見ながら作業します。軽めの変形の場合は再加熱して熱いうちに蛇口に取り付けてやれば簡単に直りますが変形がひどいと修復は難しくなるのでその辺だけは注意が必要です。
取り付けると水漏れもなく暫くは大丈夫そうです。外観はちょうど裏側に来るのでこのまま使用したんですが気になる場合はやすりやミニルーターなどで整えたり塗装してもいいかと思います。
追記 2017/12/1
後日、負荷がかかる部分だったのと溶着した部分の厚みがなかったので流石に半田ゴテでの修理でも難しかったようでまた同じところに亀裂が入りました。自己融着テープで再度修理しました。