Windows10にしたらQSVが無効に!?
投稿日:2017/7/20 更新:2021/2/9 コメント 2件 Windows EDIUS Pro 8, QSV, ドライバーメイン機にWindows 10 ProをクリーンインストールしたらEDIUS Pro 8、Neo 3.5、TMPGEnc Video Mastering Works 6(以下、TVMW6)でQSV(Quick Sync Video)が使えなくなりました。PC環境は以下のような感じです。詳しくはこちら。
CPU : Core i7 2600K Mother Board : BIOSTAR TZ77XE4
QSVの確認
EDIUSではMP4(H.264/AVC)による出力時には「ハードウェアエンコードを使用する」の項目があるのがQSVが効いている証拠(チェックを入れるとQSVによるエンコード)になりますがその項目が表示されなくなりました。因みに、Windows 10 をインストール前のWindows 7 では同じPC構成で問題なく利用できていましたし、BIOSの設定も弄っていません。
参考サイト:Quick Sync Videoの確認
TVMW6でQSVが有効になっているとストリーム形式でH.264/AVCを選択中に「Intel Media SDK Hardware」という項目が表示され、それを選択するとQSVで出力することができます。
原因を探る
まずはドライバーかなぁ~と、デバイスマネージャーのディスプレイアダプターの項目を確認してみるとすでにNVIDIA GeForce GTX1050とIntel HD Graphics 3000のドライバーが自動でインストールされていました。この時は特に不具合もないのでこのままでもいいのかぁ~とマザーボード付属のドライバー類は一切インスールしませんでした。
話が少し逸れますが、なんでも勝手にやってくれるので昔はWindowsを再インストールしたらまずマザーボード付属のCDからドライバーを入れるのがセオリーだったんですがそれすら忘れてだんだんバカになっていっるようですw。
取り敢えずドライバーは入っているので次は接続の問題かなぁ~とオンボード(マザーボードの出力端子)だけで接続したりして色々なパターンでやってみたんですがやっぱり駄目。あとBIOSのそれらしい項目を再確認しましたがAutoになっていました。
Motherboard:BIOSTAR TZ77XE4 CPU:Core i7 2600K Primary Display This item select which of IGFX/PEG/PCI Graphics device should be Primary Display or select SG for Switchable Gfx. Options: Auto (Default) / IGFX / PEG / PCI Internal Graphics This item keeps IGD enabled based on the setup options. Options: Auto (Default) / Disabled / Enabled
やっぱドライバーだなぁ~と Windows 10 用のドライバは提供されていないのであまり気が進みませんでしたがやってみることにしました。
ドライバーインストール 失敗編
インストール前のドライバーのバージョンは「9.17.10.4459」です。
インストールしたのは64-bit版のWindows 8,7用ドライバー「WIN64_152824.exe(15.28.24.64.4229[9.17.10.4229])」です。ドライバーの表記がふたつありますが、前者がIntelのルールによる表記で後者がMicrosoft(OS)の表記だそうです。
参考サイト:インテル グラフィックス・ドライバーのバージョン番号の読み方
尚、ファイルが2種類ありますが exe形式のものがエンドユーザー、つまり一般ユーザー向けドライバーでzip形式のものは開発者および IT 専門家向けドライバーだそうです。
ダウンロードページ : WIN64_152824
新しいダウンロードページ :Windows * [15.28] のインテル Graphics Driver
普通は既にインスールされているドライバーを削除してからやった方が不具合少ないと思いますがなんとなく上書きでインストールしてみたら以下のようなメッセージが表示されましたが構わず「はい」を選択して先に進みました。
すると下図の画面でフリーズしてタスクマネージャー(Ctrl + Alt + Del)も起動しない状態になって電源ボタン長押しして強制終了する羽目に…。尚、Windows10のドライバー自動更新を停止して分かったんですがネットを遮断してやるとうまく行くかもしれません。詳しくは自動更新停止のタグのついた記事を参考にして下さい。
タグ: 自動更新停止
ドライバーの削除
再起動後にデバイスマネージャーからIntel HD Graphics 3000のドライバーを削除してからやり直すことに…。
「このデバイスのドライバーソフトウェアを削除します。」にチェックを入れてアンインストールします。
システムの再起動。
Intel HD Graphics 3000ドライバーが削除されました。メインディスプレイにはグラフィックボードから出力し、マザーからはサブディスプレイに出力していたので解像度が変更されずに済みましたがグラフィックボードを載せていないシングルディスプレイ環境では解像度が一時的に低くなると思います。
ドライバーインストール 成功?
Intel HD Graphics 3000ドライバーを削除したらスムーズにことが進みました。
WinSATとは Windows 7 などに搭載されていた Windows システム評価ツールのことでこの項目にチェックを入れておくとWindows Aeroが使える環境なら再起動後に自動的にAeroが有効になるようです。
再起動後ドライバーのバージョンを確認するとちゃんと 9.17.10.4229 になっていました。
インテル グラフィックス メディアコントロール・パネルの表記。
EDIUSでQSVが有効になっているのが確認できました。
TVMW6でもQSV(Intel Media SDK Hardware)が有効になっているのが確認できました。
ドライバーが更新される
再起動後は画面が2、3度点滅するのでおかしいなぁ~とか思ってたんですがすぐに安定したので安心して他の作業をしている時に何とかなくドライバーのバージョンを確認すると前にバージョン 9.17.10.4459 に戻っていました。画面が点滅していたのはドライバーが更新されていたせいだとするとガッテンがいきます。
ドライバーを元に戻すには…
地デジチューナー(PIX-DT460)はグラフィックドライバーが原因でエラー(E203)が発生したこともあるようなので可能であれば最新版のドライバーは敬遠したいところですが、今のところQSVも問題なく使えてますし、Intel HD Graphics 3000のドライバーは致命的なエラーがない限り、もう更新されることはないと思うのでちょっと様子見します…。
問題があるようだとネットを切断してドライバーを元に戻し、更に更新プログラムからドライバーがインストールされないような設定しなければならないと思います。その方法にはwushowhide.diagcabを使ってドライバーを更新させなくしたり、Windows Proだとグループポリシーを使った方法とかもあるようです。
追記2017/0815
グループポリシー、デバイスのインストール設定、ドライバストアなどの方法でドライバーの自動更新は停止できませんでしたが、記事内でフリーズしてできなかった「ドライバーを元に戻す」でできました。詳しくは「[Windows10 ドライバー自動更新問題4] 解決編」をご覧下さい。
参考サイト:Windows 10でのIntel HD Graphics問題の対処法(更新)
参考サイト:ドライバーの更新プログラムが Windows 10 に一時的に再インストールされないようにする方法
2 件のコメント
今月のwindows10アップデートで来たintelHDグラフィックス2000のドライバでqsvが使えるようになったようです
貴重な情報感謝です。
2600KのPCは1か月近く起動させていないので
今度、起動させたら確認してみますね。
有難うございました。