【9900K】データシート通りにしてCINEBENCH R15を走らせてみた!

投稿日:2018/12/18 更新:2020/12/29 コメント 0件 自作パソコン , , , , , , , , , , , , , , ,


core i9-9900Kは発熱や消費電力が凄いと言われていますが、CPUのデータシート通りに設定して使うとそれほど発熱や消費電力もそれほど凄くありませんでした。

詳しくは下記サイトで解説されているのでそちらを見てもらった方が分かりやすいと思いますが、要はマザーボードメーカーがCPUの仕様書通りに電力制限などを行っていないために発熱や消費電力が凄いことになっているということみたいです。そんな感じなので熱いだの熱くないだのの両意見が発生しているのもそれらが原因の一つにあるんじゃないかと思っています。

「Intel Core i9 9900K」をレビュー。TDP95Wで運用できる!? 最高のゲーミングCPUを謳うIntel初のメインストリーム向け8コア16スレッドCPUを徹底検証

 

 

データシート通りに設定する

下図の「8-Core GT2 95W」というのがcore i9-9900Kのことで、GT2はIntel UHD Graphics 630のことで8コア+内蔵GPUコアということらしいです(たぶん…)。下図の部分はデータシートの103ページに記載されています。

第8・第9世代CPUのデータシート(PDF)

それぞれの項目はASRock Z390 Phantom Gaming 6のBIOSでは下記の項目に該当するようです。

Power Limit Time (PL1 Tau) → Long Duration Maintained

Power Limit 1 (PL1) → Long Duration Power Limit

Power Limit 2 (PL2) → Short Duration Power Limit

各設定項目の詳細は以下のような感じです。

Long Duration Power Limit (長期間電力制限)
[Configure Package Power Limit 1](パッケージの電力制限1)をワット数で指
定します。制限を超過すると、CPU レシオが徐々に下げられます。制限を低く設
定することで、CPU が保護され、電力の消費が抑えられます。一方で制限を高く
設定することで、パフォーマンスが向上します。

Long Duration Maintained (長期間維持)
[Long Duration Power Limit](長期間電力制限)を超過したときに、CPU 
レシオの下げられるスピードを設定します。

Short Duration Power Limit (短期間電力制限)
[Configure Package Power Limit 2] (パッケージの電力制限2)をワット
数で指定します。制限を超過すると、CPU レシオがただちに下げられます。
制限を低く設定することで、CPU が保護され、電力の消費が抑えられます。
一方で制限を高く設定することで、パフォーマンスが向上します。

要約すると長期間電力制限(PL1)とは連続する高負荷時に電力を制限することで、それに対して短期間電力制限(PL2)というのは一瞬でも超えてはならない電力のことです。PL1 Tauとは長期間電力制限(PL1)の制限が掛かるまでの時間で逆にいえば短期間電力制限(PL2)で動作する時間と言い換えることができると思います。

データシートのデフォルト値(PL1 TauはMax値)に設定した場合の挙動は、高負荷時にターボブーストが掛かると短期間電力制限(PL2)の設定値(118W)以下の電力で動作します。更に高負荷な状態が続いてPL1 Tauの設定した時間(8秒)を超えると長期間電力制限(PL1)による電力制限を受けて95W以下で動作する筈です。

尚、解釈が間違っていたらすいません。m(__)m

因みにASRock Z390 Phantom Gaming 6だと「長期間維持」は「自動」若しくは「1~128」まで設定できるようです。単位が記載されていないのとこの設定値でミリ秒はないと思うので秒で間違いないと思いますがどうなんでしょうね。

 




BIOS設定

CPUの電力関係の設定項目は「OCツール(OC Tweaker)」→「CPU設定(CPU Configuration)」にあります。

データシートと同じように下図のように設定しました。

長時間電力制限 Auto → 95 W
長時間維持 自動 → 8 秒 (Max値)
短時間電力制限 Auto → 118 W (95W x 1.25)

 

 

動作状況を視認する

HWMonitorでCPUの電力をモニタリングしてみたところ、どこから制限が掛かったかなどの詳細は分かりませんが明らかに設定通りに電力制限が行われていることを視認できました。

発熱と消費電力が凄かったらダウンクロックをして運用しようかとも考えていたんですが、オーバークロックに全く興味がなかったのでCPUを電力で制限掛けられるのは良いですね。これで夏が来ても怖くないです。

 

電力制限を掛けなければINEBENCH R15のマルチコアでは2000台のスコアが出るんですが、1700台でも第8世代CPU Core i7-8700K(1497)よりもはるかにスコアがいいですし、Core i7-7820X(1870)に迫るスコアが出ています。そもそもCore i7-2600Kからの移行なのでそれだけでも快適ですしね。

Cinebenchベンチマークを基にした性能順 インテル デスクトップ

core i9-9900Kの性能を抑えるなんて勿体ないという意見もあるとは思いますが、個人的にはEDIUSのプレビューが大幅の改善されたこととレンダリング速度が劇的に速くなっただけでも9900Kで組んでよかったですね。ただ、CPUクーラーを載せ替えてから消費電力と発熱の妥協できるところまではもう少し設定を詰めようとは思っています。

 

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