ディスプレイが一時的に真っ黒になる原因が判明!
投稿日:2023/10/5 更新:2023/10/6 コメント 0件 自作パソコン seasonic, SSR-750FX, ディスプレイ, トラブル, モニター, 原因究明, 点滅, 自作PC, 電源ここ数ヶ月、デュアルディスプレイ環境でメインディスプレイが1、2秒間真っ黒になって再点灯(点滅・暗転)する現象に悩まされていたんですが原因が分かりました。このような現象を「ブラックアウト」と言うのかどうか分かりませんが、多分、今年(2023年)の春か梅雨ぐらいから起こり出したと思います。
目次
容疑者1 PC用地デジチューナー「ピクセラ PIX-DT460」
発生時に起動アプリのメモしていたらPC用地デジチューナー「ピクセラ PIX-DT460」で予約録画の開始・終了や録画、特にW録中に多発していたことに気付いてまずはこいつを疑いました。
ダメ元でピクセラのサイトに行ってアプリ(Xit)の更新がないか確認したらありました。
2023年7月3日 [ Ver.4.23.3100.2]
・インテル第12世代(Alder Lake)環境においてハードウェアデコード設定で視聴すると、
画崩れが発生する場合がある問題を修正。
・ディスプレイの拡大・縮小設定(DPI)が100%以外になっている場合、
番組表を下までスクロールしても「次の日に進む」表示が出ないことがある問題を修正。
・その他、使い勝手の改善や細かい不具合を修正しました。
「画崩れが発生」という状況がよく分かりませんが、CPUはまさに第12世代の「Core i9-12900K」を使っていたのでビンゴなのかと思って更新したんですが改善せず。最新版のVer.4.23.3300.2もダメ。
ハードウェアデコード的な問題かもしれないのでGPU(MSI GeForce GTX 1050 GAMING X 2G)を取り付けてグラフィックスの基本設定を「省電力」から「高パフォーマンス」に変えてみましたがこちらもダメ。
内臓グラフィックス「Intel UHD Graphics 770」のドライバも何度か更新していますが効果なし。
「PIX-DT460」が壊れているのなら買い換えるだけで良さそうですが、Alder Lakeで起きている現象なら「XIT-BRD110W」などの新しい地デジチューナーを購入してもアプリは同じなので再発が予測されるので購入は時期尚早と断念。
容疑者2 GPU設置してみる
GPU(MSI GeForce GTX 1050 GAMING X 2G)を取り付けたら録画中に関わらず発生するようになり、最後にはブルースクリーンが発生。
また、起動時にディスプレイに何も表示されなくなったのでBIOSでGPUを優先ディスプレイをIGDに変更。
GPUのドライバ更新は当然やっていますし、再度、ケーブルを交換したり、別のモニターを接続してやってみましたがどれもダメ。
ディスプレイ 点滅の記録
イベントビューワーで発生時にエラーが出ていないか調べてみましたがそれらしい項目も見つけられなかったので発生した状況をメモしてみました。
2023.9.6 (水)
地デジチューナーでW録を開始してから発生。(デュアルディスプレイ)
- firefoxのブックマークをクリックで2回発生
- MPC-BE視聴中に1回発生
- chromeでブックマークをクリックして発生
- TMPGEnc MPEG Smart Renderer 5 と Bandicamを起動しようとタスクバーのアイコンクリックで発生
2023.9.9 (土)
この日もW録中にも発生し、漸く地デジが録画中に頻発していたことに気付く。その後、録画していない時にはほとんど発生していない。(デュアルディスプレイ)
2023.9.9 (土)
PCを2日間以上再起動していなかったので電源を落とし、電源ケーブルを抜いて放電させたり、電源ケーブルのアース線が抜けていたので再接続してみるが効果なし。
2023.9.17 (日)
Yahooの雨雲レーダーのページを開いてマウスホイールで画面拡大するとどこからかブゥーと微かな音(ファンの回転数が上がった?)が鳴って発生。画面拡大・縮小すると確実に発生し、CPUの負荷と関係していることを疑う。(シングルディスプレイ)
同日、「BenQモニター EW2780」から「Dell S2719HS」に取り変えてみるがTMPGEnc MPEG Smart Renderer 6(TMSR6)中にも発生。あとサブモニターも別のモニターに変えてみたがダメ。(デュアルディスプレイ)
2023.9.18 (月)
地デジチューナーを取り外すとデュアルディスプレイでも発生しないが、GPUを接続すると再発。(デュアルディスプレイ)
同日、GPUなしで地デジチューナーを上から2番目のPCI(x1)から一番下のPCI(x4)に挿し変えたらデバイスエラーでブルースクリーン発生。
発生状況のまとめ
メインディスプレイが点滅する条件はデュアルディスプレイにしている時によく起きます。シングルディスプレイの時にも頻度としてはガクンと減りますがたまに起きていました。因みにモニターの電源が一時的に落ちているのではありません。
発生するのはデュアルディスプレイにしている時にタスクバーやブラウザのブックマークのアイコンをクリック(クリックイベント)した時によく発生します。地デジチューナー(PIX-DT460)で予約録画中や録画の開始・終了するタイミングでも発生しますし、MPC-BEなどで動画を見ている時などのマウス操作を一切していない時にも発生することがありました。
発生する条件は以下のような感じです。
- デュアルディスプレイ環境が多発するがシングルでも起きる
- PCIeにグラボか、地デジチューナーを取り付けている
- 事象が発生する引き金(トリガー)
- クリックイベント
- 地デジチューナーの録画開始・終了時
- 地デジチューナーの録画中 ※W録画中は頻発
グラボや地デジチューナーをPCI-expressに取り付けるとダメですが、両方を取り外すとまったく発生しません。PCI-Express絡みの問題のような気がしたのでグラボと地デジチューナーの取付位置を変えても効果はありませんでした。
ちっょと前にWindows11がクラッシュしたんですが、その際にマザーボード(MPG Z690 EDGE WIFI DDR4)のVGAにエラーが出ていたのでマザーボートか、CPU(Core i9-12900K)の内臓グラフィックスを疑い出しました。
Core i9-12900KはCPUが反るという問題があったので対策パーツに取り換えているんですが、このパーツを使用したせいでマザーもCPUも保証が効かなくなった恐れが大いにあり、もしCPUの壊れていたら8万円が…(泣)。
容疑者3電源の交換
このような時のためにリビングPCを第12世代CPU「Core i3-12100」とマザーボード「B660M AORUS PRO DDR4 (rev. 1.0)」で組んでいたのでリビングPCを自室に持ち込んでパーツをバラシて検証することにしました。
バラしている途中で電源ケーブルの24pinとCPU補助電源ケーブルは延長ケーブルを使用しているのでマザーやCPUを交換するより前に電源(NZXT C650)を交換するのが意外に簡単だなぁ~と思ったので電源は全く疑ってなかったんですが一応やってみました。
作業しやすいように強化ガラスのサイドパネルを取り外し、電源「Seasonic SSR-750FX」はケースの付けたままケーブルだけ抜いて「NZXT C650」のすべてのケーブルを差し替えました。
電源交換後にグラフィックスボード、地デジチューナーに取り付けて確実に点滅する環境にして起動させたところ、全く発生しなくなりました。電源を交換してから半月以上経ちますがただの一度も発生していません。
そう言えば、地デジチューナーで録画した番組を視聴している時に一時停止ボタンを押すと一瞬画面が点滅するような挙動をしていたんですがその現象もなくなりました。
今回の原因は思いもしなかったATX電源「Seasonic SSR-750FX」が原因でした。ケーブルの接触不良とかも一応考えられるので完全に犯人が電源とは言い切れませんが、電源絡みの原因だったのは間違いないですね。
「Seasonic SSR-750FX」の多言語マニュアルのトラブルシューティングに「0.5秒以上の間隔で数回オンとオフを切り替えることで電源ユニットをリセットする」との記載があり、電源のリセットって何をどうリセットするでしょうねぇ。
追記:サポートに聞いたら保護回路をリセットする操作だそうです。ただ、電源内部の温度上昇により保護回路が働いた場合は効果がない場合もあるそうです。
電源を再度接続してテストすることも考えたんですが、またブルースクリーンが発生するかもと考えると安心して使えないのでサポート(オウルテック)に問い合わせてみます。