ホットナイフ型コテ先「HOT-30CU」購入レビュー! goot
投稿日:2023/4/19 更新:2023/4/19 コメント 0件 工具 KS-30R, コテ先, ホットナイフ, 半田ゴテ, 工具ホットナイフ型のコテ先が欲しくなったので「goot HOT-30CU」を買ってみました。
ホットナイフ型コテ先「HOT-30CU」購入レビュー
アマゾンでは3個以上からしか買えなかったので別のショップでついでの時に購入しました。因みに価格は401円。
ホースのような素材の樹脂カバーが付いています。
芯棒の部分が 約 45 mm、滑り止めのローレットの部分が 約 23 mm。
辛抱の外径は 約 4.0 mm。
ローレットの部分の中にはネジ山が切られているので分解できますし、刃を交換することも可能です。
ローレットの部分から金粉のような粉がちょこちょこ落ちてくるので真鍮のブラシなどで一度全部落としてやった方がいいかも知れません。
刃先にはオルファの刃が付いています。
最初、めっちゃ固くて本当に回るのかさえ分からなかったんですが「アストロプロダクツ ベンチバイス 100mm BV791」というリードバイス(万力)で軸を挟んで先端を「3.Peaks トラスねじバイス DS-130T」で掴んでやったら回りました。図でいうとトラスねじバイスを時計回すと外れます。
リードバイスで挟む場合はローレットとリードバイスの間にスペースを開けておかないとネジの緩む場所が無くなります。
ネジ山部分の外径は 約 7 mm ほど。
右からのネジ山の数が上図と下図では異なります。正しい向きに取り付けないと接続が甘くなり刃が抜けやすくなると思いますし、かなり強く締めないと刃が外れやすいので注意が必要です。
切り込みをよく覗き込むと見えますが斜めに切られています。
誤った向きに取り付けた例。
正しい向きの例。
ネジを緩めた状態での先端の隙間の幅は 約 0.5 mm。
刃にはオルファの「XB10(刃幅:6mm、刃の長さ:11mm)」と思われるものが使用されています。なのでアートナイフプロ(157B)などの替刃も取り付けて使えるかも知れません。
使ってみた
元々はホットナイフ HOT-30RとHOT-60R専用の製品ですがワット数(30W)が同じ「KS-30R」に取り付けて利用しました。尚、メーカーが認めていない使用方法になるので真似される方は自己責任でお願いします。
「KS-30R」のコテ先の外径は 4 mm なのでピッタリです。
赤外線放射温度計AD-5617(測定範囲は-33~+180℃)でヒーター部分の温度を測ったり数分で100度を超えていたんですが、銅製のコテ先よりも熱伝導率は下がると思うので刃先まではなかなか熱くならず結構時間を要しました。
余談ですが赤外線放射温度計は金属などの反射するところの温度は測れないですがいい感じにくすんでいたので測れました。
アクリル(2mm厚)に当ててみたらじんわりと溶けたので温まったみたいです。
軽く抑える程度の力を掛けていたんですが、ナメクジ並みのスピードでゆっくりと進んで行きます。
余談ですがアマゾンのレビューで根元が曲がるとの書き込みを見掛けましたが軸をしっかりと遠くまで差し込み、進む速度が遅いのでついつい力を入れたくなりますが気長にゆっくり切り進めるとそのようなことにはなりにくいかなぁ~とは思いますがどうなんでしょうねぇ。
2 mm 厚のアクリル板を 2 cm 切り進むのに2分ほど掛かりました。
刃の先端に行くほど温度が低くなるので速く切りたい場合はなるべく根元の方に切る方が効率的かと思います。
暫く使っていたら刃先の焼けたような色になり、温度は100度を超えていました。
使用後は樹脂が付きますが冷めてからカッターやスクレーバーで削ったら簡単に取れました。
一回使っただけでこんな感じになりました。
使ったあとは熱いので樹脂カバーを装着できないので暫く放置していたらカッターの刃が付いていることを忘れて怪我したので取り扱いには注意が必要です。
刃先をピアノ線で作成してみた
0.8mm径のピアノ線があったのでそれを固定して使えないかとちょっと改造してみました。
割れている部分の隙間は0.5mmほどしかなく、0.8mm径のピアノ線はセットできなかったのでここを少し加工しました。
0.8mm径のドリルでセンターに穴を開けます。
ピアノ線装着。
根本と先端ではかなり温度が異なるようで図のように根元に近い位置で当てるとゆっくりですが切り進めていけました。
この刃先だとかなり込み入った形状のものを切れるので工作の幅が広がりそうです。
ウレタンフォームもこれで切断したかったんですがアクリルよりも耐熱温度が高いのか全く切れる感じじゃなかったので止めました。