プロクソン ハンディマルチルーター No.28473 購入レビュー!PROXXON
投稿日:2023/3/27 更新:2023/4/14 コメント 0件 工具 No.28473, ハンディマルチルーター, プロクソン, ルーター, 工具キソパワーツール「プロクソン ハンディマルチルーター No.28473」を購入したのでレビューします。
目次
選定理由
最初は「プロクソン(PROXXON) ミニルーター MM100 No.28525(約9千円)」を買う予定だったんですが、コレットチャックは汎用性が悪いので「小径ドリルチャック No.26941(約1.4千円)」を追加すると割高感があり、それだったら付属品も豊富で最初からドリルチャック式の「ハンディマルチルーター No.28473」の方がちょっと太いがパワーもあって良さげだなぁ~と思ってこちらにしました。
ハンディマルチルーター No.28473 (製品ページ)
仕様
用途…切削、各種磨き、サビ落とし、穴あけ、切断、研磨
電源…100V、50/60Hz
消費電力…50W
回転数…8,000~18,000min⁻¹(回/分)無段電子コントロール付き
機体寸法…長さ220mm
重量…500g
定格使用時間…15分
ドリルチャック…φ0.5mm~3.2mm
プロクソン ハンディマルチルーター No.28473 開封レビュー
ヤフーショッピングの「WHATNOT(ワットノット)」というショップで1万円ほどで購入したんですが、10%引きのクーポン、超PayPay祭、倍!倍!ストア最大+10%とかで実質8千円ちょっとで買えました。
外装の一部が保証書(6ヶ月)になっています。
先端ビットの一覧表が入っていたんですが使用可能なドリルを色分けされていてとても分かりやすくていいです。黄色が購入したルーターが対応したものなんですが、色が薄くでちょっとだけ見辛かったです。
PDFであればいいんですけど探したけど見つけられませんでした。ただ、ウェブカタログには同じようなものが載っていました。
初プロクソンですが色合いがいいですよね。自作PCでいうとNoctua(ノクチュア)的な独特な色使いですよね。
黄色のプラグ(SEIWA DENKO製)が地味に気に入っているポイントです。
ケーブルは4x7mmくらいの太さですがそんなに固くなくて取り回しが良さげで使いやすいと感じました。
回転数調整ツマミの可動範囲は3/4(270°)くらいですがなにも記載されていないので今どのくらいで回っているか全く分かりません。
シールひとつ貼れば解決できることなのでこれは改善して欲しいところですね。因みにツマミの高さは 約 7 mm、外径 約 19 mm、ツマミの凹んだところの外径は 約 14 mm ほどです。
スイッチと回転数のノズルが独立しているので始動していちいち回転数を合わせる必要がないのがいいです。
モーターの軸にファンのようなものが付いているので動かすとスリットから結構な風が出てきます。
ドリルチャックはφ0.5mm~3.2mmまで対応。※付属品の0.3mm径のドリルは装着できません。
MAXに締めるとほとんど隙間がないので 0.3mm ドリルが装着できそうですが無理でした。
ドリルチャックは「小径ドリルチャック No.26941」とサイズや仕様が同じなので同一製品だと思います。
コレットチャック(図は他社製)も装着できるのでこんな感じに装着して利用するんだと思います。
ドリルチャックがハマっているネジ山の外径は 約 8 mm です。M8(0.75ピッチ)規格のミリネジ。
ドリルチャックの根元のところの外径は 約 20 mm。この部分にはセーフティカバーなどを固定するので硬い金属(鉄?)で出来ています。
壁掛けフック。
ロックボタンは1か所だけ落ち込むポイントがあるのでそこでロックします。今まで使っていたものが軽かったせいもありますが、意外に重たく感じました。回転中にもロックボタンは押せるので回転軸に触れないように注意が必要です。
持った感じの太さはシリコンシーラントや食器用洗剤のボトル(丸いヤツ)と同じような感じです。
付属品
付属品の紹介です。ケースは乳白色で大きさは 約 75 x 62 x 25 mm くらいです。
付属品は以下のものが入っています。
価格(アマゾン)をいくつか調べてみましたが個別に揃えると結構な価格になるみたいです。
ワイヤーブラシ真鍮1枚
純毛バフ2枚
彫金バフ1枚シリコンカーバイト100番 ※No.26296 \885 2個入り
切断砥石10枚 レジ砥石80番 ※No.26812 \1078
専用シャフト2本(径φ2.35mm) ※No.28815 \639 3本入
純毛バフ2種(径φ2.35mm)
ハイスビット2種(径φ2.35mm)
軸付き砥石2種WA150番(径φ2.35mm)
フラップホイールペーパー1本120番(径φ3.0mm) ※No.28986 \942
ドリル10種φ0.3/0.5/0.8/1/1.2/1.5/2/2.5/3/3.2mm ※No.28913 \729
水車のようにヤスリがいっぱい付いたものだけ軸径が 3 mm でそれ以外は 2.35 mm です。
切断砥石(5枚)は不良品のような質感のものが2点ありました。
切断砥石(外径22mm、厚み0.7mm)、ネジ(たぶんM1.7)、軸(「アーバー」というみたい)。
マイナスドライバーはネジ山のピッチが多くて締めるのが面倒なので精密用に電動ドライバーが欲しくなりました。
軸径は 約 2.35 mm。
ネジ径は 約 1.7 mm。
ネジ頭部の外径は 約 5 mm。
因みにマイナスドライバーの刃厚が「刃厚:0.7 mm」ぐらいのものじゃないと回せませんのでご注意を。
切断砥石は切断面にはそれなりに強度がありますが、平面の強度は固めのポテチくらいしかありません。
刃を真っすぐに切り進めなかったり、ネジを強く締め過ぎたり、床に落としたりするとすぐに割れやすいので取り扱い注意です。
あと切断砥石を付けて縦に置くと切断砥石がテーブルに付くので割れやすいです。
彫金バフを軸(シャフト)に付けて一緒に収納しようとすると蓋を締められませんでした。
当然と言えば当然かもしれませんが、またネジを外してシャフトをバラシて元の位置に戻すとか考えられないです。このケースは実際に使うシーンのことまでなーんも考えていないですね。
ドリルはたぶん、「NO.28913」と内容が一緒だと思います。
最初、折れたシャーペンの芯でも貼っているのかと思ったんですがすべてドリルです。
0.3 mm のヤツは肉眼でもドリルの刃があるのかどうかさえ見えないですし、写真に撮ってもよく分からないくらい細いです。
角材に穴を開けてビットフォルダーを作成してみましたが改良の余地ありです。
使ってみた感想 ※左利きの方は必読
不良品なのか分かませんが一発目にスイッチを入れたらいきなり変なビビり音がしました。本体を強く握ると収まるんですがこれがメイド・イン・ジャパンなのって感じで第一印象は良くなかったです。動作には問題ないので不良品と言えずに判断に迷うところです。
深夜に使えないほどの五月蠅さではないですが、最弱でもそれなりに音がします、本体が太くとそれなりの重量があるので持ち方に悩みますし、細いルーターに比べるとやはり多少作業はし辛いとは思いました。
トルクが凄い
今まで使っていた「mini KONG 2」がオモチャに感じるくらいにトルクが違いますね。アクリル板(2mm厚)やアルミ板(1mm厚)は楽勝です。
鉄などの金属を削ると火花が出ますし、切断砥石は割りやすいので切断系のビットを使う場合は特にしっかりと持っておかないと軽いキックバックが起きやすいので対策として保護メガネや革手袋(軍手は巻き込み可能性があるのでNG)などで防御しておいた方がいいかも知れませんね。ということで「プロクソン(PROXXON) セーフティーカバー No.28604」を早速追加購入しました。
筆者と同じように左利きの方が切断砥石や鋸刃を使用する時に左手でルーターを持ち、右手で材を持って作業することもあるかと思いますが、そうすると刃が材に上を右に走りやすいので固定できる材はバイス(万力)等に固定し、ルーターは両手で持って作業することが大事だと思いました。
回転数が分からない
オプション品の使用方法などに最適回転数というものが記載されていますが本体そのものに回転数が記載されていないのでカンでつけるしかないですよね。
意外の小さいので収納しやすい
あとはダイソーの引き出し「A4インデックトレー HALF SIZE クリア 3081C (332 x 110 x 47 mm 和泉化成製)」に収まるかが心配だったんですが横に寝かして収納できました。
その他
垂直に穴開けすると穴が開いた瞬間に本体がよく勢いでズドーンと穴面まで入っていきますがその際にドリルチャックに削りカスが入るので掃除機やエアダスターがあるとメンテナンスが楽かと思いますし、ドリルに付着した削りカスなどを掃除するために真鍮製などのブラシなどがあるといいと思います。
アクリル板に穴開けすると溶けたアクリルがドリルに固着して取れないことが結構ありました。あと付属ドリルはものによって軸ブレが起きるものがありました。