温度センサーケーブルが売ってないので作ってみた!
投稿日:2014/7/8 更新:2019/11/14 コメント 0件 自作パソコン サーミスタ, 温度センサーファンコントローラーの温度センサーケーブルの心臓部の サーミスタ が壊れたので、「サイズ SCTSC-1000」や「バリューウェーブ MP-02V」、「グルービー GN-TS001」などの温度センサーケーブルを買おうと思っていろいろと探してみたんですけど、どちらも生産終了になってどこにも売ってないんですね。Σ(・∀・|||)ゲッ!!
最近は自作市場が小さくなってるみたいでこの手のパーツが入手しにくくなって寂しい限りです~。あと、温度センサーケーブルの修理については下記の記事を参考にして下さい。
⇒ 「温度センサーケーブルが断線したので修理しました~!?」
部品
オークションでジャンクのファンコンに付属している温度センサーとかも探してみましたが
なかなか無いので”無いなら作ればいいじゃん”ということで部品を集めて作ることにしました~。
<必要な部品>
① PCでよく使われているサーミスタ
② QIコネクタ 2pin用 1個 (16円) ※ 「2550コネクタ」とも言う
③ QIコネクタ用コンタクトピン 2個 (10円 x 個数) ※受注単位有
④ 平形コード (AWG26サイズの被覆電線を使用)
⑤ 熱収縮チューブ(1mm or 3mm)
⑥ 圧着ペンチ エンジニア 精密圧着ペンチ (PA-21を使用)
(価格は 2014/07/08 時点のものです)
②~⑤までのものは持っていたので「サーミスタ」を探すのが一番の問題だったんですが、
よく利用する電子部品ショップの 共立エレショップ で探したら似たようなものが見つかりました。
ただ、104JT-025(100kΩ)と103JT-025(10kΩ)の2種類があり、どっちが使えるか分からなかったので両方買ってみました。因みにどちらも154円だったんですが、マルツパーツ館やせんごくネット通販では1本100円ほどで売ってました。(・_・)エッ….?
上:103JT-025(10kΩ) 下:104JT-025(100kΩ)
104JT-025(100kΩ)と103JT-025(10kΩ)を下図のように温度センサーケーブルをコネクタで接続できるように改造した、「どこでも温度計2 TM02-WH」に接続してみたら103JT-025(10kΩ)では
正常に現在の温度が表示されましたが、104JT-025(100kΩ)では正しく表示されませんでした。
余談ですが、どこでも温度計の最新版、「どこでも温度計3 TM03-BK」がパワーアップして発売されてますが、残念ながらこちらにもオン・オフ スイッチが取り付けられていませんでした。スイッチを取り付けている模様はconeco.net archivesでレビューしてます。
組み立て
103JT-025(10kΩ)が使えることが分かったのであとは半田付けして、コネクタを取り付けるだけです。サーミスタの極性についてですが、どちら向きに繋いでも正常に温度表示されたので極性が無いみたいです。あとデータシートによると、サーミスタの表面に貼られている琥珀色のフィルム(おそらくポリイミドテープだと思う)の耐熱温度は150℃くらいまでらしいのでサッとハンダ付けする分には問題ないみたいです。
再び余談ですが、この絶縁フィルムはテープを折って貼り合わせたように作られているので横からカッターなどを差し込むと簡単に剥がすことができるので、断線した場合も絶縁フィルムを剥がしてハンダ付けすれば簡単に修理することができます。
⇒ 「温度センサーケーブルが断線したので修理しました~!?」
また、QIコネクタの圧着方法については下記のサイトが詳しい説明されてます。
⇒ 「【Tips】電子工作でよく使う『QIコネクタ』の圧着方法」
圧着ペンチが無い場合でもラジオペンチとハンダがあれば取り付けること可能ですがハンダを盛り過ぎてピンからはみ出すとコネクタに挿さらなかったりしますし、ピンの先端にハンダが流れるとオスピンが嵌らなくなったりします。また、被覆部分のビニールが熱で溶けたりするので慎重な作業が必要になります。このような作業の時はヒートクリップがあると熱をそちらに逃がせるので便利です。
スリーブ(1/16サイズ)を切らしているので暫くはこのままですw
<注意>
PC関連に使われている温度センサーの全製品に使えるかどうかなど
まったく分かりませんので自己責任でお願いします。