【ASSASSIN III レビュー3 9900K温度計測】DEEPCOOL アサシン3
投稿日:2019/9/28 更新:2019/10/13 コメント 0件 自作パソコン ASSASSIN3, CINEBENCH R15, CINEBENCH R20, core i9-9900K, CPU, CPUクーラー, deepcool, TMPGenc, TMPGEnc Video Mastering Works 7, TVMW7, x265, アサシン3, エンコード, コア, ペガシス, 温度, 発熱, 空冷, 自作PCcore i9-9900Kのメイン機にDEEPCOOL ASSASSIN IIIを取り付けたので発熱具合を調べてみました。ただ、環境によってかなり状況が異なるので参考程度に見て下さい。
計測環境 ~リミッターを外す
室温29℃の環境で計測しました。
グリスはASSASSIN III の付属グリスを使用し、マザーボードの電力絡みに制限を掛けていたのをすべてデフォルトの「Auto」に戻しています。
また、TJ.Maxもデフォルト値の115℃に設定しています。尚、UEFI BIOSのバージョンは Ver.4.0 に更新しています。
長時間電力制限 80 W → Auto 長時間維持 8 秒 → Auto 短時間電力制限 118 W → Auto TJ.Max → 115 ℃
ファンコントロールはPhantom Gaming Tuningで「Performanceモード」にしています。
CINEBENCH R15
CINEBENCH R15 のベンチ結果は「2003」でした。
CoreTemp (ver 1.13) による単一コアの最高温度は「82℃」を示していました。
HWMonitor (ver 1.39.0)による計測データは以下のような感じでCPUのパッケージ温度が最高「87℃」を示していました。ただ、コア温度と20℃前後近く異なっているのが気になるところではあるんですがマザー読みでは「86℃」を示していたのでパッケージ温度が間違っているということでもないようです。
タスクマネージャのパフォーマンスタブの状況。
コア温度と20℃前後近く異なっているのが気になったのでHWMonitorを ver 1.41.0 にアップデートしてみました。
するとパッケージ温度とコア温度の差がほとんどなくなったので以後の検証ではこのバージョンで行いました。パッケージ温度は「90℃」まで上昇しました。
CINEBENCH R15のスコアは「2014」と微増しました。
CINEBENCH R20
CINEBENCH R15 のベンチ結果は「4834」でした。
CoreTemp による単一コアの最高温度は「97℃」を示していました。
HWMonitor による計測データは以下のような感じでCPUのパッケージ温度が最高「98℃」を示し、マザー読みでは「96℃」を示していました。
タスクマネージャのパフォーマンスタブの状況。
TMPGEnc Video Mastering Works 7
使用ソフトで一番発熱するTMPGEnc Video Mastering Works 7(TVMW7)でx265を使ったH.265/HEVCへのエンコードを行いました。設定値は以下のような感じです。
エンコードに使用したソース動画は以下のようなものです。ソース動画はリンク先にページからダウンロードできます。
サイズ | 1920 x 1080 |
形式 | MP4 (H.264/AVC) |
フレームレート | 29.97p |
ビットレート | 5991 kbps (約6.0 Mbps) |
ファイルサイズ | 457 MB |
時 間 | 10 分 |
前回の計測は真冬で室温が18℃だったのに対し今回は+11℃の29℃ですし、ソフトのバージョンもTVMW6からTVMW7に変更しています。しかもCPUクーラーが古いKABUTO(SCKBT-1000)なので比べるには状況が違い過ぎるでやってません。
前回は開始2分でTJ.Max(115℃)まであと4℃となったのでエンコードを止めたんですが今回は無事に完走しました。因みにエンコード時間は7分50秒、ワットモニター(TAP-TST8)による消費電力は310Wを超えていました。
CoreTemp による単一コアの最高温度は「103℃」を示していました。
HWMonitor による計測データは以下のような感じです。CPUのパッケージ温度が3桁になって最高「103℃」を示し、マザー読みでは「96℃」を示していました。
タスクマネージャのパフォーマンスタブの状況。
部屋が暖かくなってきたのでリアファンの排気熱を赤外線放射温度計(AD-5617)で測ってみたら39℃になってました。マジで冬場は暖房に使えそうですw。
フィンの下部の温度は34℃を示していました。
静音性
高負荷時はそれなりにファンに音はしますが個人的には気になるレベルではないですし、エンコード以外ではとても静かなので満足しています。
最近のマザーボードではファンコンソフトが素晴らしいので五月蠅ければBIOSかPhantom Gaming Tuningなどのソフトでファンコントロールするか、付属の回転数を落とすケーブルを間に噛ます等の対策もできるので特に問題にしていません。
検証後記
電力制限をして使ってたので忘れ掛けてましたが、やっぱりcore i9-9900Kは激熱なCPUということを再認識した検証でしたw。
普段のエンコードは殆どハードウェアエンコード(QSV)で行い、今回検証した x265を使ったH.265/HEVC(MP4)への書き出しはやらないのでここまで熱くなるシーンは夏場でもそう訪れないと思います。後日、120mmファンに交換して同じように検証してみました。
そんなことよりCPU温度が100℃を超えようとしているのに普通にWEB閲覧や別の作業ができますし、重く感じることが一切ないことにも改めて驚きました。
今まではリミットを掛けていたのでcore i9-9900Kの性能をフルに引き出せていませんでしたがこれでフルに使えると思います。ただ、発熱よりも300W超えの消費電力が気になるので電力制限するかもしれませんw。
ASSASSIN IIIはかなり大きいので環境によっては取り付けにかなり苦労するとは思いますが、個人的にはリア側のVRMやメモリなどが隠れてしまうので赤外線放射温度計 (AD-5617)で温度計測できなかったり、クーラーの部分だけ真っ暗で停電しているような感じでなんか寂しいです。
気が向いたらいずれ熊グリスに変えたり、シングルファンで検証してみようかとも思いますし、RGB LEDのファンに交換したり、トップカバーの下にLEDを仕込んだり、トップカバー自体を自作して交換したりと色々とアイデアが浮かんできて遊べそうです。
存在感はありますがNocturaの製品ほど個性も強くないのでいろんなケースに合うような気がします。