耐熱テープ (ポリイミドテープ)を買ってみた! IT-9000-10mm

投稿日:2022/12/28 更新:2022/12/28 コメント 0件 工具 , , , , ,


ハンダ作業の手助けに秋月電子通商で「耐熱テープ (ポリイミドテープ)10mm幅 IT-9000-10mm」を買ってみました。価格は250円。

 

ポリイミドテープ IT-9000-10mm レビュー

ポリイミドテープはカプトンテープ(東レの超耐熱・超耐寒性ポリイミドフィルム)とか言われていますが、自作PC用の温度センサーをパーツを集めて作った時にシート状のものを買ったことがあります。

33mで250円とは安いですよね。

見覚えのある色ですね。

厚みはこのノギスでは計測不能なほど薄く、仕様によると0.06mmだそうです。

電子部品の固定にはマスキングテープ(3Mの243J Plusで耐熱120℃)でも代用できるんですがポリイミドテープだと透けるので圧倒的に作業しやすいです。

購入したポリイミドテープの仕様は以下のような感じですが、一番気になる耐熱性の「260℃/30min」は260°に30分間耐えられるということなんでしょうねぇ。

  • メーカー:GUANGZHOU WANG CHEONG ADHESIVE PRODUCT FACTORY
  • 支持体厚さ:0.025mm
  • テープ厚さ:0.06mm
  • 長さ:33m
  • 接着剤:シリコン
  • 色:アンバー
  • 引張強さ:120N/25mm(GB/T7753-87)
  • 初粘度:25(GB/T4852-84)
  • 粘着力(180°剥離):4~5N/25mm(GB/T2792-1988)
  • 絶縁耐圧:5kV(GB/T14517-93D)
  • 耐熱性:260℃/30min
  • 絶縁階級(耐熱クラス):H(180℃)

 

 




温調半田ゴテ(PX-280)を当ててみた

ちょっと気になったので半田ゴテ(PX-280)を当ててテープが溶けるかどうか試してみました。まずは260℃です。

ホーザンのH-712という線径 0.3 mm のヤニ入りハンダ(液相温度:190℃)をシリコンマットの上に置いてポリイミドテープで固定し、ハンダが溶けるか試してみたんですが全く溶けませんね。コテ先はPX-28RT-1Cを使用。

※液相温度・・・ハンダが完全に溶ける温度

テープがないところはドロドロに溶けるので熱を遮断する力もそれなりにあるようです。

こんな感じにドロドロのハンダが付いたコテ先をゴリゴリとしても…。

フラックスの残渣?が残るだけで溶けることはありませんでした。

続いて350℃に上げてハンダが付いたコテ先をテープ面に10秒程度押し付けてグリグリしてみましたがテープ自体が溶けることはありませんでした。

500℃から段階的に温度を下げていったところ、500℃で2秒、450℃で2秒、400℃で3秒ほどでテープの下のハンダは溶けました。

350℃も5秒ほど掛かりましたが溶けました。ただ、300℃以下は15秒以上コテ先を当てていても溶けなかったのでこの辺が限界温度のようです。

因みに350℃で3Mのマスキングテープだと数秒は耐えましたが直ぐにハンダが溶けてテープも焦げました。

セロハンテープもそこそこ耐熱性はあると聞いていたんですが350℃だと一瞬でした。

基板に部品つける作業ではコテ先の温度は大体350℃くらいまでなのでスイッチなどに貼って置けばそういったものに半田コテが一瞬触れても樹脂を溶かさずに済むかも知れません。

粘着力は普通って感じですが接着剤にシリコンが使われているのでシリコンマットにも割とちゃんと接着していました。このテープに両面テープを貼り付ければシリコンマットの裏に何か接着できるかもしれません。

 

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