ヒートガンでアクリル平板を鋭角に曲げてみた!FV310-81

投稿日:2023/4/24 更新:2023/4/28 コメント 0件 工具 , , , , , ,


アクリル板(2mm厚)のアクリル板をヒートガンで鋭角に曲げる方法を色々と試しててみました。
尚、紹介する方法は10センチ以下のアクリルを曲げることを想定したもので長尺のものは難しいと思います。

 

バイス(万力)を使った方法

温度調整をちゃんとやればアクリル曲げヒーターでも気泡をできずにキレイに曲げることが出来るみたいですが、ヒートガンでも緩いアールに曲げることは簡単です。ただ、鋭角に曲げようとすると熱いので治具などを道具を使わないと難しくなります。

バイス(万力)があれば比較的簡単に鋭角に曲げることが出来ます。

使用しているヒートガンは「白光 FV310-81」というものです。

アクリルの端を持って曲げても鋭角には曲がらないので温めた部分を折り曲げる必要があるんですがさすがに手では触って曲げると火傷すると思うので何か道具を使います。何でやるのが最適なのかは分かりませんが、木だと木目が移ったりするするかも知ませんし、金属だと触れた部分が急激に冷めるのでやりにくいのかぁ~と思ったのでやはり同じ素材でするが一番かと思い、まずはアクリル板でやってみました。

まずは直角を確認。

FV310では、2mm厚のアクリル板だと「風量:1」、「温度:4」で30秒ほど温めてやると柔らかくなります。ただ温度はノズルとの距離でかなり変わってきます。

下図はちょっと分かりにくい写真ですが横に長いアクリル板を押しおてて曲げているところです。

余談ですがコードレスのエアダスター(ハイコーキ RA18DA)などがあればすぐに冷やして形を決められるのでおススメです。

ただ、完全に鋭角と言えるほど曲がってませんよね。

こうなる原因は多分、温めなくてもいいところまで温めているために曲げたくないところまで曲がるんですよね。口が平たいヘラ型ノズル「N70-02」などがあればもっと局所的に効率的に温められるとは思います。

たぶん、いずれは買うとは思いますが今回はないので板でやってみました。下図のように木材を温める前にガムテープで貼ります。

隙間に熱風を当てます。

アクリルが温まったら木材の端を持って一気に曲げると思いのほかきれいに曲がりました。

ちょっとやり過ぎたので90°を超えて直角ではなくなったんですがこのくらい鋭角に曲げられたらOKです。

左が木材、右がアクリル板で押して曲げたものですが比較すると雲泥の差ですよね。

これはいいと下図のようなアクリルを挟む治具を作ったんですがよくよく考えたら曲げるとバイスに木が当たってほとんど曲げられませんでした。実際試すまで気付かないとかアホすぎですw。

木で曲げたくないところを覆っていたのが良かったのかも知れないとポリイミドテープを巻いて貼ってるところはそうでないところの温度を測ってみましたがさほど差がなかったのでこれではあまり効果がないようです。

はんだ付けで使用するヒートクリップと同じようにアルミ板などの金属の方がアクリルの熱を吸収するという意味では効果あるのかも知れません。

 

 




「エンジニア ポケットベンダーTV-40」を利用した方法

バイスを使った方法はあまり複雑な形状は作成できませんが、「エンジニア ポケットベンダー TV-40」という軽金属を曲げる道具を利用すると結構バイスよりは柔軟な形に曲げることが出来ますし、複数個所の曲げ(※)にも対応できます。ただ、ポケットベンダーは5cm幅の材までしか対応してません。尚、曲げる所の間隔がある12mmほど必要です。

曲げたい部分だけ少し開けておき、この隙間にヒートガンで熱風を当てます。

ポケットベンダーは基本的にはネジが出ている方に曲げて使います。

肉厚のステンレスで結構重たいので手を離して持っておくとアクリルが柔らかくなると自重で少しづつ下がってきます。

温かくなったから一気に曲げます。

まだ柔らかいうちに差し金を当てて直角を出し、冷めて形が決まるまで少し待ちます。

温め過ぎたみたいでアクリル板に貼られた保護シートが少し溶けて曲げ具の方に付着していました。

アクリル自体はだ丈夫だったんですが溶けた保護シールを剥がすのが面倒だったので金具が触れる部分にポリイミドテープを貼ってからやってみました。

保護シートも簡単に剥がせましたし、そこそこキレイな曲げ加工が出来ました。

実は「デジタルタイマー スリムキューブ T-520WT」の立て掛けるものを作っていました。

これで視認性が良くなりました。

余談ですがバイスとポケットベンダーの両方を使う方法もあります。

こちらの方法だとポケットベンダーにセットする手間が半分になりますし、かなりに奇麗に曲げられます。ただ、ポケットベンダーのネジのことを頭に入れておかないと90度に曲げられなくなるので注意が必要です。

 

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