情熱大陸オープニング Version 6.0
Neo3.5で情熱大陸のオープニングを作ってみました。細かく見るとだいぶ違いますし、波紋の色合いなど納得いってないところも多々ありますが雰囲気だけはそこそこ出せてるんじゃないかなぁ~と思ってます。
新しいバージョンがあります。(2018/04/05 追記)
【テンプレート】情熱大陸オープニング Version 7.0
2024年1月30日に以前公開していたサンプル動画から音声を無くした動画に差し替えています。
波紋
波紋を構成する円は空のタイトルにマスクを適用してエッジで作っています。
1つの円に対して1つのマスクが使うので波紋1つに4~5個のマスクを使用しています。尚、エフェクトリストは上のエフェクトから順に処理されていくので先に処理されたものの上に後に処理されたものが重なるような感じになります。要はVトラックなどの並び順と同じように重なりの優先順位が生じるということなので円の重なりを調整する時はエフェクトリストの並び順を変更します。
なぜこのようなことを書くかと言うと、エッジで円を描くと正円になっちゃうですが本物の映像には歪んだ円も存在するのでそれを再現する為に1つ内側の円を最上位に表示されるようにして円の形状をパス編集ツールで微妙に変形させて歪みを表現しているからです。
円の動きは基本的にマスクのエッジ幅と拡大・縮小にキーフレームを設定して行ってますがマスクのプレビュー画面を越えるまで拡大させるとレイアウターでストレッチした時に端が見えてしまうことがあるのでマスクのプレビュー画面をはみ出さない程度まで拡大をし、それ以上拡大する場合はレイアウターのストレッチで補助的に縮尺調整しています。
尚、始点と終点のキーフレームがないことがありますがそれはクリップを途中でカットしているために見えないだけでクリップの前後の引き伸ばすと現れます。
波紋は作成の都合上、3つあります。
波紋の色合いは「最終シーケンス」に配置したシーケンスクリップにカラーバランスを適用して調整しています。
個別の設定は解説しきれないのでプロジェクトファイルをダウンロードして確認して下さい。
タイトル
タイトルの動きを作っているシーケンスはこんな感じです。
白いタイトルバックの左端からタイトルが現れるシーンは背景が透過しているので画面の右半分をマスクで隠しておいてからレイアウターで動かしています。
タイトルバックに光りが左から右に流れるシーンは「GPUトランジション」→「詳細設定」→「トランスフォーム」→「ライティング」を弄って設定しています。
サンプル動画の手書き文字はAfter Effects(CS6)の方が簡単にできるのでそちらで作ってるんですがNeo3.5でも手書き文字 漢字偏のテクニックを使えばできます。
また、手書き文字の書き終わりで映像を止めるシーンは透過性を保持させる為に同じクリップを配置してフリーズフレーム(Out点)で動きを止めています。
因みに手書き部分のフォントは851手書き雑フォントを使用してます。
JOUNETSU TAIRIKU
「JOUNETSU TAIRIKU」の動きはテキスト文字を敷き詰めたタイトルを作成し、背景プロパティのタイトルの種類で「クロール(左から)」と「クロール(右から)」のふたつのタイトルを作成します。尚、テキスト内容は同じです。
タイムラインに配置し、レイアウターで文字が重ならないように調整。
右メニューにある「タイトル詳細設定」からタイトルの動きを設定します。図はクロール(左から)の設定値。
クロール(右から)の設定値。
番組ロゴ
右上の情熱大陸のロゴは文字の形状こそ参考画像からトレースしてますがそれ以外の背景などはすべて自作したものです。
ロゴの周りで白光しているシーンも「トランスフォーム」の「ライティング」で光らせています。
ライティング設定はこんな感じですが詳しくはプロジェクトファイルで確認して下さい。ライティングの詳しい使い方はライティングをご覧下さい。
タイムラインで使っているものはPNGファイルですがPhotoshop(CS6)のファイル(psd)も添付してますのでソフトを持っている方はカスタマイズ可能です。
最終シーケンス
最終シーケンスでは基本的にディゾルブを設定しているだけですが一部のクリップは時間エフェクトで速度を変更してたり、ミラー(波紋C)で反転させたりして手抜きしています。最後に音声を追加して完成です。
編集の必要のないTLシーケンスクリップを「選択クリップのレンダリング(クリップの上部が緑色になる)」をしてから作業すると比較的ストレスなく編集作業ができると思います。図ではトラックの高さを低くしているのでミキサー部が見えてませんが一部のクリップにはディゾルブも設定しています。
ダウンロード
ファイル内容はサンプル動画から音声ファイルを除いたプロジェクトファイルです。Zipファイルの解凍方法やプリセットのインポート方法などについては「配布ファイルの利用について」をご覧下さい。
jounetsu_tairiku_version.5.zip (1.12MB)
jounetsu_tairiku_version.6.zip (1.14MB)
2017年2月以前に配布していたものはちょっと分かりづらかったのでVersion6では基本的に弄る必要のない「波紋」などシーケンスタブを非表示にしています。設定を弄りたい場合はシーケンスクリップをダブルクリックすると開きます。
最終シーケンスはPC環境によってはかなり重たくなると思いますのでプロジェクトを開いたらまず「緑色のクリップ」をShiftキーを押しながら選択して右メニューから「選択クリップのレンダリング」でレンダリングして置いて下さい。
あと、タイトルシーケンスのにある「タイトルバック」もレンダリングしておくともっと軽くなります。尚、レンダリングには環境によって10分以上掛かる場合がありますし、レンダリングファイルは1GBを超えますのでストレージ容量には気をつけて下さい。因みにCore i7 2600Kで12分程掛かりました。
テンプレートして使うには
「背景画像」シーケンスにあるサンプル画像を別の画像に置き換え(Shift + R)、「タイトル」シーケンスでテキストの内容を書き換えるだけで使えるようになっていますが手書き文字を設置したい場合は別途作成する必要があります。また、タイトルで位置調整しているものとレイアウターで位置調整しているものなどもあります。