PNGコーデックのQuickTime(.mov)が読み込めない?!
ワードプレスに移行したおかげで投稿が簡単になったのでこれからはEDIUSのテクニック以外のちょっとしたブログ的な記事もこれからは投稿していきます。
概要
EDIUS 9が入っている環境(Windows10)にEDIUS9用のOFX BridgeをインストールすればTitler Pro 5が使えるようになるという記事を投稿しましたがTitler Pro 5(スタンドアローン使用)した時に出力したMOV形式のファイルがEDIUS 8でビンにもタイムラインにも「ファイルの読み込みに失敗しました」とエラー表示されて取り込めませんでした。尚、QuickTime for Windowsはインストール済みです。
ファイル情報を調べる
取り敢えずファイルの情報をMPC-BE(動画プレイヤー)のプロパティで確認してみたんですがコーデックにPNGが使われていました。PNGコーデックが使われたQuickTimeとはアルファチャンネルを保持できるファイル形式なんですがこの辺のことは説明できるほどの知識がないので下記のサイトなどをご覧下さい。
After Effectsで映像を書き出す際のおすすめレンダリング設定方法
なぜ「クイックタイムでください」はダメなのか?-ファイル形式とコーデックのややこしい関係-
EDIUS 8(Version 8.22以降)ではQuickTime for Windowsがインストールされていなくても以下のコーデックのMOVファイルを読み込めるそうですがPNGの記述はないので対応はしてないようです。
- ProRes
- MPEG-2
- H.264/AVC
- MPEG-4
- HDV
- DNxHD/DNxHR
- Grass Valley HQ/Grass Valley HQX
- DV/DVCPRO
- Motion JPEG
- Uncompressed 8 -bit YCbCr(2vuy)
- Uncompressed 10 -bit YCbCr(v210)
- Uncompressed 8 -bit RGB
参考サイト: 今後のEDIUSのご利用について
QuickTime(QuickTime Essentials)の再インストール
ただ、QuickTime(QuickTime Essentials)は既にインストールしていたのでファイルが壊れているかも知れないと思い、QuickTime 7.7.8(7 7.79.80.95)に含まれるQuickTime Essentialsだけを再インストールしてみたんですが改善せず。
設定を見直す
QuickTimeに関する設定を探したら[システム設定]→[インポーター/エクスポーター]→[QuickTime]にある「QuickTimeインポーターを有効にする」にチェックが入っていませんでした。
こんな設定を弄った覚えないんですがQuickTimeのセキュリティ問題が発覚してWindowsでのサポートを終了したあとのバージョン辺りからデフォルトで無効化されたようです。チェックを入れてEDIUSを再起動したら透過情報を保持したMOVファイルが無事に取り込めるようになりました。因みにQuickTimeをインストールしていないとこの項目は下図のように表示されないようです。
Mync編
実はMyncにも同じ設定が「一般」→「インポーター」という設定項目に「QuickTimeインポーターを有効にする」があります。MOV(QuickTime)形式のファイルが読み込めない場合はこちらにチェックを入れてミンクを再起動させます。