2025.08.31
EDIUS/Myncインストーラー公開一時停止

「EDIUS内で使用されているモジュールに関しまして、不適切な取り扱いがあることが確認されました。」とのアナウンスがされ、アップデータを適用すると一部機能が使えなくなるようです。
対象製品は以下の通りです。
- EDIUS 11, X and 9
- Mync Standard, Basic
- XRE Server, XRE Transcoder
*上記製品のすべてのビルド(ターンキー製品プリインストールを含む)が対象となります。
「EDIUS11 Version11.22.18731」若しくは「EDIUSX Version 10.35.18733」のアップデーターを適用すると以下のフォーマットはインポートできない場合があるようです。
- JPEG2000
- PNG MOV (*静止画のインポートはOK)
- QuickTime Animation
- Advanced Audio Coding (AAC)
- Apple Lossless
- Free Lossless Audio Codec (FLAC)
- Apple QuickTime IMA ADPCM
また、下記のエクスポーターは削除されます。
- “H.264/AVC (NVIDIA) – 非推奨”
- “H.265/HEVC (NVIDIA) – 非推奨”
- “JPEG2000 MOV”
- “Motion JPEG MOV”
- “PNG MOV”
- “QT Animation MOV”
- “H.264/AVC MOV (NVIDIA) – 非推奨”
- “H.265/HEVC MOV (NVIDIA) – 非推奨”
- “Advanced Audio Coding (AAC)”
- “Apple Lossless”
- “Vorbis”
ホントのところは分かりませんがどうも以下のポストが原因なような気がします。
Xの内容のコピーと翻訳です。
Here's a great example from
@GrassValleyLive
. They proudly talk about their fast H.264 decoder (from FFmpeg)
in Linkedin marketing yet violate FFmpeg's licence and
ship FFmpeg as "nonfree and unredistributable"
@GrassValleyLive
の素晴らしい例をご紹介します。
彼らはLinkedInのマーケティングで、自社の高速H.264デコーダー(FFmpeg製)を
誇らしげに宣伝していますが、FFmpegのライセンスに違反し、
FFmpegを「非フリーかつ再配布不可」として配布しています。
数人の方がこれに言及するツイートにされていたので情報としては知っていたんですが、どうもグラスバレーがFFmpegのライセンス違反していたことを知って慌てて機能削除したのかも知れません。
7 件のコメント
詳しくないのでお伺いしたいのですが、
「以前のビルドでモジュールの不適切な取扱いが確認され、解決いたしました。」というのは、18180(だけ?以前から?)に重大なバグがあった訳ではなく、記事に書かれているFFmpegのことを指してる可能性が高いということでしょうか?
いまいち「モジュールの不適切な取扱い」という意味がわからなくて…
どのくらいの制限されてるのかはわかりませんが、現在私のビルドがEDIUS11.22.18180で、
制限対象の「QuickTime Animation」をよくインポートするのですが、その辺りの制限が心配なら更新しない方がいいと考えていいでしょうか?
>記事に書かれているFFmpegのことを指してる可能性が高いということでしょうか?
恐らくそうだと思っていますが間違っているかもしれませんので100%信用しないで下さい。
>その辺りの制限が心配なら更新しない方がいいと考えていいでしょうか?
その辺は自己判断によるとしか言えませんね。
>「モジュールの不適切な取扱い」という意味がわからなくて…
FFmpegはGPLライセンスみたいなんですがそのタイプのライセンスは、再配布する際には、その派生物もGPLライセンスに従ってソースコードを公開しなければならないのに「グラスバレーがFFmpegを非フリーかつ再配布不可」としていたことが問題のようです。
ご回答ありがとうございます。
>その辺りの制限が心配なら更新しない方がいいと考えていいでしょうか?
>その辺は自己判断によるとしか言えませんね。
そうですよね、自己判断いたします。
なるほど。じゃあ公開すればこれまで通り戻るんですかね。
投稿を見てきましたが違反しているアプリやソフトが相当数ある中で、比較的有名?だから名指しで吊るしあげられた感じですね
>じゃあ公開すればこれまで通り戻るんですかね。
公開すれば戻るとは思いますが
そもそも公開できるのかも分からないのでどうなるかは全く分かりません。
>違反しているアプリやソフトが相当数ある中で…
そうなのかも知れませんね。
つい1時間くらい前にもFFmpegがEDIUSの修正の件について投稿していますね…
とにかく、これまで通り使えるようになってほしいですね。
ご回答ありがとうございました!
ffmpeg のライセンスはちょっと複雑で、高速化や対応コーデックを有効にするかどうかで変わる形態になっています。具体的には、
– LGPLv2.1(EDIUS側にソースコード公開義務はない、ffmpegのコードを改変していた場合はその部分の公開義務がある)
– GPLv2/v3(EDIUS本体も含めてソースコード公開義務が生じる)
– nonfree and unredistributable(実行ファイル形式での再配布不可)
の4段階があり、下にいくほど使える機能が増えますが、制約も増えます。
今回問題になったのはグラスバレー社が EDIUS に同梱していた ffmpeg が non-free オプション付きだったためで、これは本来 .dll のような実行ファイルでの公開そのものが禁止されています。おそらくは NVIDIA 関連機能や fdk-aac コーデックを利用するために non-free が選択されていたのでしょう。
現実的には LGPL に下げる以外に選択肢はないと思いますが、無効化された機能がすべて戻ってくるかは微妙ですね…… AAC は流石に代替実装を用意すると思いますが。
詳しい解説を有難うございます。
H.264/AVC(NVIDIA)やH.265/HEVC(NVIDIA)を使うためにNVIDIA製GPUを使った人もいるでしょうし、無効化された機能がすべて復帰しないとなるとユーザーにとっては痛いことになりそうですね。