日産マーチ(AK12)のバックドアが開かなくなったので修理してみた!
投稿日:2016/12/29 更新:2019/3/21 コメント 2件 カー ak12, バックドアの修理, マーチ買い物して荷物をトランクに積み込もうとしたら
謎のくぼみがあるだけでスイッチがなくっていました。(・_・)エッ….?
尚、スイッチといってもインテリジェンスのヤツではなく、
うしろのドアを開けるための下向きに付いているバックドアオープナースイッチです。
くぼみの部分は元々平らで防水型のスイッチのような感じのスイッチがあって
軽く触れると簡単にドアを開けることができていました。
穴が開いた部分はゴムが溶けたようなものがベタベタと付着していたので
その部分がだんだんと劣化していき耐え切れなくなって中にパーツが脱落したみたいです。
帰宅後にネットで調べたらこの手のトラブルはちょくちょくあるみたいで
スイッチを構成するパーツ(25380-AX000)は3~4千円ほどで入手できそうだったんですが、
修理するにしても交換するにしてもどちらにしても一度はバラさないといけないので
いつものごとく修理可能かどうかを調べるためにバラしてみました。
■バックドアを開ける
仕組みが分からないのでバックドアを開けるのに10分ほど格闘したんですが、
結果から言うと1センチほどのくぼみの奥の方に指を突っ込むと押しボタン式のスイッチがあり、
そのボタンを深く押し込んだら呆気なくカチャッと開けられました。
バックドアを開ける仕組みはなんとなく分かったのでこのままでも良かったんですが、
取り敢えずベタベタするものを何とかしたかったのと
ボタンを触る度に指が汚れるので掃除も兼ねて作業続行です。
■内張りを外す
バックドアの内張りを剥がします。
以前リア側のドアロックが壊れた時に購入した、
「エーモン 内張りはがし ソフトタイプ 1427」で内張りを剥がそうとしましたが
剥がす部分が大きくてあまり役に立たない感じだったので指を差し込む隙間を作るために利用し、
あとは車体からみて下側の方から思いっ切り引っ張ると剥がれます。
尚、内張りの上部にはフックがあってドア側にある溝に引っ掛けるようになっているので
内張クリップ(プッシュリベット)が外れたらあとは上の方に持ち上げれば外れる筈です。
写真のように8ヶ所に内張クリップ(プッシュリベット)が付いています。
今回は内張りの方にすべてついてましたがたまにドア側に残ることがあるので
そのような時は内張りの方に付け直しておかないと元通りに取り付けられないのでご注意を。
詳しくは「ドアロックが不良になったので修理できるか分解してみた!」を見て下さい。
尚、内張クリップが付いていない部分が二ヶ所ありますが最初からありませんでした。
■コネクタの分離
2つの黒いボルトで固定されているのが
今回取り外そうとしているドアを開閉スイッチなどが収められたパーツです。
黒と青のケーブルがあります。
どちらのコネクタも分離しないと車から取り外せないので分離します。
青いケーブルについているネズミ色のコネクタが
インテリジェンスキー用スイッチに繋がっています。
階段状になっている部分を押すとフックがストッパーから外れて
コネクタを分離できるようになっています。
黒いケーブルに付いている茶のコネクタがドアを開けるためにスイッチに繋がっています。
■スイッチパーツを取り外す
10ミリの六角ナットで固定されているのでソケットレンチで外そうと試みたんですが
ネジが長くて手持ちのソケットレンチ(SHS308M)では外せませんでした。
ナットがちょっとへっこんだ場所にあるのでモンキーレンチでも外しにくかったんですが
それほど固く閉められてなかったので割と簡単に外せました。
ナットを外した状態。
白いケーブルブッシュに二ヶ所ある爪を押しながら
ケーブルブッシュを車外方向に押してやると外せます。
着脱成功…。
中央にある黒いのがマーチのインテリジェンスキー用のスイッチです。
それにしてもひどい汚れ…W。
ケーブルブッシュには防水用?のパッキンらしきものが付いているんですが
ペロペロに薄くなっていました。
4ヵ所止まっているネジを外すとスイッチにアクセスできます。
インテリジェンスキー用スイッチの裏側です。
スイッチ部は左右の引っ掛かりで止まっているので
マイナスドライバーで引っ掛かりを押しながら
画像の向きで言うと下向きに押すと外せます。
問題のスイッチ部です。
ベトベトしていた部分はカッターでそぎ落としました。
■修理の前に
構造を確認したらパーツを購入しなくても簡単に直せそうだったので修理することにしました。
それで部屋に戻って修理しようとドアを閉めようとした時にふっとこのままバックドアを閉めて
また開けられるかちょっと心配になったのでドアロック構造を確認してみました。
ドアロックの構造はドア側にフック式の鍵部があり、
シャーシー側にあるフックが引っ掛かってロックできるようになっていました。
真ん中のへこみの部分を押し込むとロックが掛かります。
図はロックされていない状態です。
ドライバーを押し込んだらロックされました。
ロックを解除しようとしてもうんともすんとも動かないのでちょっと慌てたんですが
ロック部の後ろ側の白い部分(ドライバーで指している部分)を左に動かすと
ロック解除できました。ε- (´ー`*)フッ
こんな感じの構造なのでバックドアを閉めるとおそらく簡単には開けられなくなります。
また、スイッチを繋いでスイッチを押せば開けられると思いますが、
ドアを閉めた状態だと作業し辛いので防犯上の問題がなければ
リアのドアは閉めないで作業した方がいいかと思います。
筆者は誤って閉めないようにスパナを置いた上にタオルを乗せて置きました。
■紛失したパーツを自作して修理する
構造を見れば分かると思いますが、
スイッチとを繋ぐ間のパーツが脱落してスイッチが押し辛くなっているだけなので
間に木片かなんかを入れてスイッチを押せるようにしてやり、
あとはそれが走行中に落ちないようにするだけです。
木片をいい感じに押せるようなサイズに削ります。
50ミリのビニールテープで止めました。
テープの色は出来れば黒の方が好ましいですが
ほとんど見えない位置なので色は何でもいいと思います。
このテープは水道管に巻く凍結防止用のカバー(ライトカバー保温材)用に
買っていたものなんですが別の用件でホームセンターで値段を確認したら
一般的な19ミリ幅のものが50円で売られていたのに対し、
こちらの50ミリ幅のテープはかなり割高で500円くらいで売られていました。
テープはキツキツに止めるとスイッチが半押しされた状態になるので
ちょっと伸ばして遊びがある感じに取り付けるといい感じになりました。
テープを内側に巻き込んでパーツに組み込みます。
あとは元に戻して完成ですが六角ナットの締め具合が緩かったのと
緩み止めのワッシャーもなかったので中強度のねじゆるみ止め剤などで
緩んで落ちないようにしておいた方がいいかも知れません。
あっ、もしかしたらドアを閉めた時はネジの向きが上向きになるのかも知れません。
(未確認です)
それでそのような感じの固定でも良かったのかも…。
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
後日、
落ち葉の掃き掃除ををしていたら黒い物体が…。
この形はくぼみの形と一致するので試してませんが
十中八九、脱落したパーツに間違いないですね。
また取り付けるのは面倒なのでそのままにしておきますw。
2 件のコメント
ネチョついて破れた表面ゴムにガムテープ貼って使ってたのが、
突然、穴が空いた状態で茫然となり、急いで検索したらこちらの記事に当たりました
大変参考になり、本来あるはずの「脱落した黒い物体」は走行中どこかで落ちたので
嵩上げ詰め物のアイディアも頂戴しました
当方、スイッチユニット自体も反応なく、一か八か分解したところ
プリン状ゴムの裏にある金属円盤が反って接触不良だったため、軽く曲げて補修でき、
樹脂劣化して割れた1カ所の爪部分はゼリー状瞬間接着材にて処置
結果、5.5千円の出費すら回避でき大助かりです
お役に立てたようで良かったです。
やはりネチョついてましたかぁ~w。
余談ですが同じマーチ乗りなら本日投稿した雨漏りする可能性があるのでスペアタイヤのところは定期的にチェックしておいた方がいいですよ。
https://edit-anything.com/blog/march-rain-leak.html