MP4が重たい場合は設定を見直してみよう! ~タイトラーの文字入力や削除が遅い時も有効
メイン機には8コア16スレッドのCPU「core i9-9900K」を使用しているんですが、EDIUS 9.4(Ver 9.40.4803)にアップデートした辺りからなんかプレビューやクイックタイトラーの動作が重たくなったような感じなので設定をオンオフして調べたら原因が分かりました。
余談ですがEDIUS9.3にアップデートした時にも速度の補間設定のオプティカルフローにオプション設定が追加されたときも同じように負荷が高くなる問題が発生していました。
現象
「システム」→「インポーター/エクスポーター」→「AVCHD」→「ハードウェアデコードを使用する」にチェックを入れて1920×1080 30p MP4(H.264/AVC)の動画素材をVトラックに配置し、タイトルクリップを2本Vに追加してエフェクトは一切使用していないシンプルなタイムラインでタイムラインカーソルを素早く左右にスクラブしてもリアルタイムにプレビューされなくなりました。
また、クイックタイトラーで文字を入力や削除する動作が緩慢で実際に処理されるまでに1秒くらいタイムラグが発生するようにもなりましたが、それも改善しました。
原因
1Vの動画素材をミュートすると軽くなるので動画周りの設定に問題がありそうだったのでプロパティを開いて確認すると「キャプション」→「キャプション情報を使用する」という項目が有効になっていたのでチェックを外して無効にしてみたんですが改善せず。
「システム」→「インポーター/エクスポーター」→「AVCHD」→「ハードウェアデコードを使用する」のチェックを外したらビンゴでした。
この設定項目はそう遠くない時期に弄った記録があるのでもしかしたらその時から重たかったのかも知れませんし、9.40に更新した時に設定が変わったのかも知れません。また8.35でも若干重たかったので仕様なのかもしれませんが、同じような現象が発生していたら設定を確認してみて下さい。
検証
下図は「ハードウェアデコードを使用する」に有効無効を切り替えた時のタスクマネージャの図なんですが、無効(赤枠)の時に「Video Decode」が変動しなくなるので設定は効いているようです。
マニュアルのAVCHDの項目にはなにも記載がなかったのでよく分からないんですが、HEVCの項目には「ハードウェアデコードを使用する」にチェックを入れるとH.265/HEVCのデコード(プレビュー)を高速化できます、と記載されています。
試しにHEVCの「ハードウェアデコードを使用する」を有効無効にしてH.265/HEVC素材をスクラブしたところ、明らかにプレビュー能力が異なったのでAVCHD(m2ts)の素材でも試したら同じように効果がありました。ただ、関係ないと思われるH.264/AVCのmp4が重くなるのは不具合だと思うので改善してほしいですね。
補足
core i9-9900K 内臓グラフィックス機能「Intel UHD Graphics 630」のバージョンは 26.20.100.6709 でテストしています。
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