2020.10.04
EDIUS 追加機能のまとめ
EDIUS は発売されてから次期バージョンが出る間ずっと新機能やバグ修正が行われているんですが、「EDIUS X Pro」発売されて旧バージョンからアップグレードを考えている方もいると思うのでEDIUS 8以降のバージョンで追加された機能をまとめてみました。
EDIUSのバージョンは「8.xxbxxxx」とか記載されていますが、メジャーバージョン番号(※8とか9のこと)以下の2桁が機能強化や新機能でそれより下位の数字はバグなどの細かい修正のようです。
EDIUS X Pro
2020年9月25日発売
Version 10.00 (2020.9.15)
- バックグラウンドレンダリング(レンダーサービス)
- バックグラウンドエクスポート(レンダーサービス)
- GV Job Monitor(バックグラウンド処理モニタリングツール)
- VST2プラグインの向上(レイテンシーとシェルのサポート)
- レイアウターモーショントラッキング(固定モード、追跡モード)
- NVIDIAグラフィックカードを活用したH.265/HEVCエクスポート
- GUIの最適化
- 操作パフォーマンスの最適化
- マルチカムオーディオシンクを高速化
- ドラフトプレビュー
- ボーナスコンテンツプラグイン(フリーダウンロード)
・オーディオ
Acon Digital EDIUS Editions
コンプレッサー、ノイズリダクション、リバーブリダクション、リミッター
・トランジション/ビデオエフェクト
proDAD VitaScene V4 EDIUS Edition
インテリジェンスなスムーストランジションを含む多彩なエフェクト
・タイトラー
NewBlue Titler Pro 7 for EDIUS X
デザイン性豊かなテンプレートを数多く搭載した高機能タイトラー
EDIUS Pro 9 機能追加
2017年11月頃発売
Version 9.52 (2020.2.25)
- Cinema RAW Light と XF AVCプロキシクリップでのプロキシ編集
EOS C500 Mark II
プロキシクリップ(XF-AVC)で編集した後、ソースブラウザー経由で検出されたハイレゾクリップ(Cinema RAW light)に置き換えが可能 - EOS 1D X Mark III RAWビデオ(.CRM)のデコード
- RED SDK v7.2.0
- オフラインクリップ復元機能の改善
異なるフレームレートのクリップをサポート
失敗するケースの理由を表示 - エクスポーターに「AAFプロジェクトエクスポーター」を追加
- Mync アップデート
EOS 1D X Mark III RAWビデオ(.CRM)のデコード
RED SDK v7.2.0
Version 9.51 (2019.11.13)
- Blackmagicハードウェア ビデオプレビューの向上 * 4K 30pまで
Intensity Pro 4K
DeckLink 8K Pro (SDI: HDR カラースペース自動切換えをサポート)
DeckLink 4K Extreme 12G (SDI /HDMI: HDR カラースペース自動切換えをサポート)
DeckLink Mini Monitor 4K
UltraStudio 4K Mini (SDI /HDMI: カラースペース自動切換えをサポート) - AJA KONA 5 ビデオキャプチャー(デッキコントロールなし) * 4K 30pまで
- AJA KONA 1 ビデオキャプチャー (デッキコントロールなし) * 4K 30pまで
- AJA KONA 1 ビデオプレビュー * 4K 30pまで
- Blackmagic RAW 6K クリップのデコード対応
- Blackmagic Film Gamma 6K カラースペース対応
- Olympus Log カラースペース対応
OM-Log400 対応機種例: OM-D E-M1X, OM-D E-M1 Mark II - DNxHR 4444 MXF (アルファチャネル) エクスポート
EDIUS Pro 9: DNxHD Optionが必要 - Mync アップデート
ストーリーボード 複数一括削除機能
複数クリップを選択してストーリーボードを作成
Blackmagic RAW 6K クリップのデコード / Film Gamma 6K カラースペース対応
Olympus Log カラースペース対応
Version 9.50 (2019.9.13)
- マルチカム編集 オーディオシンク機能
オーディオを解析し、複数クリップの高速で正確な時間軸での同期が可能
同期ポイントに「オーディオ」「オーディオ(マーカー周辺)」を追加
オーディオ(マーカー周辺)=マーカー前後10秒(計20秒)のみを解析し、非常に高速なワークフローを実現
既存シーケンスへの追加も可能 - Blackmagic RAW クリップのデコード対応
* Blackmagic Pocket Cinema Camera 6K で撮影された RAW クリップは非サポート - Blackmagic Film Gamma カラースペース対応
- ProRes 4444 (アルファチャネル付き) エクスポート対応
- キヤノン EOS C500 Mark II の Cinema RAW Light クリップのデコード対応
- EDIUS 使用中のオーディオデバイス切り替えに対応 (Windows 10 のみ)
- Mync アップデート(ループ再生ボタンの追加、Blackmagic RAW デコード、Blackmagic Film Gamma カラースペース対応など)
Version 9.40 (2019.5.8)
- Apple ProRes エクスポート
- Apple ProRes RAW デコード
- HDR/SDR 相互変換機能 (HDR/SDR ゲイン、トーンマッピング)
- ハイクオリティーモーショントラッキング(ハイブリッドトラッカーの採用)
- H.265/HEVC GVソフトウェアデコーダー
- マルチカム編集ワークフローの向上(クリップマーカーでの同期機能など)
ビンで複数のクリップを選んで右クリックし、[マルチカムーシーケンスの作成]をクリック[マルチカムシーケンスの作成]ダイアログ(マニュアル) - クローズドキャプション機能の向上(scc/mccファイルのインポートとエクスポートなど)
- その他
4K HDR/SDR用カラーバーの作成
数値入力によるボイスオーバーの録音レベル設定
AJA KONA 5/Io 4K Plus ビデオプレビュー
キヤノン Cinema RAW Light デコードパフォーマンスの向上
H.264 エンコードの向上(低ビットレートの画質改善など)
Sony RAW VENICE v3 でサポートされているクリップのデコード
Panasonic P2 8K デコード
H.264/H.265 MOV エクスポート
DNxHR MXF エクスポート * EDIUS Pro 9では、DNxHDオプションが必要
Mync アップデート(HDR/SDR ゲイン、トーンマッピング、scc/mcc ファイルのインポートなど)
* H.265/HEVC のエンコードには、インテル クイック・シンク・ビデオが必要です
Version 9.31 (2018.11.14)
- Nikon N-Log カラースペースの追加
- FUJIFILM X-T3 H.265/HEVC のデコード
- Myncのアップデート(RED RAWデコードのGPUサポート、N-Log カラースペース、FUJIFILM X-T3 H.265/HEVC のデコードなど)
Version 9.30 (2018.9.17)
- 60/50p タイムコードディスプレイ機能
- RED RAWデコードのGPUサポート *
- ハイクオリティースローモーション アドバンスドマッチングモードの追加
- マーカーのカラー機能
- デフォルトエクスポーター機能の向上
- クローズドキャプション表示機能(CEA-708/CEA-608)
- Canon 新ビデオフォーマット “XF-HEVC” (H.265)のサポート
- Canon “EOS C700 FF” Cinema RAW 5.9K(5952×3140, 5952×2532) のサポート
- サードパーティーハードウェア “AJA KONA Io 4K” ビデオプレビューのサポート
- Myncのアップデート(60/50p タイムコードディスプレイ機能など)
* GPU 要件
OpenCL 1.1 or higher, no CPU OpenCL device
CUDA 6.5 runtime or higher, GPU compute capability 2.0 or higher
Minimum of 2 GB of graphics card memory
NVIDIA(OpenCL or CUDA) and AMD(OpenCL) supported
Version 9.20 (2018.4.9)
- HDR編集に対応した新しいビデオスコープ
- カラースペースリストの編集機能
- Myncアップデート (HDR対応のプレビュー/ストーリーボード編集/エクスポート)
- Canon Cinema RAW Light デコードパフォーマンスの向上
- Apple ProRes MXF インポート
- Sony VENICE RAW インポート
Version 9.10 (2018.1.24)
- 4Kを含むさまざまなHDR、Log素材のリアルタイムネイティブ編集
- プロジェクト単位のカラースペース設定によるSDR/HDRの混在編集
- 放送局、および Web用のHDRメタデータ付加ファイルエクスポート
- 各社カメラメーカーに加え、ドローンやスマートフォン素材のネイティブ編集
- Canon EOS C200 “Cinema RAW Light” と静止画RAWファイルのデコード
- カスタマーからのフィードバックをもとに改良されたユーザーインターフェイス
- サードパーティーハードウェアサポートのアップデート
- Mync(メディア管理ソフトウェア)に強力なメタデータスマートサーチ機能を追加
Version 9.00 (2017.11.1)
- 4Kを含むさまざまなHDR、Log素材のリアルタイムネイティブ編集
- プロジェクト単位のカラースペース設定によるSDR/HDRの混在編集
- 放送局、および Web用のHDRメタデータ付加ファイルエクスポート
- 各社カメラメーカーに加え、ドローンやスマートフォン素材のネイティブ編集
- Canon EOS C200 “Cinema RAW Light” と静止画RAWファイルのデコード
- カスタマーからのフィードバックをもとに改良されたユーザーインターフェイス
- サードパーティーハードウェアサポートのアップデート
- Mync(メディア管理ソフトウェア)に強力なメタデータスマートサーチ機能を追加
EDIUS Pro 8 機能追加
2015年6月頃発売
機能追加の情報ページが分からなかったのでリリースノートから抜粋しました。7からの大きな変化としては「ラウドネスメーター」の搭載が無くなりました。
Version 8.53 (2017.11.02)
- 1 台の PC に EDIUS 9 を同時にインストールし、必要なバージョンを起動する運用に対応
*両バージョンの EDIUS を同時起動することはできません。
Version 8.52 (2017.07.27)
EDIUS/Mync
- GoPro スパンドクリップの読み込みに対応
Version 8.51 (2017.06.23)
EDIUS
- Canon RAW クリップの部分転送に対応
- ファイルエクスポート時にオーディオラウドネスをノーマライズするオプションを追加 (Workgroup のみ)
- FCP XML インポート時、オーディオボリューム、パンニングを保持してのインポートに対応
- クイックタイトラーに新しいレンダリングエンジンを追加して、一部表示できなかった環境依存文字の使用に対応
*新しいレンダリングエンジンを使用して作成したタイトルクリップ(*.etl2 ファイル)は、8.50 以前の EDIUS で読み込むことはできません。 - オーディオラウドネスのデフォルトプリセットを設定する機能を追加 (Workgroup のみ)
- クリッププロパティにてアナモフィッククリップのアスペクト比表示に対応
Mync
- インテル・クイック・シンク・ビデオ(QSV)による H.265 (HEVC) クリップハードウェアデコードに対応
- ストーリーボードを MP4 クリップへエクスポートする際に画質を設定する項目を追加
- ストーリーボードを FCP XML へエクスポートする際、全トラックのオーディオエクスポートに対応
- ストーリーボードにてオーディオクリップの読み込みに対応
- 任意の取り込み履歴を削除する機能を追加
Version 8.50 (2017.05.17)
8.50では大きな変化があり新機能マニュアル(PDF)まで配されました。
EDIUS
- H.265 (HEVC) クリップのインポートに対応
- XAVC Intra Class 480 クリップのエクスポートに対応
- フル HD (1920×1080) サイズの XDCAM 35M クリップのエクスポートに対応
- QFHD XAVC Long GOP 60M クリップのエクスポートに対応
- XAVC S クリップに含まれる録画日時の表示に対応
- QFHD XAVC Long GOP 422 クリップのエクスポートに対応
- プライマリーカラーコレクションにて、BT.2020/BT.2100 PQ カラースペースに対応
- タイムラインの Out 点を In-Out 間のフレームに含めるオプションを追加
- HiDPI 環境での使用に対応
- 新しい H.264 エンコーダーの採用によるエンコード画質の改善
* AVCHD, Blu-ray, F4V, H.264/AVC, XAVC S ファイルエクスポーターおよびDisc BurnerによるBlu-ray Disc作成時に動作します。 - Canon C700 RAW クリップのデコードに対応
- オーディオミキサーで数値の入力による音声ボリューム、パンの調整に対応
- タイムライントラックヘッダの幅を変更した場合、この変更内容の保存に対応
- Panasonic AG-UX90 / 180, DC-GH5 の Vlog metadata を自動検出し、プライマリーカラーコレクションのソースカラースペースを自動的に切り替える機能を追加。
Mync
- BT.2020/BT.2100 PQ カラースペースの Log クリップを BT.709 カラースペースへ変換して表示するように改善
- 新しい H.264 エンコーダーの採用によるエンコード画質の改善 (ストーリーボードの MP4 ファイルエクスポートで動作) (Mync Standard のみ)
- ストーリーボードを FCP XML でエクスポートする機能を追加
- Canon C700 RAW クリップのブラウズに対応
- Myncworld.com web サイトの更新通知機能を追加
- Panasonic AG-UX90 / 180, DC-GH5 の Vlog metadata を自動検出し正しいカラースペースで表示する機能を追加
- H.265 (HEVC) クリップのブラウズに対応
Version 8.32 (2017.03.01)
EDIUS
- XAVC/S, XDCAM, Sony RAW の Acquisition Metadata の表示に対応
Mync
- ソフトウェア名称を GV Browser から Mync へ変更
- 静止画、動画を並べて簡易編集するストーリーボード機能を追加
- Facebook へのアップロードに対応(動画、静止画)
- Myncworld.com web サイトの更新などを通知するインフォメーションボードを追加
Version 8.31 (2016.12.08)
EDIUS
- EDIUS Bin で登録クリップのタイムコード表示をサポート(タイル、詳細表示のみ)
- ファイルエクスポート時のフォーマット変換プリセットとして、2K 以上のフォーマットプリセットを追加
- ソースブラウザーにて XDCAM クリップを表示する際、クリップの表示順序を SONY Content Browser での表示順序に合わせて表示するように変更
- スローモーション時の画質を改善するオプティカル・フローオプションをサポート
- プロキシクリップの解像度を 3 種類から選択できるように変更
- サポートする DNxHD MXF フォーマットを追加。(EDIUS Pro 8 の場合は DNxHD オプションが必要)
- プライマリーカラーコレクションにて、F-Log カラースペースをサポート
- あらゆるフォーマットのプロジェクトから Disc Burner で Blu-ray ディスク/DVD の作成ができるように改善
GV Browser
- クリッププロパティにて、コンテナ名の表示をサポート
- プレビューウィンドウにて静止画保存機能をサポート
- OSD 表示位置の選択肢を 9 カ所から 17 カ所へ変更
- デスクトップをお気に入りフォルダーのデフォルトフォルダーとして追加
Version 8.30 (2016.11.17)
EDIUS
- オプティカルフロー技術による高品質なスローモーション機能
- ビンに新たなタイムコード表示モードを追加
- 様々なプロジェクト設定でDVDやBlu-rayへオーサリングする機能
- プロキシファイルのサイズ設定オプションの追加
- F-Log(富士フイルム)カラースペースの追加
- GV Browserの改良
- ユーザーインターフェースの改良
- 64 チャンネルオーディオをサポート
- MXF DNxHD インポート / エクスポートの拡張
1920×1080、60p/59.94p/50p、10-bit/8-bit *DNxHD オプションライセンスが必要です。
GV Browser
- [取り込み先のフォルダー]に、取り込み先の履歴を表示
- プロパティペイン / 設定ダイアログのデザインを改善
- 静止画を保存できるスナップショットボタンを追加
- [お気に入りフォルダー]にショートカットを追加
[Desktop]、[Pictures]、[Videos] - オンスクリーンディスプレイの表示エリアを拡張
Version 8.22 (2016.8.17)
- 一部の静止画(gif, png, psd, sgi, tiff) を 10bit で扱う事をサポート
- Apple ProRes 4444XQ クリップのインポートをサポート
- プライマリーカラーコレクションにて、カスタム LUT ファイル(.cube) のインポートをサポート
- プライマリーカラーコレクションにて、GPU によるレンダリングをサポート
- プライマリーカラーコレクションにて以下のカラースペースをサポート
– BT.709/HLG (ARIB STD-B67)
– BT.2020/HLG (ARIB STD-B67)
– Canon – BT.709/Canon Log 3
– Canon – BT.2020/Canon Log 3
– Canon – Cinema Gamut/Canon Log 3
– Canon – DCI-P3/Canon Log 3
– JVC – LS300 Gamut/J-Log1
– Sony – BT.2020/S-Log 3
Version 8.20 (2016.4.22)
- プライマリーカラーコレクション機能のサポート(Log および RAW ファイル用)
- マスクフィルターにてモーショントラッキング機能をサポート
- RAW ファイルのデコードをサポート(ソニーおよびキヤノン RAW ファイルにて対応)
- ビデオのドラフトプレビューをサポート(Workgroup のみ)
- パナソニック P2 AVC Ultra シリーズの新フォーマットファイルのインポートをサポート(Intra 422, Intra LT, Intra LT 2K に対応)
- ソニーXDCAM Station Ver.3.0 でサポートされる外部フォルダーのブラウズをサポート(Workgroup のみ)
- XDCAM MXF ファイルへのエクスポート時に、Dolby-E / AC のオーディオビットストリームのスルーアウトをサポート(Workgroup のみ)
- 静止画をシーケンスクリップとして扱う機能をサポート (GV Browser)
- 重複して登録されているクリップを検索する機能をサポート (GV Browser)
- 登録しているクリップをドラフトプレビューする機能をサポート(GV Browser)
Version 8.10 (2015.10.30)
- プリセット/テンプレートを使用した新規プロジェクトの開始
- Windows 10 環境での使用をサポート
- RED メタデータのインポートをサポート
- 第 6 世代インテル Core プロセッサーを使用したハードウェアデコード/エンコードをサポート
EDIUS Pro 7
ページが無くなっていたりして詳しくは分かりません。
- 64bit ネイティブ動作
- 自動アップデート通知機能
- サードパーティ製ビデオ編集ハードウェアのサポート
- 静止画連番の高速読み込み(JPG、TGA、DPXなど)
- 4Kサイズの H.264 ファイル出力
- 最新フォーマットの対応
- DaVinci Resolve を使用したワークフローのサポート
- ガウシアンブラ―フィルターの搭載
- 32bit Windows 7/8 サポート停止