チューブを回転させる方法2 ~優先順位編~

先日、紹介したチューブを回転させる方法の続きです。今回は、前後(手前と奥)の優先順位を考慮してチューブを回転させる方法です。サンプル動画はテロップの前後関係に注視して下さい。ブログの最後にハウツー動画もありますので文章と合わせてご覧ください。

 

動画の概要

まず、動画の説明です。動画の中の下部のものが先日紹介した「EDIUSチューブで円を描くように回転させる方法【初級編】」で作ったクリップにタイトル(In点とOut点にディゾルブ)を配置したもので、タイムラインは以下のような感じです。

EDIUS チューブサークルの中心にタイトルを置く タイムライン 優先順位なし

そして、動画の上部のものがクリップに前後(手前と奥)の優先順位を付けたものです。この方法を使うと、文字タイトルが円の中心にあるように見えます。作り方は「EDIUSチューブで円を描くように回転させる方法【初級編】」で作ったクリップを手前にある時は不透明度100に設定して見えるようにし、奥にある時は不透明度0にして見えなくしています。

こうすると、奥にきた時に見えなくなりますよね。なので奥にあるときだけ見えるクリップをもうひとつ作ります。あとは画像のようにふたつのクリップの間のトラックにタイトルを配置すればできます。当然、上にあるトラックが上位に表示されますので、下図では手前のクリップは4Vで、奥のクリップが2Vに当てはまります。

EDIUS チューブサークルの中心にタイトルを置く タイムライン 優先順位あり

 

手前のクリップの作り方

先日、説明した「EDIUSチューブで円を描くように回転させる方法【初級編】」のプロジェクトを開きます。まだ作られてない人はそちらから作って下さい。あと、新たにシーケンスを追加して、そちらにクリップをコピーして作業したほうがいろいろと便利なのでおススメですね。

チューブの設定画面を開いて、[ピクチャ]タブをクリックします。プレビューを見ながら手前から奥のクリップに変わる場面の時間を設定します。入れ替わる時間はクリップが左端(右端)に来た時間で設定しましたが、よく分からない場合は不透明度にチェックを入れて、以下の時間を参照してキーフレームを設定して下さい。

00;00 01;10 04;20 07;10 10;20 13;10 16;20
19;10 22;20 25;10 28;20 31;10 34;20

キーフレームを設定したら、赤い色の時間(またはそれに相当する時間)の不透明度をすべて0%に設定します。

EDIUS チューブサークルの中心にタイトルを置く ピクチャ タイムライン拡大

次に、不透明度のチェックボックスの右にある、横向きの三角ボタンをクリックしてグラフ表示にします。またはメニューにある波型のアイコンでグラフ表示にしても構いませんが、若干、表示方法が違います。

EDIUS チューブサークルの中心にタイトルを置く ピクチャ タイムライン 直線

グラフの形状が山が連なった形になっていると思いますが、これがキーフレームの直線モードです。ただ、このままだと手前のクリップと奥のクリップが入れ替わる瞬間が徐々に変化して不自然な感じになるのでこれを固定モードに変更します。尚、固定モードとは瞬時に変化するモードです。固定モードに変更するにはどれかひとつのキーフレームを選択して、右クリックから[すべて選択]を選択します。

すべてのキーフレームが緑色になって選択された状態になったら、再び右クリックから[固定]を選択します。これで以下のようになっていると思います。この状態で再生するとクリップが手前にあるときだけ見えて、奥にある時は見えないようになってます。以上で手前のクリップは完成です。

EDIUS チューブサークルの中心にタイトルを置く 不透明度 手前 文字付

 

奥のクリップの作り方

今、作ったクリップをコピーしてふたつ下のトラックに配置します。チューブの設定画面を開き、グラフが下図のような形状になるように変えます。あと、動画の終盤に簡単に入れ替えられる方法も載せてますので興味がある方はご覧ください。

EDIUS チューブサークルの中心にタイトルを置く 不透明度 奥

変え方は、グラフ上にある小さな四角形を上下にやって、すべてのポイントが手前のクリップと異なるように入れ替えるだけです。これだけで奥のクリップは完成です。あとは、手前のクリップと奥のクリップの間のトラックに、適当なタイトルを配置すれば完成です。

 

ハウツー動画

今回も一応、ハウツー動画を作りました。(動画内の映像提供: NHKクリエイティブ・ライブラリー)

 

プロジェクト設定

下記にあるのが自分が使っているプロジェクトの設定値になります。

 


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