ペンキを塗ったように映像を抜く トラックマット 情熱大陸2018

この記事は2024年1月30日にサンプル動画を差し替えたために記事内容を修正しています。

YouTubeのコメントで知ったんですがTBSのドキュメント番組「情熱大陸」のオープニングが新しいバージョンも観てみたいというご意見を頂いてました。ただ、暑くでやる気が出なかったんですが、ちょっと涼しくなってきて制作意欲がわいてきたのでやり始めたんですが、冒頭から12秒までの背景画像の制作にPhotoshop(CS6)でやってたんですがスキル不足で断念して12秒からの筆でペンキを塗ったような線のあとに映像が出てくるようなシーンを作成しました。

ただ作成したと言っても筆の動きはAfterEffectsで作成したものをアルファ付き動画で書き出して、その動画をEDIUSでトラックマット合成しただけです。一応、今回のような表現はマスクを使えば出来ることはできるんですがカスレ部分や筆の先端部分などにリアリティを求めるととんでもない時間が掛かるのでアフターエフェクトで作成しました。尚、トラックマットはPro版にしかありませんのでNeo3.5などでは使えませんがアルファマットの書き出し機能を使えば出来ます。

トラックマット

 

ポイント解説

今回の動画のポイントはトラックマットの重ね掛けです。筆のラインが交差するポイントと映像が抜けていないところを一掃するマットの動きがありますがそれぞれのシーンで二重、三重とトラックマットを掛け合わせています。因みにクリップ(ミキサー部)の上部がオレンジ色になっているところがトラックマットを適用している部分です。

ペンキを塗ったように映像を抜く トラックマット 情熱大陸2018

トラックマットの種類は「アルファ 反転なし」で合成しています。

ペンキを塗ったように映像を抜く トラックマット 情熱大陸2018

トラックマットは適用したクリップの直下にあるクリップのアルファ情報(輝度情報)を参考に切り抜きを行い、それより下位にあるトラックには影響しないのでこのようなことが出来ます。

ペンキを塗ったように映像を抜く トラックマット 情熱大陸2018

トラックマットを適用したクリップとその下のクリップは一つの映像と考えるとなんとなくネスト(入れ子)構造によく似ているように思えます。

ペンキを塗ったように映像を抜く トラックマット 情熱大陸2018

 

 

ダウンロード

配布ファイルはブログで解説に利用したアルファチャンネル付きのQuickTime形式(mov)の動画素材3本です。プロジェクトファイルは含みません。

brush_mat_black.zip(1.6MB)

AfterEffects(CS6)でトラックマットを重ねる表現が意外に面倒臭かったので3本のブラシをひとつにまとめたアルファチャンネル付きのQuickTime(mov)をダウンロードファイルに追加しました。

jonetsu_tairiku_3bush_mat.zip(3.4MB)

ペンキを塗ったように映像を抜く トラックマット 情熱大陸2018

配布ファイルはMOV形式(PNGコーデック)なので環境によってはEDIUSに取り込めないかも知れませんがそのような場合は下記URLを参考にQuickTimeをインストールして下さい。あと動画プレイヤーでは再生できないと思いますし、もしできたとしても正常に表示されないと思います。

PNGコーデックのQuickTime(.mov)が読み込めない?!

Zipファイルの解凍方法やプリセットのインポート方法などについては配布ファイルの利用についてをご覧下さい。Proバージョンだと「シーケンスのインポート」を使ってプロジェクトに読み込むことも出来ます。利用条件は動画素材やテンプレートを販売する行為以外には特にないですが筆者のYouTubeチャンネルを登録して頂けるとめっちゃ喜びますw。

 


8 件のコメント

  • こんにちは!初めまして!
    私はテレビのVTRや動画制作の仕事をしています。
    現在、企業の求人やお店の紹介などの動画制作を行っているのですが、
    貴サイト内の配布ファイルを使用させて頂くことは可能でしょうか?
    制作した動画は、企業のYouTubeやHP、
    また私たち動画制作チームのYouTubeに掲載されます。

    今回、使用を考えていますのが「ペンキを塗ったように映像を抜く トラックマット 情熱大陸2018」のトラックマットです。企業の求人動画で使用出来たらと考えております。

    私個人のアカウントですが、YouTubeのチャンネル登録をさせて頂きました!
    こちらのサイトは大変勉強になるので助かっています。
    また配布ファイルも素敵な物で使用してみたいものばかりなので、ご連絡させて頂きました!
    今後ともよろしくお願いいたします。

    • コメント有難うございます。

      どのようにして作ったか完全に忘れてしまったんですが
      本文にAfterEffectsで作ったと記載しているので
      自由に使ってもらって結構ですよ。

      ただ、本家動画を少しトレースして作っているようなシーンも見受けられるので
      気になるようでしたら使用を控えた方がいいかも知れません。

      そんな感じです。
      それでは宜しくお願いします。

      • 早速のお返事ありがとうございました!
        自由に使用の件、かしこまりました。大変助かります。

        確かに本家をほうふつとさせるかもしれませんね。
        3本全部ではなく、バラバラの素材から選んで使用させて頂くかもしれません。

        その他の貴サイトの配布ファイルも今後使用させて頂く予定です。
        その都度、ご連絡したほうがよろしいでしょうか?

        今後ともどうぞ宜しくお願い致します。

        • 特に連絡の必要はないですよ。
          ただ、配布ファイルを使用して何らかの問題が発生しても
          責任持てませんので自己責任でお使い下さい。
          それでは宜しくお願いします。

  • こんにちは!非常に勉強になります!ぜひこのプロジェクトファイルも公開いただけると大変嬉しいです。

    • コメント有難うございます。

      ご要望の件ですが、
      オリジナル素材を使用しているところもあったりして
      今のところは配布することは一切考えてません。

      それでは宜しくお願いします。

  • 初めまして。個人制作で動画編集をやっている者です。

    こちらに掲載されているファイルを参照しながら映像を作ってみたいと思い、「EDIUS X」をインストールしたのですが、movファイルを読み込めても映像が反映されませんでした。EDIUS Xでは、movファイルだけでなくQuickTimeそのものが対応していないようです。

    EDIUS Xでこの映像を制作することはもう難しいのでしょうか。

    • 当環境のEDIUSXでは問題なく透過されたものが表示されていますね。
      「brush_mat_1_black.mov」などは黒い背景なので分かりにくいとは思いますが
      下位トラックになにか映像があるものを配置してみて下さい。

うさぎ へ返信する コメントをキャンセル

メールアドレスは公開されません。

尚、スパムコメント対策として海外のIPアドレスからのコメントは受け付けないようにしています。そのような場合にはお問い合わせフォームよりご連絡下さい。

内容に問題なければ、下記の「コメントを送信する」ボタンを押してください。
* が付いている欄は必須項目です。