クイックタイトラーで作る60分のデジタルカウンター

以前、マスクでデジタルカウンターの作成方法の記事を書きましたが今回はクイックタイトラーを使ってもっと簡単に1時間のデジタル時計を作成する方法を紹介します。尚、似たようなことを書いたような気がするのでもしかしたら内容が被っているかも知れません。

この動画は60分のカウンターを1分に縮めたものです。

 

 

[準備]ドロップフレームにする

TCモードがドロップフレームでもできると思いますが試してませんし、分かりにくいと思うので慣れていない方はプロジェクト設定をドロップフレームにして作成して下さい。

 

 

0から9までカウントする動きを作る

クイックタイトラーで0-9までのタイトル(デュレーション1秒)を作成して図のように並べます。あとシーケンスタブを右ダブルクリックして「0-9」とでも改名しておきます。トータルで10秒にタイムラインになります。因みに作例で使用しているフォントはArial Black、サイズ72です。

クイックタイトラーで作る60分のデジタルカウンター

 

 

0-59までカウントする動きを作る

新規シーケンス「60カウンター」を作成して「0-9」シーケンスを配置してレイアウターの設定を開いて「位置X:2.5%」に設定します。尚、値やシーケンス名は適時変更して下さい。

クイックタイトラーで作る60分のデジタルカウンター

そのクリップをコピーして図のように1Vに間を開けずに6つ配置(ネストシーケンス)します。ここまででトータルで60秒のタイムラインになります。

クイックタイトラーで作る60分のデジタルカウンター

シーケンスクリップをタイムラインに配置する時にAトラックに音声が一緒に配置されますが今回は必要ないのでリンク先の記事を参考に取り込まないようにするとタイムラインがスッキリするのでおススメです。

2Vに「0-9」シーケンスで作成したTクリップ(デュレーション10秒に変更)を利用して図のように配置して十の位を0-5までをカウントする動きを作ります。

クイックタイトラーで作る60分のデジタルカウンター

このままだと1Vと2Vのクリップが重なるので2Vの位置を「位置X:-2.5%(※1Vの設定値にマイナスを付けるだけ)」にして左にズラして後ろの続くクリップにもエフェクトの設定を一括適用して変更します。

ここまでで「0,2,3,4…59」とカウントする動きができたと思います。フリーズフレームで表示される時間をコントロールするやり方もありますが数字のタイトルクリップの方が視覚的に分かりやすいのでこの方法でやりました。

 

 

「mm:ss」のデジタル時計の形にする

「mm:ss」シーケンスを作成して1Vに「60カウンター」を配置してそのシーケンスクリップ60個をあいだを開けずに並べます。

この時に挿入モード、1Vトラックを選択、タイムラインカーソルが先頭にある状態にしてからペーストするだけで後ろにズレていくので簡単に複製することができますし、他のトラックを連動させたくない場合はシンクロックを解除しておけば連動しません。

クイックタイトラーで作る60分のデジタルカウンター

2Vにコロン(:)のタイトルクリップ(デュレーション:60分)を画面中央に作成して配置します。尚、コロンの位置はフォントによって画面中央に配置されないようなのでレイアウターなどで微調整して下さい。

1Vと2Vのタイトルが重ならないように「60カウンター」だけを右にズラします。

クイックタイトラーで作る60分のデジタルカウンター

ここまでは図のようになる筈です。

クイックタイトラーで作る60分のデジタルカウンター

3Vに「60カウンター」を配置してタイトルが重ならないような位置にレイアウトします。

クイックタイトラーで作る60分のデジタルカウンター

ここまでで下図のように左右が同じ数字になる筈です。

クイックタイトラーで作る60分のデジタルカウンター

クリップの右メニューを開いて「時間エフェクト」→「速度」と進み、「タイムライン上での長さを変更する」にチェックし、デュレーションを「1:00:00:00(60分)」に設定します。補間方法はスローモーションじゃないのでなんでもいいです。

クイックタイトラーで作る60分のデジタルカウンター

ここまででタイムラインは下図のようになります。

クイックタイトラーで作る60分のデジタルカウンター

実際のタイムラインの時間は59:00なのに表示される時間は「01:59」になって1秒ズレてしまうのでこれを修正します。

クイックタイトラーで作る60分のデジタルカウンター

3Vのクリップを1秒後ろにズラします。

クイックタイトラーで作る60分のデジタルカウンター

3Vトラックの右メニューからトラックを複製します。

クイックタイトラーで作る60分のデジタルカウンター

4Vのクリップを先頭に移動させて3Vクリップの先頭の位置でカットします。

クイックタイトラーで作る60分のデジタルカウンター

4Vの後ろの部分を削除します。

クイックタイトラーで作る60分のデジタルカウンター

最終フレームがちょっと飛び出しているのでカットしたら完成です。

クイックタイトラーで作る60分のデジタルカウンター

 

 

応用

このような感じで作成すれば24時間のデジタルカウンターなども作れますし、逆に「mm:ss」をネストシーケンスして「時間エフェクト」→「速度」で下図のように60分を1分に短くしてやると冒頭のサンプル動画のように1秒以下の単位(1/60)でカウントさせることもできますし、逆再生してカウントダウンなどもできますし、1/100単位のフレームの動きなども作ることができます。

Tクリップのフォント、サイズ、色などを変更すれば自由にデザインすることができますがフォントやサイズを変更すると文字間などが変わるので微調整は必要になると思います。あと拡大する場合はネスト先で拡大すると文字が荒くなりますがネスト元のテキストを大きくすると文字がそのようなことになりません。

クイックタイトラーで作る60分のデジタルカウンター

 

 

ダウンロード

配布ファイルはサンプル動画のプロジェクトファイルです。

digital-counter-by-quicktiter.zip(97KB)

Zipファイルの解凍方法やプリセットのインポート方法などについては配布ファイルの利用についてをご覧下さい。プロジェクトファイルの場合はProバージョンだと「シーケンスのインポート」を使ってプロジェクトに読み込むことも出来ます。利用条件は動画素材やテンプレートを販売する行為以外には特にないですが筆者のYouTubeチャンネルを登録して頂けるとめっちゃ喜びますw。

 


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