【EDIUS】期間限定「NewBlue Filters 5 Refocus 無償配布版」を利用してみた!

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フラッシュバックジャパンさんで EDIUS 等のアプリで使用可能なライトリークやティルトシフト、ブラーやグローなど汎用性のあるフィルタを収録した「NewBlue Filters 5 Refocus」が無償配布されていたのでインストールして使ってみました。尚、2021年8月31日までの期間限定です。
動作環境
このプラグインソフトは、EDIUS等のアプリに機能を追加するものなので単体では動作しません。
動作環境 | |
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ホストアプリケーション | GrassValley EDIUS 9 / X Adobe After Effects CC以降 Adobe Premiere Pro CC以降 Blackmagic Design DaVinci Resolve 15+ Magix Vegas Pro 17+ Magix Video Pro X & Magix Movie Studio 18+ Media Composer & Symphony 8+ |
OS | Windows 10 macOS 10.15 以降 |
ハードウェア条件 | ハードウェアホストアプリケーションが動作を保証する環境 OpenGL 2.1 対応グラフィックカード 最低1GB以上のVRAM (HDサイズの場合は4GB以上のVRAMを推奨) オンボードグラフィックスはサポート対象外 |
OpenGL 2.1 は2006年8月2日にリリースされたようなのでよほど古いGPUでない限り対応していると思いますが、4GBのVRAMの方がハードルが高いですね。実際、筆者のGPU(MSI GeForce GTX 1050 GAMING X 2G)は2GBしか搭載されていないので推奨環境ではないですが一応動きました。
あと、オンボードグラフィックスはサポート対象外とありますが、EDIUS 9 でCPU内蔵グラフィックスからディスプレイ出力して試してみましたが使用できました。ただGPUを多用するプラグインみたいなのでエフェクトによっては重たいんだと思います。
ダウンロード&ライセンス認証
ダウンロードは製品ページからできます。
NewBlue Filters 5 Refocus 無償配付版
無償であってもシリアルナンバーが交付されて認証する仕組みになっているのでカートに入れて購入手続きをする必要があるようです。
購入すると注文履歴のライセンスのところにシリアルナンバーが表示されます。筆者の場合は、EDIUSXをこちらのショップで購入していたので簡単に処理できました。
インストール後に最初にEDIUSに起動した際に「NewBlue Application Manager」が起動するのでシリアルナンバーを入力して認証すればウォーターマークなしで使えるようになるようです。「NewBlue Application Manager」が起動しない場合はプログラム一覧の「NewBlue」のところから起動できます。
インストールしたエフェクトは、「NewBlue Filters」フォルダの中に追加されます。
無償プラグインには8種類のエフェクトが入っています。因みに図に「Bleach Bbypass」というエフェクトがありますが、それはOFX Bridgeについてきたものだったと思います。
現在、EDIUS 8,9,Xと3つのバージョンをインストールしているんですが、8と9にはエフェクトリストに表示されて利用もできたんですが、Xだけはエフェクトが表示されずに利用できませんでした。
また、9で無償プラグインエフェクトを使用して作成したプロジェクトをダミープラグインに置き換わってまったく使えませんでした。
エフェクト詳細
サンプル動画を作ってみました。
Colorize
Colorizeはイマイチ効果が分からないですが、説明には以下のように記載されています。
「カラー化」された白黒画像の効果を作成します。
カラー化された画像は、選択した領域にカラーで塗りつぶされた白黒写真のように見えます。
画像を「塗りつぶす」色を選択できます。
設定画面。
カラーバーで試したところ、特定に色(赤)を残して他の色をモノクロ化したりできるみたいです。EDIUSではクロミナンスで同じようなことが出来ます。
Dream Glow
指定した色にブラーやグローを掛けることができます。
EDIUSにもブラーやガウシアンブラーはありますが、グロー系エフェクトはないのでこれはいいですね。
Fish Eye
魚眼レンズのような効果を付加します。
設定。
自由自在に歪ませられる訳ではないですが、EDIUSにはこのような歪ませるビデオフィルターはないのでこれも助かります。※下図はFish Eyeを2個掛けています。
Frame Rate
フレームレートは、その名の通りフレーム数を操作してコマ送りなどにすることができます。EDIUSのストロボとちょっと似た演出ができるようです。
Light Leak
光漏れ効果を演出します。
Soft Focus
Spotlight
スポットライトを浴びたような被写体に焦点を合わせたり、背景のぼかしなどの効果を演出できます。
Tint Shift
ビデオに被写界深度(ボケ)を作成して指定した位置に目立たせる効果を作ります。
使用した感想
オンボード出力はサポート外ということなのでGPUから2画面出力して作業してみました。
20秒ほどの動画に「Light Leak」を適用し、設定のキーフレームのところでスクラブしてみたんですが、エフェクトひとつでもリアルタイムでのプレビューは無理ですね。設定後に「選択クリップのレンダリング」でレンダリングすればサクサクなんですがそれも12秒ほど掛かりました。
比較動画としてトランスフォームで2画面にして動画を作っていたらライトリークの映像が破綻しておかしなことになりました。こうなってからは新規エフェクトを追加しても改善せずに最終的にEDIUSを再起動したら何とか直りました。
キーフレームは「Use Keyframes」にチェックを入れ、時間軸を動かして設定値を変更すると自動的にキーフレームが打てますし、かなり細かく設定できるようです。「P」であらかじめ用意されたプリセットや自作のプリセットを保存したり読み込んだりもできますし、「i」からオプション設定を行えるみたいです。
しかし、元に戻す等の操作が一切できないのが致命的に使い辛いですね。あと、キーフレームをリセットするボタン(※プリセットのリセットは「P」の「Reset to None」で可能)等もないようです。
ただ、面白いエフェクトもありますし、プリセットとして保存もできるので今は使わなくてもライセンスだけでも取得しておいて損はないかと思います。