タイトルのフォントや色を一括で変換する方法 ~Grep置換
クイックタイトラーで作成した複数タイトルのフォントや色など一括で変更する方法を紹介します。尚、サクラエディタの「Grep置換」という機能を使うので公式サイトからダウンロードしてインストールしておいて下さい。
クイックタイトラーの不満
本題とはあまり関係ないですが執筆していたらクイックタイトラーへの不満が沸々と湧いてきたので書き連ねておきますw。
筆者がEDIUSを使い始めたのはEDIUS Neo3.5の頃からなんですが、EDIUSに付属するタイトル作成ソフト「クイックタイトラー」はその頃からほとんど進化していません。Pro8の頃だったと思いますがDPIが異なる環境でも同じレンダリング結果が得られるという新しいファイル形式(xxx.etl2)が追加された頃もありましたがそれはまた別の問題なんですよね。
進化をしない利点として互換性が優れているということがありますが、それは完成度が優れているソフトであればそれでもいいんでしょうけどお世辞にも使い勝手がいいとは言えません。不満点をパッと考えただけでも以下のようにたくさんありました。
- 一括でフォントや色を変換できない
- 拡大できない
- オブジェクトを増やすと重たい
- 画像のリンク切れを「クリップの復元と転送」機能で修正できない
- ロールやクロールの詳細設定が別ウィンドウで行う必要がある
- 二重エッジなどの凝ったタイトルが作成できない
- ひとつのオブジェクトの文字列で一部だけ色やフォントを変えられない
- …
EDIUS 9で使える「Titler Pro 5 for EDIUS 9」はレンダリングに時間が掛かりますし、設定通りにタイトルを表示されないことが多々あったので使わなくなりましたし、Photoshop CS6を使えばもっと凝ったもの(そもそもスキルがないので作れませんが…w)も作成できるんですが手間が掛かり過ぎて個人的には無理なのでクイックタイトラーを使わざるを得ません。
タイトルのフォントや色を一括で変換する方法
そんなクイックタイトラーで作成したタイトルのフォントなどを一括で変更したいとなった場合は正規なやり方ではできませんが、サクラエディタのGreg置換機能と組み合わせると短時間に複数のタイトルファイル(xxx.etl)を書き換えることができるのでその方法を動画にて紹介します。
尚、フォントの基本サイズの違いによりセンタリングにしていても位置がズレることがあるのでレイアウターやビデオフィルターにあるトランスフォーム(Pro版のみの機能)で一括設定して修正する必要があるかも知れません。また、予期しない問題が起こる可能性もありますのでタイトルフォルダのバックアップを取って自己責任で行って下さい。
タイトルファイルの詳細(xxx.etl)
タイトルファイルの拡張子は「xxx.etl」というものですが中身はxml形式のファイルになっています。メモ帳などで開いた文字列をコピーしてXML整形サイトでコードを整形してやると見やすくなります。尚、内容はオブジェクトの数や種類によってかなり異なると思います。
<?xml version="1.0" encoding="UTF-16"?>
<!--Canopus Co., Ltd. Quick Titler-->
<TitleDocument>
<Version>2.01</Version>
<Author>hide</Author>
<CreateTime>11/05/2019 15:22:55</CreateTime>
<FrameSizeX>1920</FrameSizeX>
<FrameSizeY>1080</FrameSizeY>
<FrameAspectNumerator>1920</FrameAspectNumerator>
<FrameAspectDenominator>1920</FrameAspectDenominator>
<TitleType>0</TitleType>
<RollPages>1</RollPages>
<CrawlPages>1</CrawlPages>
<m_TitleObList>
<CCtsTextObject>
<CCtsTitleObject>
<m_sText>フォントや色を一括で変更する方法</m_sText>
<m_sFontName>07ラノベPOP</m_sFontName>
<m_sFillTextureFilePath>C:\Program…</m_sFillTextureFilePath>
<m_sEdgeTextureFilePath>C:\Program…</m_sEdgeTextureFilePath>
<m_sImageFilePath></m_sImageFilePath>
<dashStyle>19113544</dashStyle>
<startCap>19113708</startCap>
<endCap>197318</endCap>
<eSelect>0</eSelect>
<m_bRoundRectangle>0</m_bRoundRectangle>
<m_bTransformRatioMode>0</m_bTransformRatioMode>
<m_bRightAngled>0</m_bRightAngled>
<bMatrix>1</bMatrix>
フォント
<TitleFont>
<iSize>36</iSize>
<bVertical>0</bVertical>
<bBold>0</bBold>
<bItalic>0</bItalic>
<bUnderline>0</bUnderline>
<bAutoFontSize>0</bAutoFontSize>
<iCharSpace>0</iCharSpace>
<iLineSpace>0</iLineSpace>
<iAlignment>1</iAlignment>
</TitleFont>
塗りつぶし
<TitleFillColor>
<bEnableTexture>0</bEnableTexture>
<bEnable>0</bEnable>
<iColorNum>1</iColorNum>
<color0>-1315861</color0>
<color1>-16777216</color1>
<color2>-16777216</color2>
<color3>-16777216</color3>
<color4>-16777216</color4>
<color5>-16777216</color5>
<color6>-16777216</color6>
<fDirection>0.000000</fDirection>
</TitleFillColor>
エッジ
<TitleEdge>
<bEnableTexture>0</bEnableTexture>
<bEnable>0</bEnable>
<iColorNum>1</iColorNum>
<color0>-1315861</color0>
<color1>-16777216</color1>
<color2>-16777216</color2>
<color3>-16777216</color3>
<color4>-16777216</color4>
<color5>-16777216</color5>
<color6>-16777216</color6>
<fWidth>5.000000</fWidth>
<fWidthSoft>0.000000</fWidthSoft>
<fDirection>277.910004</fDirection>
</TitleEdge>
影
<TitleShadow>
<bEnable>1</bEnable>
<fWidthHard>0.000000</fWidthHard>
<fWidthSoft>8.000000</fWidthSoft>
<iColorNum>1</iColorNum>
<color0>-15724528</color0>
<color1>-16776832</color1>
<color2>-16777216</color2>
<color3>-16777216</color3>
<color4>-16777216</color4>
<color5>-16777216</color5>
<color6>-16777216</color6>
<iOffsetX>0</iOffsetX>
<iOffsetY>0</iOffsetY>
<fDirection>239.300003</fDirection>
</TitleShadow>
ぼかし
<TitleBlur>
<bEnable>1</bEnable>
<iFillEdgeBlur>0</iFillEdgeBlur>
<iEdgeBlur>0</iEdgeBlur>
<iShadowBlur>60</iShadowBlur>
</TitleBlur>
エンボス
<TitleEmboss>
<bEnable>0</bEnable>
<bOutside>0</bOutside>
<iEdgeHeight>2</iEdgeHeight>
<iFilter>3</iFilter>
<iLightX>3</iLightX>
<iLightY>2</iLightY>
<iLightZ>-3</iLightZ>
</TitleEmboss>
<elements0>1.000000</elements0>
<elements1>0.000000</elements1>
<elements2>0.000000</elements2>
<elements3>1.000000</elements3>
<elements4>361.000000</elements4>
<elements5>369.000000</elements5>
<TitleRectF>
<X>0.000000</X>
<Y>0.000000</Y>
<Width>0.000000</Width>
<Height>0.000000</Height>
</TitleRectF>
<TitleRectF>
<X>552.000000</X>
<Y>478.000000</Y>
<Width>816.000000</Width>
<Height>124.000000</Height>
</TitleRectF>
<TitlePointF>
<X1>191.000000</X1>
<Y1>109.000000</Y1>
<X2>0.000000</X2>
<Y2>0.000000</Y2>
</TitlePointF>
<TitleMultiPointF>
<m_nPointCount>2</m_nPointCount>
<X0>191.000000</X0>
<Y0>109.000000</Y0>
<X1>0.000000</X1>
<Y1>0.000000</Y1>
</TitleMultiPointF>
<TitleCharInfo>
<m_nCharCount>34</m_nCharCount>
<sFontName>34;07ラノベPOP;</sFontName>
<bBold>34;0;</bBold>
<bItalic>34;0;</bItalic>
<bUnderline>34;0;</bUnderline>
<iCharSpace>34;0;</iCharSpace>
<iAveCharWidth>34;25;</iAveCharWidth>
<iLineSpace>34;0;</iLineSpace>
<iAveCharHeight>34;62;</iAveCharHeight>
<iSize>34;36;</iSize>
</TitleCharInfo>
</CCtsTitleObject>
</CCtsTextObject>
</m_TitleObList>
</TitleDocument>
タイトル文字の設定値が複数ありますが「TitleCharInfo」に記載することがコントールできるようです。各設定値の先頭に「文字数;」が付加され、またチェックボックスがあるものについては「0で無効」、「1で有効」という感じみたいです。
<TitleCharInfo>
<m_nCharCount>34</m_nCharCount> 文字数
<sFontName>34;07ラノベPOP;</sFontName> フォント名
<bBold>34;0;</bBold> 太字 1で有効
<bItalic>34;0;</bItalic> 太字 1で有効
<bUnderline>34;0;</bUnderline> 太字 1で有効
<iCharSpace>34;0;</iCharSpace> 文字間隔
<iAveCharWidth>34;25;</iAveCharWidth>
<iLineSpace>34;0;</iLineSpace> 行間隔
<iAveCharHeight>34;62;</iAveCharHeight>
<iSize>34;36;</iSize> フォントサイズ
</TitleCharInfo>
色ナンバー
取り敢えず調べた色ナンバーです。ただプロジェクトなどで異なるかも知れませんのでその際はご了承ください。
白 | 1315861 |
黄 | 4841 |
赤 | 515840 |
緑 | 16721920 |
水色 | 14238259 |
オレンジ | 37120 |
黒 | 15724528 |
紫 | 6209434 |