EDIUS X Pro 10.20 アップデート

EDIUS X Pro のアップデーターが公開され、バージョン 10.20(10.20b7490)になったので使ってみました。新機能の詳細についてはリリースノートに記載されていますのでそちらを参照して下さい。

EDIUSアップデーター

リリースノート(PDF)

 

New Features 新機能と改善ポイント

けっこうたくさんの新機能が追加されています。赤字は個人的に気になるポイントです。

EDIUSアップデート

  1. Bin に登録したクリップの各種フォーマットへのファイル変換をサポート。
  2. 上書きしようとしているファイルを EDIUS が既にオープンしている場合に警告メッセージを表示するよう改善。
  3. サードパーティ製プラグインの初期化に時間がかかる場合でも起動時に「応答なし」になり難くなるよう改善。
  4. ビンウィンドウのメタデータビューにて MOV ファイル及び MP4 ファイルのメタデータの表示をサポート。
  5. ATOMOS NINJA V を接続した Panasonic DC-S1H で撮影された Apple ProRes RAW ファイルをサポート。
  6. “ボイスオーバー”ダイアログを開いた時点で新規ファイル名を生成するように修正。
  7. GV Job Monitor にエクスポートしたファイルの場所をエクスプローラーで開く機能を追加。
  8. ProRes RAW clip のデコードカラースペースを変更する機能を追加。
  9. 波形キャッシュファイルの生成速度を改善。
  10. XAVC v2.0 8K ファイルの読み込みをサポート。
  11. 他社製システム(素材管理、送出サーバーなど)との互換性を持つ MXF ファイルを出力するために、MXFエクスポーターでのプロファイル選択をサポート。
  12. オンスクリーンディスプレイでタイムラインタイムコード、ソースタイムコード、ユーザービットの同時表示をサポート。
  13. H.265 ソフトウェアデコーダーのパフォーマンスを改善。
  14. Bin でファイル変換する際オリジナルのカラースペースを保持するように改善。
  15. MOV ファイル及び MP4 ファイルのインポート、エクスポートにおいて sRGB、DCI-P3、P3-D65 カラースペースの保持をサポート。
  16. H.264/AVC エクスポーターで NVIDIA GPU によるハードウェアエンコードをサポート。
    ※インターレースやビット深度が 10bit のクリップはエクスポート不可。
  17. Bin でファイル変換する際バックグラウンドで実行するように改善。
  18. GV Job Monitor をパレットウィンドウのタブとして EDIUS GUI に統合。
  19. エクスポートしたファイルを自動的に Bin に登録するオプションを追加。
  20. MP3 オーディオファイルのエクスポートをサポート。
  21. フローティングライセンスサーバーが Windows Server 2019 をサポート。※Windows Server 2012R2 は現在サポート対象外。
  22. 多数のクリップを含むタイムラインに対する操作のパフォーマンスを改善。
  23. ネストされたシーケンスに対するレンダリングのパフォーマンスを改善。
  24. Amazon S3 からの RED ファイルのインポートをサポート。(EDIUS Cloud のみ)
  25. Canon EOS-1D X Mark III 及び EOS R5 で収録オプション“RAW(軽量)”もしくは“IPB(軽量)”で撮影されたファイルをサポート。

 

Myncアップデート

  1. プロパティペインにて MOV ファイル及び MP4 ファイルのメタデータの表示をサポート。
  2. ATOMOS NINJA V を接続した Panasonic DC-S1H で撮影された Apple ProRes RAW ファイルをサポート。
  3. XAVC v2.0 8K ファイルの読み込みをサポート。
  4. インポート設定画面の非表示をサポート。
  5. サムネイル表示でクリップのタイムコード表示をサポート。
  6. MOV ファイル及び MP4 ファイルのインポートにおいて sRGB、DCI-P3、P3-D65 カラースペースの保持をサポート。
  7. 以下の P3 カラースペースを持つファイルの読み込みをサポート。
    – P3-D65/sRGB
    – P3-D65/HLG
    – P3-D65/PQ
  8. ProRes MOV ファイルと HQX AVI ファイルの出力をサポート。
  9. Canon EOS-1D X Mark III 及び EOS R5 で収録オプション“RAW(軽量)”もしくは“IPB(軽量)”で撮影されたファイルをサポート。

 

 

GV Job Monitor をパレットウィンドウのタブとして EDIUS GUI に統合

ジョブウィンドウをパレットに追加できるようになりました。

「ジョブ」の部分を掴んでビンやエフェクトと書かれたところにドラッグ&ドロップするとパレットウィンドウと合体させることができ、それぞれのタブもドラッグ&ドロップで並び替えることもできます。

尚、ほかにウィンドウをアクティブにすると裏に隠れてしまうので使用する場合は最初に設定していた方がいいです。

EDIUS X Pro 10.20 アップデート

普通にウィンドウに吸着させて利用することも可能です。

ウィンドウの幅を調整する時はShiftキーを押しながら設定すると他のウィンドウに吸着しなくなるのでレイアウトがやりやすくなります。

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デフォルトでは「エクスポート/バッチエクスポート」の出力しか表示されないようになっているのでクリップレンダリングやプロキシの作成状況も確認したい場合は「表示種別」でそれらにチェックを入れる必要があります。

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一番の上の何も記載されてないチェックボックスにチェックを入れると一括で有効にできますし、「終了」とかのチェックを外すとレンダリングが済んだものが表示されなくなります。

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ただ、GV Job Monitor(「ツール」等から起動可能)も存在するのでなんか紛らわしいですし、アップデート前にはファイルメニューからアプリを終了させることができたんですがそれもなくなったので×ボタンで閉じてもタスクトレイで起動しているので停止させるのがいっそう面倒になりました。

EDIUS X Pro 10.20 アップデート

下部にある「通知」とは、Windows 10 の右側からスッと出てくる通知のことだと思います。アップデート前にはエラーがあると通知する設定があったのでたぶんそれですね。

筆者は「終了」のチェックだけ外して運用しているんですが、取り消したジョブなどがゴミみたいに残るのが嫌なので個別に削除できるようにしてほしいですね。

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エクスポートしたファイルを自動的にBinに登録するオプションを追加

この設定は「ファイルへ出力」画面にあります。

ここにチェックを入れて一度エクスポートすると旧バージョンと同じようにエクスポート後に自動的にビンにも追加されるようになります。ただ、チェックだけ入れただけでエクスポートしない場合は設定が保存されないみたいです。

EDIUS X Pro 10.20 アップデート

 

 

波形キャッシュファイルの生成速度を改善

波形キャッシュファイル(xxx.ewc2)の生成速度が速くなってそうです。

動画の種類とかによって違うのかも知れませんが約2時間のMP4(H.264/AVC)で10数秒で作成されていました。ただ、m2tsだとかなり長く掛かったので素材ファイルの形式によってはかなり異なるようです。

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MP3オーディオファイルのエクスポートをサポート

MP3での書き出しは「オーディオ」→「MPEG-1/2 Audio Layer-3(MP3)」にあります。

EDIUS X Pro 10.20 アップデート

 

 

NVIDIA社製のグラフィックカードを活用したH.264/AVCのエンコード

EDIUS Pro 9.1からCPUのオンボードグラフィックス機能(QSV)を使ったH.265/HEVCのデコード(再生)、EDIUS X からはエンコードまでできるようになったんですが、アップデートでNVIDIA製GPUを使用したH.264/AVC(MP4)の書き出しも可能になりました。※インターレースやビット深度が 10bit のクリップはエクスポート不可

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「BASIC」の設定項目。

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「Extended(拡張設定)」の設定項目。

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下図はCPUを使った書き出しの拡張設定なんですが、比較すると分かるようにGPUを使った書き出しではビット深度や色形式の項目がグレイアウトして変更できなくなっています。

EDIUS X Pro 10.20 アップデート

実際にH.264/AVC(mp4)に書き出してみましたが確かにGPUが使用されていました。

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設定でかなり変わるとは思いますが、12分ほどのタイムラインを設定で書き出したところ、CPU内蔵GPUによるハードウェアエンコード(QSV)が約2分08秒だったのに対し、GPUを使った書き出しでは2分36秒という結果でした。

QSVには劣るもののそれでもかなり高速に書き出せるみたいです。

※プロパティのログを見ると正確な書出時間が調べられます。

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サードパーティ製プラグインの初期化に時間がかかる場合でも起動時に「応答なし」になり難くなるよう改善

Windows 10 20H2にしたぐらいから更に起動時間が遅くなり、アップデート前はTitler Pro 7 for EDIUS Xは入れずにHitfilm Igniteだけを入れた状態でも起動時間(プロジェクト選択画面が表示されるまで)が1分前近く掛かっていたんですが、アップデート後は 40秒 ほどまで短縮していました。

ただ、それでも使うのが億劫になるくらいまだまだ遅いのでEDIUS Pro 8の時のように15秒程度で起動するように改善してほしいです。

 

 

不具合(バグ)

全ての環境で起こるとは思いませんが当環境で起こったことを記載しておきます。

 

マルチカム編集時に不具合?

ver.10.20b7490 は、マルチカム編集でネストシーケンスしていると不具合が起こるようです。

 

タスクバーのアイコンが消える

アップデータのインストール直後に再起動の指示があったので行ったら、タスクバーのアイコンがWindowsと検索だけになってその他の手動でタスクバーにピン留めしていたアイコンがすべて消えてました。因みにWindowsを再度、再起動しても復活しませんでした。

再登録すると表示されるのでアイコンキャッシュが削除されただけなのかも知れませんが、タスクバー一杯にアイコンを表示されていたのがごっそり無くなったのでちょっと焦りました。

EDIUS X Pro 10.20 アップデート

あとアップデート直後にエクスポート後に「ビンへ追加」ボタンがなく妙な空白がありました。

Windows10を再起動したらボタンは表示されるようになったんですが、そう言えば、インストールの時に暫くフリーズしていたような挙動をしていたので正しくインストールできていなかったのかも知れません。

EDIUS X Pro 10.20 アップデート

 

「既定のエクスポーター」からエクスポートすると自動的にBin(ビン)に登録されない

「エクスポートしたファイルを自動的にBinに登録するオプションを追加」する機能を有効にしても「既定のエクスポーター」のボタンからエクスポートするとビンに追加されませんでした。

「既定のエクスポーター」とはEDIUS Version 9.3から実装された機能なんですが、そのボタン(4個まで登録可能)からエクスポートするとビンには追加されませんでした。せっかく、時短できる便利な機能なのにビンに追加するためにファイル出力画面からエクスポートしないとダメとか本末転倒な感じなので即座に改善してほしいですね。

EDIUS X Pro 10.20 アップデート

あとバクじゃないんですが新機能の使いがよく分からないのでリファレンスマニュアルで調べてみたんですが執筆時はまだ更新されてないようでした。

 


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