【自作PC】節電&静音のためにCPUの電力制限を掛ける! 2023年

投稿日:2023/7/7 更新:2023/8/22 コメント 0件 自作パソコン , , , , ,


夏場にエンコードしていると部屋の温度が上昇するので今年の夏はそうならないようにCPUに大幅な電力制限を掛けることにしました。節電目的というよりは静音がメインなんですが静音仕様にすれば結果的に節電仕様にもなりますし、かといって当方が使用しているレンダリングでは処理に掛かる時間が大きく伸びることもありません。

 

【自作PC】節電&静音のためにCPUの電力制限を掛ける! 2023年

現在のメインPCは以下のような構成です。詳しいPCスペックはこちら

パーツ 詳細
CPU Core i9-12900K
マザーボード MSI MPG Z690 EDGE WIFI DDR4
メモリ Corsair CMG32GX4M2E3200C16
電源 Seasonic SSR-750FX
システムドライブ NVMe SSD Plextor PX-512M10PGN
CPUクーラー NZXT KRAKEN X73
OS Windows 11 Professionl (22H2)

CPUクーラー(NZXT KRAKEN X73)のポンプ回転数は「サイレント」に設定しているんですが、TMPGEnc Video Mastering Works 7(TVMW7)などでエンコードしている時にCPU温度が50℃を超えた辺りから回転数が上がるようにしています。

ファンの回転数はUEFI(BIOS)で60℃を超えたらフル回転で回るようにしているんですが、だからといってファンの回転数を落とすと発熱が凄いことになるのでできません。

TMPGEnc Video Mastering Works 7(TVMW7)の「ハードウェアエンコード(QSV)」で「MP4(H.264/AVC)」にしている時は負荷がそれほど高くないのでCPU温度も50℃を超えずに静かです。

ただ、同じくハードウェアエンコードでも「MP4(H.265/HEVC)」だと負荷が高いのでファンがうなり出しますし、長いことやっていると室温も上昇します。

ファンの回転数を上げないようにするにはCPUのコア温度が上昇しないようにすればいいのでそれにはCPUの電力を制限するのが一番簡単で分かりやすいので長期間電力制限(PL1)、短期間電力制限(PL2)ともに95Wに設定しました。尚、長期間維持(Tau)も半分程度にしていますが、PL1とPL2が同じ値なのでたぶん意味ないと思います。※電力制限のカッコ内の数値はCPUの仕様によるものです。

BIOSでの電力関係の設定 デフォルト値 電力制限
Long Duration Power Limit(W) ※長期間電力制限(PL1) 4096W 95W (125W)
Short Duration Power(W) ※短期間電力制限(PL2) 4096W 95W (241W)
Long Duration Maintained(s) ※長期間維持(Tau) 56s 32s (56s)

過去の検証で電力制限を掛けてもハードウェアエンコード(QSV)のエンコード時間はちょっとだけ長くなりますが、CPUの発熱は大きく下がります。参考までに旧メイン機(core i9-9900K)での計測データも載せておきます。

エンコード PC 時間
(m:s)
CPU温度
(℃)
ソフトウェアエンコード
x265
core i9-9900K 8:04 111
Core i9 12900K ※電力制限なし 5:06 88
Core i9 12900K ※電力制限あり 5:29 90
ハードウェアエンコード
QSV
core i9-9900K 3:48 65
Core i9 12900K ※電力制限なし 2:18 61
Core i9 12900K ※電力制限あり 2:23 44

これでCPUの電力も95Wをほとんど超えることが無くなり、結果的に発熱がしなるのでファンの回転数も上がらずに静かに動画視聴できる環境が出来ました。ただ、PC自体が熱源なのでこれくらいの対策では室温に上昇を抑えるのは難しいですね。

TVMW7でレンダリング中のタスクマネージャーのパフォーマンスタブの様子です。

Cinebench R23のマルチコア性能は「26769 pts」でしたが、95Wに電力制限を状態では「18582 pst」となり、約3割減の性能になるみたいです。

【Core i9-12900K】#4 ベンチ計測編

パッケージ温度は67℃でした。

タスクマネージャーのパフォーマンスタブの様子。

 

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