Quadro 2000のVGAクーラーをDEEPCOOL V200に交換!

投稿日:2014/6/27 更新:2019/11/26 コメント 2件 自作パソコン , , ,


After Effects CS6で使用するためにQuadro 2000(初グラボ)を購入したんですが、
3Dを多用したコンポジションのレンダリング時のGPU温度が75℃(室温26℃)と、
未体験の領域の温度になって気になったのでVGAクーラーを交換することにしました。

ネタにするからには多少は役に立てるように現在、日本市場で流通しているものから
選択しようとしてたんですが、この辺のパーツは最近、余り売ってないですね。(・_・)ゲッ….?
数少ない中からDEEPCOOL V400 or V200、Arctic Cooling ZAV-L2 Plusの3製品に絞り込み、
ZAV-L2 PlusはQuadro 2000(GTS450ベース)にも取り付けられそうで魅力的だったんですが、
アルミの削り出し?という構造上、基板上のメモリチップに風が当てらないので却下し、
V400はシュミレートをしたところ、自作のチップクーラーに干渉しそうだったのでV200にしました。
尚、このクーラーの基本的な性能についてはコネコにてレビューしてますのでそちらをご覧下さい。

⇒ 「劇冷ぇ~!マイナス30℃~ (゚д゚)サムイヨー!
coneco.netのレビューです。

⇒ 「DEEPCOOL V200 動作風景
この動画はここのアップしている動画の高画質版で、ファン音と風の通り抜け具合の動画です。

⇒ 「GPU-Zで見るVGAクーラー比較「DEEPCOOL V200 vs 純正クーラー」 Quadro 2000 ファン交換
この動画はAfter Effectsでのレンダリング中のGPU情報の比較動画です。

⇒ 「【AE】 立方体浮遊 負荷テスト用
この動画は上のレンダリングで作ったサンプル動画です。

■製品紹介

まず、簡単にV200の製品レビューです。

DEEPCOOL_V200_001.jpg

V200は取り付け可能なグラボのネジ穴の間隔は43mm、53mm、55mm、80mmとなっていて、
Quadro 2000のネジ穴の間隔はネジの内側から内側まで約43mm、中心から中心までが約45mmでした。
ネジ穴の間隔がネジの内側から内側までの間隔なのか、それともネジの中心から中心までの間隔なのか、
おそらく前者が正解だとは思いましたがハッキリと分からなかったのと、
ネジ穴が掘られている部品がネジでヒートシンクに固定されていたのでもし取り付けできなくても
パーツを自作すれば何とかなりそうだったのもこの製品を買った理由のひとつです。

DEEPCOOL_V200_002.jpg
拡大するネジピッチまで確認可

DEEPCOOL_V200_002_20140626042748451.jpg
M2スフリングネジと絶縁ワッシャー(直径:約7.0 mm、厚:約0.35 mm)

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ファンクリップ

取扱説明書によるとヒートパイプが出ている方がマザー側になりように取り付けるみたいです。
実際、ヒートパイプの出ている方をリアスロット側に向けるとヒートパイプがコンデンサに接触しますし、
ヒートシンクから抜ける風が一番効率よく基板に当たるのが取扱説明書に載っている取り付け方みたいです。

R0018568.jpg
取扱説明書A

DEEPCOOL_V200_001_20140626042744651.jpg
取扱説明書B

DEEPCOOL_V200_015.jpg
ヒートパイプ 外径:約6mm

DEEPCOOL_V200_017.jpg

DEEPCOOL_V200_014.jpg

DEEPCOOL_V200_029.jpg

DEEPCOOL_V200_030.jpg
防振パット付き

DEEPCOOL_V200_023.jpg
ファンクリップが取り付けられているところのアルミ板がひん曲がってた

DEEPCOOL_V200_022.jpg
取付金具はM3のミリネジで固定

DEEPCOOL_V200_040.jpg

実際のネジ穴の間隔はネジ穴の中心から中心までの長さだったので
Quadro 2000(HP製)には取り付けることはできませんでした。

DEEPCOOL_V200_044.jpg
43mmピッチのネジ穴との比較

あと、もしネジピッチに問題が無かったとしても取付金具がファンコネクタ付近にあるコンデンサに
干渉してたのでどっちにしてもそのままでは取り付けることは不可能でした。ガ━━(;゚Д゚)━━ン!!

Quadro 2000

アルミ板(2mm厚)にネジ切りタップ(M2サイズ)でネジ穴を作ったらなんとか取り付けることができました。
ただ、センターポンチでマーキングしても狙った位置にネジ穴を開けるのがかなり難しかったですね。
この辺のことは後日、またネタにします。

DEEPCOOL V200をQuadro 2000に取り付ける金具を製作!

DEEPCOOL_V200_073.jpg
自作の固定金具

■驚異的な冷却能力?!

GPUが最高75℃(室温26℃)だったんで10℃ほど下がってくれればいいなぁ~程度に思っていたんですが、
最高でも45℃までしか上がらず、なんと-30℃ も下がってしまいました。(・_・)エッ….?
最初はどこか壊れたのかもと思うほどの冷却効果で半信半疑でしたが、
レンダリングにも問題ないですし、特に不具合も無いので間違いなく冷却されているんだと思います。
CPU(Core i5-2500K)が95W、Quadro 2000が62Wなんで比較するのはちょっとおかしいですが、
簡易水冷クーラーのAPSALUS3 120を取り付けているCPUより冷えてますねw。

DEEPCOOL_V200_089.jpg
ファンはENERMAX TBサイレンス 9cm UCTB9に交換

一応、純正ファンとV200のレンダリング時のGPU-Zの比較動画を作ってますが、
V200はファンをマザーに接続している関係で回転数等の情報は計測できていません。


Quadro 2000ファン交換 DEEPCOOL V200 vs 純正クーラー

この結果から、
Quadro 2000はもともと補助電源が要らない低消費電力(62W)なクセに発熱だけは一丁前、
ということからしてもいかにヒートシンクとファンの作りがかなり貧弱だったことが伺えます。
Quadro 2000だからここまでの冷却効果がでたんだと思いますので、おそらく、
他のグラフィックボードだとここまでの冷却効果は出ないと思います。

その他の比較材料として、
Quadro 2000のヒートシンクの重量(※ファンの重量を除く)が約64g、
この製品が約161g(※ファンの重量を除く)と約2.5倍の重量があります。

また、ファンのサイズも純正は直径約55mm、厚み7mmほどのしょぼいファンから
92mmのファンで厚みも25mmに変わったことで風量も圧倒的に増したのも好結果の要因のひとつでしょう。

Quadro 2000についての過去の記事

あと、Quadro 2000のメモリチップは基板両面に4枚ずつ取り付けられているんですが、
ファンが付いてないほうにあるチップの表面温度は50℃近くまでなっていました。
下側のメモリチップには風が当たっているので上側のチップにだけ
チップ用のヒートシンクを取り付ければいいかぁ~という感じですね。
このVGAクーラーが余り冷えなかったら高価なグリスでも買って試そうと思ってましたが
そんなことはせずにいいみたいで嬉しい誤算でした~w。

■おまけ
下記の動画は負荷テストのレンダリングに使用したコンポジションで、
3D空間に6つの平面で作ったキューブをヌルで制御して動かしている動画です。
負荷的には15秒の動画のレンダリングに8分以上掛かるくらいのものです。

尚、コンポジションとはEDIUSで言うシーケンス(タイムライン)と同じようなもので
EDIUS同様にネストして使ったりします。


【AE】 立方体浮遊 負荷テスト用

(o^-^o)

 

2 件のコメント

  • こんばんわ~(*^ω^*)ニコッ

    コネコで記事を見たのでブログの方も更新されてるかなと思ったらされてました(*^_^*)

    すごいですねGPUクーラーを自作とは・・・恐れ入ります。^_^;

  • メネシスさん、おはようございま~す。(o^-^o)

    > すごいですねGPUクーラーを自作とは・・・恐れ入ります。^_^;

    ありがとうございます。
    元から作るほどのスキルは到底無いですが、
    今回のようにちょっとひと工夫したりするのが大好きなので至福の時間でしたよ。
    メネシスさんのブログを拝見するようになってから自作熱が上がってますよw。

    ではでは。

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